SCP-006-DE
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アイテム番号: SCP-006-DE

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-006-DEはサイトDE-12のセキュリティーロッカーに収容されています。いかなる場合においてもSCP-006-DEに防護手袋をつけずに触れてはなりません。上記の特別収容プロトコルに従わずにSCP-006-DEに触れた職員は、24時間以内に終了する必要があります。SCP-006-DEが研究目的で必要となる場合は、ギラス博士がSCP-006-DEを用いた全ての実験に参加する必要があります。

説明: SCP-006-DEは表面温度が約80 °Cの黒い宝石です。SCP-006-DEに人間が触れると、SCP-006-DEは被験者を約24時間後にSCP-006-DE-1へと変身させます。変身の過程の説明は補遺 006-1を参照してください。SCP-006-DE-1は身長約1.40 mであり、皮膚に赤茶色の色素沈着が見られます。全てのSCP-006-DE-1実例は人間に対して敵意を抱いています。また、弾丸が皮膚を貫通しないため武力などの外的要因によって終了させることができません。いくつかの実験の結果から、SCP-006-DE-1実体は生物学的死によってのみ死亡すると明らかになっています。以降のSCP-006-DE-1実例は全てSCP-006-DE-1-1/2/…などと呼称されます。

発見: SCP-006-DEはザクセン州██████村で初めて発見されました。O5-██が以下の手紙を受け取った時に財団はSCP-006-DEを発見しました。

██████氏
█████████通り21番地
████

█████氏
██████通り██番地
█████

私が手紙を送ったのは、あなた方の”会社”が異常な物体に興味を示していると知っているからだ。この物体が何なのか説明をしてほしい。
それにこの物体が私を危険な目に晒さないようにも願ってる。私は友人がこの物体に触れた約1日後にこれらの一つに変わっていくのを見てしまった。彼を地下室に閉じ込めたが、彼は私のことを殺そうとしてきたんだ。だから、どうかあなた方にこの手紙が届いてくれ!あいつを捕まえてくれ!
私はザクセン州の███████、█████████通り21番地に住んでいる。アイツを捕まえて、連れて行ってくれ!

3人の財団エージェントが上記の場所へと移動しSCP-006-DEを確保しました。██████氏はSCP財団をどこで知ったか、SCP-006-DEをどこで発見したかについて話すのを拒否しました。彼は財団エージェントに連行され、その後これらの質問を受けました。手紙に記述されていた友人は確保されSCP-006-DE-1-1として登録されました。インタビューについては補遺 006-2を参照してください。

補遺 006-1:
変身の過程:

フェーズ1: SCP-006-DEに触れてから24時間後被験者は変身を開始します。被験者は時間の経過につれて凶暴性が顕著になります。約1分後皮膚にわずかな赤みが観察されるようになります。

フェーズ2: このフェーズは最大3分間続きます。このフェーズではその身長に応じて、被験者の体長が伸びたり縮んだりします。また色素沈着が完璧な深紅色へと変化します。

フェーズ3: このフェーズは20秒続きます。ここではあらゆる種類の人間に対して攻撃を始めるため、攻撃性が大きく増加しているように見えます。

フェーズ4: SCP-006-DE-1実例は最初の犠牲者を殺害し、犠牲者の血を飲み始めこめかみに角のような腫瘍を成長させます。その後被験者は、通常の活動に戻り始めます(被験者が犠牲者を見つけられない場合は、犠牲者を発見するまで長時間待機するか探索をします)。

補遺 006-2:
SCP-006-DE-1へのインタビュー:

インタビュアー: █████博士
対象: SCP-006-DE-1-131
█████博士が電話とインターフォンを介してSCP-006-DE-1-131と通信している。

インタビュー:

█████博士: おはよう、No. 131。

被験者131: お前はどこだ?私はお前を殺したいんだ!

█████博士: 私が出す全ての質問に答えたら、あなたに私の姿を見せます。

被験者131: 分かった、今回だけはお前の質問に答えてやろう。だが嘘はつくなよ!

█████博士: あなたは変身前の自分が誰だか思い出せますか?

被験者131: いいや、私は変身なんて一度もしていない!私はいつも今の姿だった!

