アイテム番号: SCP-023
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-023は標準の5×5mの収容ユニットに収めてください。SCP-023は、サイト██にある二本の廊下の交差点を壁で仕切った場所に収容してください。少なくとも三メートルのスペースをどの方向にもとり、四つの行き止まりのうち三つには偽物のドア、一つは本物のドアを設置してください。監視カメラを四つのドアすべての上に設置保守します。
常に、SCP-023の眼窩には硬質ゴム製の球形挿入物が嵌められているようにしてください。眼窩挿入物は劣化したら交換しなくてはいけません。劣化の監視は、保安ビデオにより観察される『炎上』効果の明るさを測定することで行います。明るさが12カンデラを越えたら挿入物は十二時間以内に交換が必要です。眼窩挿入物の交換は一つずつにし、また、交換は太陽が完全に沈んだ後だけにしてください。職員はいかなるときでもSCP-023の眼窩を直接覗き込まないでください。
事件023-27以降、すべての鏡面をもつもの、ディスプレイ、モニター類、あらゆる種類の眼鏡がそこに含まれますが、それらをSCP-023の収容房から30メートル以内に持ち込むことは許可されません。これには隔離場所内の監視カメラと接続したモニターも含まれます。両廊下の外に置かれた検問所に詰めている保安職員がこの基準を執行遵守することになります。
SCP-023に関する実験は無期限に停止されています。
説明: SCP-023は大きな体で、性別を持たない、黒い毛むくじゃらのイヌ科動物(肩高1.5メートル)です。明るい橙赤色の目と突き出た歯を持ちます(事件報告023-26参照のこと)。何時であれ誰かしらがSCP-023とアイコンタクトを持ったら、その人物あるいはその直系の家族が、アイコンタクトが破れてからぴったり一年後に死ぬことになります。その選択方法についての調査は、実験が一時停止中なので不完全ですが、しかし既存のデータが示唆するところは直系家族が多いほどアイコンタクトを持った人自身が死ぬ可能性は低まるということで、犠牲者のタイプについてパターンや優先順位はなにも見出されませんでした。これはSCP-023の犠牲者は完全にランダムに指名されているということを示唆しているのかもしれませんが、この選択が起きるのは一年間の期限の始めなのか終わりなのかについては未詳です。SCP-023とアイコンタクトを持った者及びそのすべての直系家族を一年を待たずに処分してしまうという試みは[データ削除済]という結果に終わりました。
SCP-023の作用により殺された者の検視結果が示したところによれば、外見上は害されていないように見えるものの、遺体には高度に凝集した灰が「詰め込まれて」おり、それは臓器系全体及び循環系に限るところではありません。筋組織、骨、脳組織全般が██°C以上の温度に曝された痕跡を示しています。
殊更に『十字路』に似せられた環境下で収容されているのでなければ、SCP-023は最も近い好ましい場所にたどり着くため壁を通り抜け、通り道にあるすべてのものを焼却します。
SCP-023が最初に財団の注意を引いたのはSCP-023が███████にある教会を集会の最中に襲撃した際のことで、█人の市民を直接、[編集済]をアイコンタクトの結果として殺傷しました。SCP-023回収後、クラスB記憶消去がすべての目撃者と生き残った犠牲者に対し施行されました。この事件については放火事件として隠蔽しました。
補遺023-001
SCP-023は██/██/████に収容房の壁を通過することで収容室を破壊しました(事件023-01)。SCP-023はその後、サイト███の別の場所、二本の廊下の交差点で発見されました。エージェント█████がSCP-023と[編集済]の相似点に着目しました。SCP-023の特別収容プロトコルが更新されました。███████研究助手が注意不行き届きへの譴責を発布しました。
補遺023-002
SCP-023は██94/10/12に最初に収容されて以来、███人の職員と██人の市民の死の原因となっています。
補遺023-003:
Keterへの再分類の要請については保留中です。
補遺023-004:
両者とも特定の地理空間を好むこと、破壊的能力を持つこと、イヌ科の外観を持つことから、SCP-1111-1がSCP-023に観測される現象の亜種(あるいはその逆)である可能性があります。両者の異常性の起源に関する調査が進行中です。SCP-1111-1を研究のために捕獲することができないため、調査は現在SCP-023に焦点を当てています。