ルサルカ

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kar 2018/11/14 (水) 20:15:47 #72416532


そういえば昔、部下が奇行を犯したことがあって、妙な物語じみてるから放流させてくれ。

これは数年前の話だ、その頃私は世界で一番寒い地域で仕事をしていた。サハ共和国の極寒の中で皆疲れ切っていたのを覚えている。

そんな時、部下が一枚の書類申請を出してきたんだ。そこに信じられない事が書かれていた

「妖精の探索を行うため、北オセチア・アラニヤ共和国への長期休暇申請」

怪訝な顔で書類を見る奴は真顔で言いやがったんだ。

「妖精とエロいことをしたいから休暇取って探しに行く」

馬鹿だと思うだろ。そんな理由で休暇を取って奴は北オセチア・アラニヤ共和国(ロシア南部の共和国だ、ロシアは連邦制で複数の国が集まって構成されている)へと旅立っていった。

nokcal 2018/11/14 (水) 20:20:11 #72412584


reke_wood.jpg

reke_wood

ジャパニーズアニメみたいな話だな。
それで旅行に行ったそいつ、上手い事引っ掛けてきたのか?

そのピクシーを……一応聞くが比喩表現じゃないんだよな?こんな場所に持ち込むってことは。

kar 2018/11/14 (水) 20:25:59 #72416532


そうさ、面白い話だから持ち込んだ。

まあ、心の隅っこでNが戻ってこないことをほんの少し願ったが、日常業務はいつも通り過ぎ、そして結局のところ彼は帰ってきた、非常に残念そうな顔で。

彼はその翌日に酒の席で持ち出した.44口径のマグナムリボルバーとグラスを片手に旅の詳細を語ってくれたのさ。

奴が言うには辺境のド田舎までルサルカって言う女性の妖精を探しに行ったらしい。ロシアじゃ南に行けば行くほど美人になっていい事をしてくれるっていう伝承があるんだ。きれいな泉や湖の近くに出る金髪の美少女って話だ。北じゃ水の底に引きずり込んでくる婆さんだけどな。

まあ奴はオセチアにあるテレック川の源流を辿ってそのルサルカがいるっていう泉を目指した。

strider02 2018/11/14 (水) 20:29:15 #72416719


まあ、ロマンのある話ではあるXメンじみたヒロインといいコトが出来るなら誰だって想像はするだろうな。それを本当に実行するのは馬鹿としか言いようがないが。

残念そうってことは外れだったんだろうな。それで結局のところ何が出た?
帰ってきたってことは色々と聞き出せたんだろ?

kar 2018/11/14 (水) 20:38:38 #72416532


酒の席での事だからな、それなりに飲ませてずるずると引き出したよ。

奴は源流のすぐ近くの、おそらく源流と同じ水源の泉にたどり着いたらしい。周囲は薄暗く、車で入れるのは2kmほど手前までだったそうだ。野生動物とやばい相手に備えて銃とライト、それにダガーをもっていった、当然銀のものだって笑ってた。

そこで私は1枚の写真を見せられた、それは薄暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる沼と池と泉の中間といった場所で、銃を構えてどや顔しているNが写っていた。リボルバーはフラッシュで怪しく光り輝いていたが、それよりも異様なのは泉だ、そこにはくっきりと人の影が映っておりぎらぎらとNを見る怪しい瞳が映り込んでいた。

本当はその時の写真を乗せたかったんだが俺の身元がばれるじゃないかと断られて持ち込めなかった、すまない。

ともかく奴もその瞳に気が付いて泉に近づいたらしい。

「俺はたまらず近づいたよ、もう夕方近くてライト以外ほとんど明かりのない状態でとても妖しい雰囲気だった、しかしその時はムード溢れるエロチックな感じだと思って何も警戒せずに近づいたんだ……そして覗き込んだ先にいたのは……」

奴は何秒かの沈黙の後に言った。

「やばい笑みを浮かべる爺だった。」

nokcal 2018/11/14 (水) 20:42:01 #72412584


妖精は妖精でもブラウニーかレッドキャップの類だな。lol

くっそ噴出した。俺のバドワイザーを返せ。

strider02 2018/11/14 (水) 20:44:15 #72416719


金髪の美少女期待して爺さんじゃ片がないな。

サハから大陸を半分近く移動してそれじゃ気の毒としか言いようがないな。馬鹿野郎。

kar 2018/11/14 (水) 20:45:51 #72416532


私も酒を吹いた。奴の死んだ魚の目から紡ぎ出される一言は最強の破壊力があった。

それはそもかくだ。爺さんは奴を水の中に引きずり込んできたらしい。奴は冷たい水の中に引きずり込まれたが、手元のブラックホークでありったけぶち込んでやったと誇らしげに言っていたよ。

水中で6発、さらに陸に這い上がって17発、とどめとばかりに聖水を泉に流してやったそうだ。

「当たるごとに体が痙攣して、最後には水の底に”沈んで”いったよ、生き物なら浮いただろうが奴はまるでアメーバみたいに体が水に同化しながら沈んでいった」

とは奴の言だな。それでびしょぬれになった体を引きずって帰ってきたって話だ。奴は町まで車を飛ばして今度こそ金髪の天使を捕まえて朝までお楽しみコースだったとさ。

羨ましい奴め。

strider02 2018/11/14 (水) 20:50:15 #72416719


なあ、妖精は残念だったが結果オーライじゃないか。それで、一体全体、その体験の何がそんなに残念だったんだ?オカルトに遭遇して女の子と楽しんだ休暇、最高じゃないか。
帰ってきた時、残念そうな顔だったんだろ。

kar 2018/11/14 (水) 20:55:51 #72416532


ああ、それを忘れていたな。実は奴が泉で撮った写真な……映ってたんだよ。
そのルサルカが。泉を映した写真、その泉の近くにある大きな針葉樹の枝の上に。

そこに映っていたのは爬虫類と人の混じったリザードマンのような巨乳の女性だった……
あそこには確かにルサルカがいたようだ……ただロシアでは死者は木の上に住むらしい。

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