アイテム番号: SCP-013-ARC
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-013-ARCはセクター-19の小型円形チャンバー内に収容されています。 SCP-013-ARCの存在下では、全ての人員が大声での会話や過度な騒音の発生を抑制する必要があります。収容対象の元へ向かう人員は、4時間ごとに交代し、最低でも7人以上の人間が常駐しなければなりません。
このアイテムの独特な性質と特性を考慮して、複数の心理カウンセラーが公式のIQ測定試験や共感力診断テストに匹敵する信頼性の「忠誠度審査試験」を考案しました。この試験のスコアに厳密に従って出席者を選んでください。過去の事故を踏まえて、このプロトコルを迂回または無視しようとする試みは厳しい懲戒処分の対象となります。
SCP-013-ARCが収容室を出ようとした場合、承認された職員が落ち着いた口調でそれに話しかけ、それがその部屋に戻ってくるよう丁寧に要求しなければなりません。この方法は事例の大部分において収容対象を効果的に確保しています。
しかし、SCP-013-ARCが口頭での要求に応答しない場合、収容対象は承認された出席者全員に加えて、宗教的信仰を持つ可能な限り全ての人物によって密接に囲まれる必要があります。収容対象を囲む際、出席者はオブジェクトが部屋に戻るための懇願と3分間の沈黙が交互に起こることを観察するべきです。
如何なる職員も、SCP-013-ARCに対して身体的暴力を行ったり、物理的な力を使ってそれを移動させたりすることはできません。
説明: SCP-013-ARCはおよそ球形の物体で直径約80cmです。外観は金属的で金属反射が確認できます。研究者はまだその組成の決定的な分析を行っていません。
SCP-013-ARCは自律的に移動する能力を持ち、固体、半固体問わずその表面を通過することができます。回転ではない未知のメカニズム─地表から約3mm浮上することで前方への推進能力を持ちます。オブジェクトの平均移動速度は約3m/sです。しかし、大きな音やその他の知覚可能な喧騒に反応して、自身を300m/s以上の速度で射出することができます。この喧騒反応状態では、SCP-013-ARCは10mm範囲内の任意の物質を選択的に素粒子に分解することができます。有機物は完全に無機物として影響を受けます。
非喧騒反応状態では、SCP-013-ARCは「敬虔」と見做した、またはスクリーニング検査が「敬虔」と示した個人に対して、近接近、更には物理的接触でさえ「承認」します。オブジェクトは宗教的信仰、個人が個人の信仰体系に割り当てた価値に焦点を当てた感受性─更にオブジェクト自身による区別をしないと考えられています。
SCP-013-ARCとの良好な接触の後にインタビューされた被験者は全て、対象物の表面に表示された外国の場所およびイベントのビジョンについて発言しています。被験者は、教育レベルや短期記憶能力にかかわらず、これらの「ビジョン」の詳細を難なく思い出し、明確に述べることができます。これらの対話実験のライブビデオ録画では、SCP-013-ARCの金属表面や全体的な外観に変化がないことを示しています。
これらの「ビジョン」の描写は個人によって異なって見えますが、これらの描写を比較することにより、類似する重要な点が明らかになりました。恐らく「啓示」を受けた被験者の経験は、宇宙の起源に関する彼らの信念と一致する宇宙創造の視覚的描写であると考えられます。