アイテム番号: SCP-001-EX
オブジェクトクラス: Explained
特別収容プロトコル: SCP-001-EX、SCP-001-EX-Aは能動的に観測しない限り不干渉であり、また危険度も極めて低いため情報規制のみ行われます。
説明: SCP-001-EXは後述するSCP-001-EX-Aに存在するヒト(Homo sapiens sapiens)です。SCP-001-EXは一切の異常性を有していません。
SCP-001-EX-Aは本報告書が存在する基底世界と類似する並行世界です。基底世界とSCP-001-EX-Aは正常であると判断された物理法則やカバーストーリーによって一般社会に知られている歴史の大部分が一致します。特異な相違点はSCP-001-EX-Aには異常な物理法則やそれに付随するアノマリーが一切存在しない点、またそれに加えて完全な創作物として"SCP財団"という集団創作サイトが自然発生している点です。SCP-001-EX-A内における"SCP財団"の起源についていかなる異常も存在しません。しかし基底世界の歴史的事象と"SCP財団"における作品群は約81%が一致しています。
SCP-001-EXは当初、基底世界に対してZKクラス実存崩壊現象を引き起こしている上位存在の観測の成功例と考えられていました。これは当時の基底世界外の観測技術が確立されておらず、外宇宙観測と形而上的観測が混同されていたことに起因しています。すなわちおぼろげに基底世界の様相と類似する創作物やそれを執筆する存在が観測されたことにより早計に判断されたことを意味します。しかし観測技術の向上により先述の技術の誤認が徐々に解消され始めました。これによりSCP-001-EX並びにSCP-001-EX-Aを観測していた技術が外宇宙観測技術だということが判明しました。またSCP-001-EX-AにおいてもZKクラス現象が観測され、同一の上位存在群によって生み出された創作物であると推測されています。
以上の点からSCP-001-EXはExplainedに再分類されました。現在のSCP-001には未観測の上位存在が仮登録されています。またSCP-001-EXやSCP-001-EX-A自体には他の並行世界と比較しても強く特筆すべき点は無いために調査並びに研究は停止されます。