SCP-010-JP
評価: +238+x
usb_final9.jpg

点灯するSCP-010-JP

アイテム番号: SCP-010-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-010-JPはサイト-81██にある実験室の金庫に厳重に保管します。実験室は監視カメラを設置し、職員が入退出する際はSCP-010-JPが確実に金庫の中に収められていることを確認します。また、特別な理由なしにSCP-010-JPを金庫の外に持ち出したり、動作させた職員は厳しく処罰されます。SCP-010-JPの実験は物理的に独立させた計算機システム上で行い、外部にその影響が及ばないように注意します。SCP-010-JPで動作させることができるプログラムは、事前にSCP-010-JP監査会のレビューを通し許可を得たものに限定します。

説明: SCP-010-JPはUSBメモリの種類の1つのように見えます。一般的なUSBメモリとSCP-010-JPが異なる点は、外部プログラムを読み込み、自身で計算できる機能を有するという点です。SCP-010-JPは実際には小型のコンピュータであると考えられます。そしてUSB端子は外部コンピュータへの入出力インタフェースです。また、SCP-010-JPは一般的なコンピュータとも決定的に異なる点があります。それは現在実在するコンピュータが不可能な"未来を入力に取る"機能を有していることです。また、その機能を使用することで様々な現象を引き起こします。詳細は実験記録010-JPを参照して下さい。

SCP-010-JPを一般的なコンピュータのUSB端子に接続すると、本体のガラスのような物質の部分が青く点灯します。未知のプロトコルによるデータ転送が数回行われた後、USB3.0もしくはそれ以前のバージョンで正常に動作するUSBメモリとして認識されます。表示される容量はコンピュータのデバイスやOSで認識できる最大容量に依存し、現在では16EBまで確認されていますが、実際にはそれ以上の容量があると考えられています。

SCP-010-JPが接続された時は、毎回必ず、実行環境に合わせたプログラムが起動します。多くの場合一般的にコマンドプロンプトや端末と呼ばれるような、CUI表示のプログラムです。このプログラムはSCP-010-JPを動作させるためのプログラムインタフェースです。いくつかの一般的な操作と、外部プログラムを読み込み自身で実行させるためのコマンドを受け付けることがわかっています。

SCP-010-JPは1つのパーティションを持ち、ルートディレクトリに1つのフォルダとファイルがそれぞれ記録されています。フォルダは"Sample"、ファイルは"Readme.txt"という名前です。"Sample"ディレクトリには"sample01.mra"から"sample04.mra"までの4つのC言語ライクなプログラムファイルが記録されています。"Readme.txt"はSCP-010-JPの使い方を簡単に説明するテキストファイルで、その内容は文書010-aに示します。ファイルは全て一般的なテキスト形式で保存されています。これらのファイルを含むあらゆるファイルはSCP-010-JPから自由に移動及び削除することができます。

文書010-a: 以下は"Readme.txt"と名付けられたテキストファイルの内容です。

Mirai PCをご注文頂きありがとうございます。

Mirai PCは未来のコンピュータです。
Mirai PCは未来を予測し、未来を計算します。
未来の世界はもう貴方の手の中です。

○Mirai PCの使い方
1.まずはSampleフォルダのサンプルプログラムを動かしてみましょう。Mirai PCを接続して表示された画面に"run sample01.mra"と入力してEnterキーを押すだけです。
2.サンプルプログラムがどうやって動いたのか考えてみましょう。各プログラムファイルに書いてある解説を読んで、理解しましょう。
3.自分で好きなプログラムを書いて動かしてみましょう。
※わからなければインターネットで検索してみましょう。Mirai PC Projectの公式サイトを始め、色々な解説サイトが見つかるはずです。

Mirai PCの開発に興味がおありですか?
Mirai PCは誰でも開発に参加することができます!
詳細はこちらをご覧下さい:[削除済]
(c) Mirai PC Project

上記の公式サイトを含む"Mirai PC Project"に関する有力な情報は得られていません。


由来: SCP-010-JPはまだ財団に所属する前の桑名博士が、東京都████区にあるジャンク屋で████/██/██に発見し、外見の物珍しさから購入に至ったものです。その性質を知った桑名博士はSCP-010-JPを使って[削除済]、財団によって特定されました。[削除済]の結果、桑名博士は財団に迎えられました。これ以外のSCP-010-JPの例は発見されていませんが、財団は現在も捜索中です。
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。