SCP-013-FR
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-013-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 実験時を除き、サイト-アレフで収容を行うSCP-013-FRは8体のみとしてください。SCP-013-FRは火災時に稼働する自動消火設備を20台備えた、7 x 3 x 8mのステンレス鋼製の密閉セルに収容してください。SCP-013-FRはそれぞれ、直径20cm、高さ25cmのテラコッタ製の植木鉢に植えてください。植木鉢はそれぞれ、砕かれた木炭で満たしてください。SCP-013-FRにはそれぞれ、100mLの自動車用ガソリンあるいはその他可燃性の液体燃料を毎日与えてください。6か月ごとに、植木鉢内の木炭を交換してください。自然の中で発見されたSCP-013-FRは全て、10,000ケルビン以上の温度で焼却した後、標準的な消火器による無力化を行ってください。

セキュリティ上の防御線をSCP-013-FRの半径20m以内に設置し、常にレベル2以上の武装警備員による警護を行ってください。いかなる状況下でも、当防衛線内には高い可燃性を持つ物品及び/あるいは爆発性の物品(NFPA 704において燃焼性/不安定性が3を超えるもの)を持ち込まないでください。

説明: SCP-013-FRは、Phaseolus vulgaris L1と似た起源不明の植物の一種です。高さは5cm~40cmの中で変化します。SCP-013-FRの主な特性は、花の代わりに火を生成するというものです。SCP-013-FRは光合成に加えて、液胞内に可燃性の液体を蓄積します。SCP-013-FRは、生存のために可燃性の液体を与えられる必要があり、炎及び8000ケルビンまでの温度への耐性を持ち合わせています。

SCP-013-FRに可燃性の液体を与えると、SCP-013-FRは液体を細胞内に吸収し、保持します。1、2時間後、SCP-013-FRは茎の上部を開き、高さ3~25cmの炎を20秒間噴射します。分析の結果、この炎は、あらかじめ吸収した液体と未知の液体との混合物が空気に触れて発火した結果、生成されていることが判明しています。SCP-013-FRによって生成された炭化水素が、液体の発火のために使用されているとみられていますが、研究室内で行われた再現の試みは全て失敗しています。炎が消えると、炎の高さに比例した距離内に存在するランダムな可燃物の中に、石炭のような外見をした直径1cmの球体が半分埋まった状態で出現します。

この球体はSCP-013-FR-1と指定され、SCP-013-FRの「種」として機能します。4日後、SCP-013-FR-1は発芽し、1週間で5cm伸長します。発芽後1週間でSCP-013-FR-1は「花」を咲かせ、また別のSCP-013-FR-1を生成します。

補遺 013-FR-01: SCP-013-FRはマーシャル・カーター&ダーク社のオークションで売りに出されており、エージェント・██████が10,000ドルで競り落としました。他のSCP-013-FRをマーシャル・カーター&ダーク社あるいは個人が所有しているかどうかは、現在のところ不明です。

インシデント報告 013-FR-01: エージェント・██████による買収の直後、SCP-013-FRは収容のためにサイト-██へ移送されました。翌日、SCP-013-FRは開花し、SCP-013-FRの収容チャンバーの乾式壁2を構成する2枚の石膏ボードの中にSCP-013-FR-1が出現しました。1週間後、SCP-013-FR-1は天然ガスのパイプのある方向へ根を伸ばし、1か月後にSCP-013-FRはそのパイプに穴を開けました。その後、SCP-013-FRは15cmの炎を生成し、内部から壁に火を着けました。機動部隊-███-████の働きにより、この火は即座に鎮火され、SCP-013-FRの収容プロトコルは修正されました。

SCP-013-FRに関する実験レポート

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