重大インシデント-002-Surt

 

Footnotes

1. [O5-2: データ削除済み]

注意:

許可なくこの公文書にアクセスした場合は、即時殺害が遂行されます。レベル5あるいはそれ以上のアクセス許可を有する職員のみこの文書を閲覧することが可能です。まもなくO5-2の命令によりこの文書は検閲されます。

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>>アクセス許可確認<<

重大インシデント-002-Surt
日時: ████年██月██日.
事案発生時刻: ██時██分██秒
現在の現場責任者: ██████████ █████ 博士

Bericht Schwerer Vorfall SCP-002-DE : コードネーム Surt

██時██分██秒: 武器保管庫にいた一人の研究員が許可なくICBMの調査を行い、SCP-002-DE-2実体を建造。彼の証言によると、どのようにしてこれらのロケットが組み上げられているのかを調べたかったとのこと。
██時██分██秒: 同僚らがセクターBで機械的な音を知覚。セクターBとはサイロ1-3があるセクターである。この音はサイロNo. 1から発せられたことが判明。状況確認調査のための部隊構成。
██時██分██秒: 部隊が到着。
██時██分██秒: サイロのハッチが緩んでいると、部隊からの報告。
██時██分██秒: サイロのハッチがゆっくりと開いていると、部隊からの報告。ガイガーカウンターがものすごい音を立てている。
██時██分██秒: ハッチが今、完全に開き、SCP-002-DE-2-1-1が見える。
██時██分██秒: 音声が目標座標と発射時刻20秒前であることを読み上げ、カウントダウンを行っている。目標座標はサイト-DE██の座標に相当。
██時██分██秒: サイト-DE██ に連絡され、撤収が行われた。O5-協議会、およびSCP-002-DE担当に配属されている財団上級職員にも同様に連絡が行われた。
██時██分██秒: MTF第7部隊”Hammer Down” が地上に配備、SCP-002-DE-2-1-1迎撃準備を行っているが、迎撃に必要な大口径の武器が部隊にはない。
██時██分██秒: 音声が０を読み上げる。
██時██分██秒: ICBM点火。
██時██分██秒: 海軍が援軍を要請。
██時██分██秒: 誘導ミサイル駆逐艦が北海に展開。
██時██分██秒: N-2モデルの事故が財団の全部局に伝達され、複数の国家による即時介入は防がれたものの、この件に関し、国家からの介入がなされないという絶対的な保証はない。
██時██分██秒: SCP-002-DE-2-1-1は非常に速いスピードで上昇。
██時██分██秒: 誘導ミサイル駆逐艦に搭載の艦対空ミサイルの発射命令が伝達。
██時██分██秒: 艦対空ミサイルが発射され、SCP-002-DE-2-1-1を追跡。
██時██分██秒: 上空██メートルで爆破。SCP-002-DE-2-1-1は無事消滅。

補遺: 艦対空ミサイルによるSCP-002-DE-2-1-1追撃以降、SCP-002-DEは一日間隔で定期的に、若干基のSCP-002-2実体を首都や、オリンピックといったようなイベント、大都市、さらには軍事施設、そしてとりわけ財団のサイトを目標にして世界中に向けて発射している(SCP-002-DE-2-目標地点リスト　参照)。これらの事象の引き金は重大インシデント002-Surtと推測される。 以降SCP-002-DE-2実体は艦対空および地対空ミサイルにより迎撃されており、それにより目標への命中は防がれている。

許可なくSCP-002-DE-2実体を組み立てた研究員は保安要員により拘束され、尋問にかけられました。この研究員が作り上げた実体は従来通りの大陸間弾道ミサイルの構成要素から構成されていました。本件の研究員は尋問ののち、Kellber博士の命令により殺害されました。

"我々はSCP-002-DEの期待を裏切ったことで、あれは永続的なある種の半狂乱状態に陥っている。どっかの誰かがあまりにも好奇心旺盛で、何かが起こっているところにはどこかしこ首を突っ込まなきゃ気が済まん性分であった、たったそれだけのことでだ。そして見ての通り、できるだけ多くの人間を消し去らんとしている、子供であれ、女であれ、男であれ。もし我々がたった一つでもロケットを追撃し損ねたら、世界中がパニックに陥り、新たな戦争が勃発するだろう。我々はそんな危険を冒すわけにはいかないんだ、どんなことがあろうとも!"　- Kellber 博士

SCP-002-DE-2-目標地点リスト
作成および更新: Even 博士

目標地点	発射された SCP-002-DE-2	爆発の威力	弾頭が爆発した際に推測される被害者数
ニューヨーク	SCP-002-DE-2-2-1	MIRV 4 x 5 メガトン	5,135,000
ドバイ	SCP-002-DE-2-2-2	MIRV 4 x 5 メガトン	1,080,000
デリー	SCP-002-DE-2-3-1	MIRV 3 x 7 メガトン	7,000,000
東京	SCP-002-DE-2-3-9	MIRV 3 x 7 メガトン	7,700,000
モスクワ	SCP-002-DE-2-1-3	9 メガトン	4,200,000
ロンドン	SCP-002-DE-2-1-8	9 メガトン	2,900,000
ワシントン, D.C.	SCP-002-DE-2-1-2	9 メガトン	1,270,000
ローマ	SCP-002-DE-2-2-3	MIRV 4 x 5 メガトン	1,840,000
リオデジャネイロ (2016 年五輪)	SCP-002-DE-2-2-4	MIRV 4 x 5 メガトン	3,000,000
パリ	SCP-002-DE-2-2-5	MIRV 4 x 5 メガトン	5,000,000
ベルリン	SCP-002-DE-2-1-7	9 メガトン	1,700,000
サイト-DE█	SCP-002-DE-2-1-6	9 メガトン	[データ削除済み]
サイト-█	SCP-002-DE-2-1-4	9 メガトン	[データ削除済み]
エリア-14	SCP-002-DE-2-1-10	██ メガトンの、強化改変されたW-35-弾頭	[データ削除済み]
エリア-02	SCP-002-DE-2-3-2	[データ削除済み]	[データ削除済み]
[データ削除済み]	SCP-002-DE-2-█-█1	[データ削除済み]	[データ削除済み]

"SCP-002-DEはほぼ常に人口100万人以上の都市を標的としており、例外は財団のサイトおよびエリアである。SCP-002-DEはこれら財団施設を特例的に狙っているように見える。エリア-02やエリア-14といった場所が破壊されることは致命的結果となる。何らかの方法でSCP-002-DEの起動停止するという課題を我々が断念すると、我々による防衛がすぐにでも失敗に終わり、世界は混乱へと陥るのも時間の問題である。願わくば、O5-協議会の高尚な連中がこのことを理解せんことを。" - Even博士