SCP-008-IT-ARC
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SCP-008-IT

アイテム番号: SCP-008-IT

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 周囲の永続的監視を通じてSCP-008-ITへのあらゆる接近の試みは妨害されます。全ての遮光装置及び開口部は閉ざされます。侵入者は必要に応じて武力行使を用いて拘束し、その後医療検査を行います。

説明: SCP-008-ITは比較的人口の少ない地域である███████東部の███████から2km南に位置する建造物です。建造物は既に放棄されており、一部の現地住民によれば火災被害がその原因とされます。

SCP-008-ITには大広間、受付、2階にある複数の客室など、一般的な宿泊施設と同様の構造が存在します。建物は内外ともに崩壊の兆候が見られます。しかし、内部に2~██分以上滞在した被験者は、外部からの観測と異なる環境を知覚します。幻覚の中では、調度品などは劣化の兆候を示さず、またおそらく施設従業員や利用客とみられる複数の人物の姿が確認できます。これらの人物は会話を交わし、旅行鞄を持ち歩き個々の部屋に出入りする様子が見られますが、こちらからの対話の試みは、意義ある結果を齎しませんでした。

幻覚の開始から3分後、被験者は地震に似た激しい揺れを報告します。同時に、確認されていた人物たちは建物の崩壊に巻き込まれ、混乱に陥りそれぞれ逃走を図ります。この時点で一連の幻覚は終了し、再び幻覚は初期の段階から繰り返されます。

幻覚の開始から██分以上にわたって内部に滞在した場合、次のような症状が現れます:

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 痙攣

これら症状があらわれて以降も滞在を継続した場合、最終的に脳動脈瘤により死に至ります。

補遺 1: ████/██/██に、電子機器を用いた場合にSCP-008-ITの効果が出現するか否かを確かめる実験が行われました。SCP-008-IT内部に、撮影機材を搭載した無線制御電動車が導入されました。██分経過時点で映像に明確な変化は見られず、実験は終了しました。

補遺 2: ████/██/██に、人間以外の動物を用いた場合にSCP-008-ITの効果が出現するか否かを確かめる実験が行われました。SCP-008-IT内部に、2歳の雑種犬(以下D-008)が、鶏肉を使った誘導により導入されました。█分間の間は比較的落ち着いた様子を見せましたが、その後D-008は目に見えておびえた様子で鳴き声を上げました。██分後、D-008は再び落ち着いた状態に戻り、続いて痙攣症状を呈しました。試験開始から██分後、D-008の生命反応が消失。剖検の結果、脳動脈瘤による死亡が確認されました。

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