SCP-014-JP-J
評価: +416+x

アイテム番号: SCP-014-JP-J

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル:

SCP-014-JP-Jは現在SCP財団日本支部のフィールドエージェントとして雇われています。半年に一度、通常のメンタルセラピーに加えてSCP-014-JP-Jとして再評価しなければならない可能性がないかどうか、精神的なチェックを行ってください。

説明: SCP-014-JP-Jは199█年に財団のフィールドエージェントである████ ███と研究員███ ████の間に誕生した、現在14歳の女児です。SCP-014-JP-Jは脳に対する精密検査や精神鑑定からは異常が見られないのにもかかわらず、多重人格を主張しています。

その第二の人格(以下、SCP-014-JP-J-2と表記)は『奈落の悪鬼、黒き翼の堕天使アイスヴァイン』を自称しています。SCP-014-JP-Jが主張するところによれば、「彼は第十二地獄ヘルからやってきた天界より追放を受けた堕天使であり、自身の前世であったが、14歳になった我の中で目覚めたのだ」と発言しています。

SCP-014-JP-Jが主張するSCP-014-JP-J-2のパワーは以下のとおりです。
・「邪悪な霊」を見る超常的視力
・「天才的」剣術
・冷気を操る力(これによって『神々の戦』では氷の剣を生み出して戦ったとSCP-014-JP-Jは主張します)
・飛行能力
・あらゆる人間を魅了する超美貌

補遺1:

SCP-014-JP-Jへのインタビュー記録-ち
インタビュアー: エージェント・カナヘビ

エージェント・カナヘビ: えーっと、この前どこまで言うたっけ。あーそう、えーっと、自分に堕天使が憑依したんやっけ?

SCP-014-JP-J: そうです。わた……我の肉体に生まれながらにして憑依していた力天使が14歳の時に覚醒したのですよ。

エージェント・カナヘビ: ふーん……ところで堕天使なのに「なんとかエル」とか付いてへんのやね。

SCP-014-JP-J: ふふふ、それはですね、我の堕天使様は特別だからですよ!

エージェント・カナヘビ: へー。でも特別な存在に対してドイツの豚の塩漬けの名前を付けるのってなんでなんや。

SCP-014-JP-J: (1分間の沈黙)豚の、塩漬けなんですか?

エージェント・カナヘビ: うん。

SCP-014-JP-J: (3分間の沈黙の後、声を低くして)そは我が名前にあらず……我が名前はアザナエルなり……(5秒間の沈黙)って堕天使様は言ってます!

エージェント・カナヘビ: さっき特別やから「なんとかエル」って付いてへん言うたやんか。……ってちょっと! んもう! 泣かせるつもりちゃうかったんやって! 中止や中止!
<録音終了>

付記1: SCP-014-JP-Jに対して激しい苦痛を与えたという理由で、エージェント・カナヘビは1週間の間サイト-8141の玄関掃除を命じられました。

付記2: SCP-014-JP-JによるSCP-014-JP-J-2の呼び名が「アイスバイン」から「アザナエル」へと変化しました。この「アザナエル」の名前が、インタビューの二日前にエージェント・カナヘビが差し入れたケイオス・ヘキサ三部作に現れる神性の名称と同一であることにいかなる意味があるのかは現在研究中です。

補遺2: O5-█のミスにより、SCP-014-JP-Jが財団の端末からいくつかのSCP報告書にアクセスすることに成功しました。SCP-073とSCP-076の記事に触れたSCP-014-JP-Jは他の財団職員が報告書の内容に恐怖する中、「F██eのパクリじゃないんですかこれ?」と平然と言いました。このことからSCP-014-JP-Jは恐怖に対して強い耐性があるものと思われます。

補遺3: SCP-014-JP-J-2がいつの間にか悪魔だと名乗っていること、武器が氷の剣ではなく液体窒素の剣に変わっていることがわかりました。変化の理由に関して尋ねられたところ、SCP-014-JP-J-2はしばらく押し黙った後、「わた……我の間違いでし……だった」と言い、再び堕天使であり氷の剣を持っていると言い始めました。

補遺4: SCP-014-JP-Jがコクヨ社のA4ノートブックをビーズと色紙で飾り付け、奇妙な文字とイラストを書いているのが発見されました。SCP-014-JP-Jはそれを「危険な力を持った魔導書である」と言いました。検査の結果危険性は発見されませんでした。内容のコピーは下記のリンクで見られます。エージェント████の嘆願によりリンクは削除されました。

補遺5: SCP-014-JP-Jの15歳の誕生日の4日前、SCP-014-JP-Jは担当職員に対して、「悪霊がこの施設中に溢れています!」と言い、慌てた担当職員が収容違反の可能性を通達したためサイト-8141に大変な騒ぎが起き、機動部隊の出撃によってそのような事実がないことが確認されました。SCP-014-JP-Jにはプロトコル"プレゼントとケーキ抜き"が実行されました。

補遺6: SCP-014-JP-Jの15歳の誕生日から4日後、SCP-014-JP-Jの人格がSCP-014-JP-J-2へと変化することはなくなりました。SCP-014-JP-Jに対してこのことをインタビューすると激しい苦痛を覚えるという事項はあるものの、異常がこれ以上見受けられないことからSCP-014-JP-JはNeutralizedSCPとして再評価されました。

補遺7: 201█年現在、SCP-014-JP-Jことエージェント████は現在財団でフィールドエージェントとしての職務についています。彼女にSCP-014-JP-J-2について尋ねることを行う場合、著しく彼女の職務遂行能力に影響をきたすため、メンタルセラピストを除いてそのことについて尋ねてはなりません。

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