█████博士: 分かりました。あなたはどうやってここに来たか覚えていますか?

被験者131: 違う、さっきまで家に居たのに、いきなりこんな汚らわしくて最低な場所にいたんだ。

█████博士: 家とは何ですか?

被験者131: 私は弱くてバカなヤツがそれを地獄と呼んでいると思っている。そして今、私に…

█████博士: もう一つ質問があります。あなたはこのオブジェクトが何か知っていますか?

█████博士は表示板を通じて被験者131にSCP-006-DEを見せると、彼は怒り█████博士に何度も怒鳴り出した。

被験者131: 何?!?!どこで私達の聖域を手に入れた!??!どうやって??どこで家を手に入れた??!今すぐ出てこい!お前を殺してやる!

█████博士: それが何か、私に説明できますか?

被験者131: お前はどっちみち死ぬんだ!何でここが私達の家と言わないといけないんだ!

█████博士からセキュリティ担当者へ: 情報は全て手に入れた。被験者を独房に戻す。

ログ終了

██████氏へのインタビュー:

インタビュアー: コルン博士
回答者: ██████氏

コルン博士: こんにちは██████さん。

██████氏: ここはどこですか?

コルン博士: 質問をします。どこでSCP財団について知りましたか?

██████氏: 友人から聞いて知りました…

コルン博士: どこでその情報を手に入れましたか?

██████氏: 私達は一緒にパーティーをしていました。彼は酔っていたけれど、そのときに彼は私にこの機関の職員だと言ってくれた。その後、彼に会えるように私に住所を教えてくれました。

コルン博士: その人の名前を教えてくれませんか?

██████氏: はい、彼の名前はサイモン████████です。

コルン博士: わかりました。あなたはどうやって触れると人間を変身させるというその”石”を家の中に入れたのですか?

██████氏: 手紙の中に記されていた友人が私達が豊かになれると思ってその石を持ってきてくれました。

コルン博士: どうしてあなたは彼を地下室に閉じ込めることになったのですか?

██████氏: 私が言ったように彼は変身を始めました。だけど彼がそうなる前に「私を地下室に閉じ込めろ!」と言いました。

コルン博士: これから何が起こるか知っていますか?

██████氏: いや…

コルン博士: 分かりました。質問は以上です。しばらくここでお待ちください。

コルン博士はセキュリティ担当者を呼び出し、██████氏にクラスA記憶処理を行った。SCP財団の存在を伝えていた████████博士は終了された。

ログ終了

付録 006-A1:

SCP-006-DEの詳細:

  • SCP-006-DEはギラス博士の実験からいくつかの異常な特性を有しているようだと示唆されました。異常な特性は以下のとおりです。
    • 放電。その電圧は30ボルトと測定されている。
    • 放熱。
  • SCP-006-DEは熱と電圧を連続して放出している。ただし、電圧および熱はオブジェクトの表面からのみ測定されている。
  • SCP-006-DEは同時に複数の人間を変身させることができる。
  • SCP-006-DEが同時に複数の人間を変身させた場合、変身した人間はお互いの殺害を試みる。
  • SCP-006-DEの生贄は変身前に、SCP-006-DEに触れた場所に軽い火傷を負ったと説明している。

SCP-006-DE-1実例の通常の活動は殺害以外に、武器や罠の作成及びある種の祈りを行うことが含まれます。実験結果によるとSCP-006-DE-1実例は食事と睡眠を必要としていません。SCP-006-DE-1実例が祈る理由は不明です。SCP-006-DE-1実例はラテン語で祈ります。SCP-006-DE-1実例の祈りを行った際には以下の文が録音されていました。

O Deus, libera nos a tribulatione nostra.

これは日本語に翻訳すると次のような意味です。

あゝ神よ、我らを苦痛から救い給え。

付録 006-A2:

SCP-006-DE-1-131へのインタビューを通して、SCP-006-DEは複数のSCP-006-DE-1実例が住んでいる一種の空洞であるという仮説が立てられました。この仮説はいくつかの顕微鏡を用いた検査によって証明されました。またSCP-006-DEの中にいくつかのSCP-006-DE-1実例のコロニーが観察されました。

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