SCP-005-FR
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アイテム番号: SCP-005-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-005-FRは現在サイトSite-██に収容されています。オブジェクトが地面と接触し、通常通り生育できるようにSCP-005-FRは紫外線灯を備えた5m5m×3mの部屋の鉢に収容されます。部屋の天井に位置する換気口は絶え間なく最大出力で稼働させ、日常的に整備されなくてはなりません。部屋と連結した焼却炉は絶え間なく稼働させ、レベル1職員によって保守させることができます。換気システムは停電時に自動的に作動する非常用発電機と5日分の自立電源を備えます。

今日までいかなる収容違反も発生していません。しかし、不測の事態に備え、胞子の潜在的繁殖を避けるために焼却システムがオブジェクトの収容室並びにサイト-██の通路に導入されています。同じく試験時には生物的繁殖を避けるためにエアロックが導入されます。エアロックの入り口では交代制の2名の武装した警備員が書面の許可もしくはヒディアス博士の認可なしに部屋に入ろうと試みるすべての人物の制止を任され、必要があれば武力の行使が許可されています。換気もしくは焼却の保守を任された職員はガスマスクを必ず装着し、割り当てられた保守期間にいかなる場合でも外してはなりません。

オブジェクトの胞子を吸い込んだ疑いのあるすべての職員は植物との間に確立された精神的紐帯を断ち切るために96時間隔離されます(補遺005-FR-01参照)。エアロック入り口の交代制の警備員はエアロックへ続く廊下で利用可能なガスマスクを常に装備します。

サイト-██は隔離施設を備え、試験のために利用されたSCP-005-FRの断片はサイト-██の生物学セクションに保管されます。

説明: SCP-005-FRは通常はインドネシアの森林にて発見される直径125cmのラフレシア科ラフレシア・アルノルディイの花です。植物標本に対して行われた分析はその構成要素に関してはいかなる異常性もないことを示しています。
SCP-005-FRの胞子は半径100m内の生物にオブジェクトの方へと向かわせる抗いがたい結果をもたらす「興奮させられ」、「魅惑させられる」と評される匂いを発します。植物の周囲50mから、引き寄せられた対象は痙攣、嘔吐感、嘔吐を引き起こすことがあります。彼らの中幾人かは不快感を示しますが、香りの元を絶対に発見しようと欲します。植物の周囲10mからは「魅惑」の犠牲者は強い幻覚と錯乱を示し始めます。彼らには存在しないもの、当該地帯に物理的に存在しないもの(動物、虫、怪物)、もしくは最早存在しないもの(死亡した近親者、死去した偉人など…)が見えます。SCP-005-FRのサブリミナル効果はレベル3昏睡(深昏睡)で終わる脳活動の上昇を引き起こします。犠牲者はSCP-005-FRの胞子を一定量吸引した後約48時間で皆死亡します。オブジェクトの犠牲者の幾人かはこの期間が終わる前に意識を取り戻し、明晰な意識となり、オブジェクトの胞子の吸引に関する気分を描写することができます。今日まで知られていない理由により、これら人物は近いうちの自身の死を自覚しています。

オブジェクトは2006年フランスの[削除済]の森のハイキングコースから20mのところで発見されました。この地帯における多くのハイカーグループの失踪に対し、地元警察に潜入していた数人のエージェントがその森におけるSCPオブジェクトの存在をすぐさま疑いました(失踪は常に同じような場所で起き、一度に5人1組のグループが消失していました)。オブジェクトの回収はガスマスクを装着した当該エージェントたちによって実行されました(探索ログ005-FR-1参照)。発見されすぐに、オブジェクトはサイト-██へ移送されました。ハイカーの失踪は公式には地元ではありきたりの野犬の群れが原因とされました。

補遺005-FR-01:SCP-005-FRの精神的紐帯: 相当量のオブジェクトの胞子の吸引は犠牲者とSCP-005-FRの間にその犠牲者の精神を通じて犠牲者を「呼ぶ」ことを可能とする精神的紐帯を作るようです。植物と精神的紐帯を持つすべての人物は紐帯を断つために96時間隔離、監視されます。オブジェクトが犠牲者の一人を「呼ぶ」と、犠牲者は意識を短期間明晰にした後、肉体と精神の制御を完全に失い、でき得るすべての手段を用いてオブジェクトの元へ辿り着こうとします(インシデント005-FR-1参照)。「呼ばれた」犠牲者を止める唯一の手段は気絶させるか、緊急の場合には殺すことです。隔離時にオブジェクトにより「呼ばれた」と思しき犠牲者にはその場合、手順005-FR-01-1を適用します。

手順005-FR-01-1:
- 隔離室から鋭利なものもしくは鈍器となるものはどんなものであっても取り去ります。
- 部屋の扉を施錠します。
- 犠牲者が脱出のために口にすることに耳を貸さず、いかなる事情があっても、例え犠牲者が落ち着いているもしくは落ち着いているように見える場合であっても隔離期間の終了まで扉を開けない。

実験報告書005-FR-1並び2、付録インシデント005-FR-1

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