封鎖処理を施したSCP-023-JPへの通路 |
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アイテム番号: SCP-023-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: その性質からSCP-023-JPの完全な封じ込めは困難です。現在営業している日本国内全ての鉄道会社の協力の下、全ての鉄道駅は常時監視され、SCP-023-JPへの通路や階段が発見された場合、その収容違反は即座にSCP-023-JPの監督官と機動部隊い-28("駅の工事作業員")に報告されます。機動部隊い-28は強靭なネットや金属製の仮囲いを用い、工事現場に見せかけてSCP-023-JPへの通路を完全に封鎖し、一般人の侵入を防ぎます。また監視映像を確認し、封鎖までに誤ってSCP-023-JPへ侵入した者がいれば全て記録します。もしもSCP-023-JPから生還した者がいれば、SCP-023-JPでの体験を聞きだし、後にAクラスまたはBクラス記憶処理を施されます。SCP-023-JPへの通路の封鎖はそれが消滅次第、解かれます。
過去何度もの大規模な収容違反に対して、鉄道会社と協議しカバーストーリーを用意してきました。SCP-023-JPは早急に無効化されなければなりません。 - 日本支部理事"██"
説明: SCP-023-JPは未知の鉄道路線です。運営する鉄道会社や運営時間は不明です。SCP-023-JPは日本国内で営業しているあらゆる鉄道駅に何の前触れもなく干渉し、未知の方法で自身の路線に通じる通路や階段を増設します。その規模や場所に法則性は見られません。増設の経過はこれまで観測できておらず、監視映像では瞬間的にそこに出現しています。増設された通路やプラットホームは干渉した駅と同じ見た目に偽装され、元々の駅の構造を知らなければ区別することはできません。同様に通路内の案内表示はあたかも国内の既存の路線であるように偽装されます。既存の案内表示は書き換えられることはなく、多くの場合はそれらと矛盾するため、注意していればSCP-023-JPの存在に気付くことができるでしょう。駅の外観に変化はありませんが、内部は作られた構造物の分だけ空間が広がり、それに合わせてその周囲の空間が歪むことが観測されています。この干渉現象がどの駅にいつ発生するのかは、完全に不規則で予測できません。この現象は短くて数分から数時間、長くて数か月から数年で消滅し元通りになります。同じ駅構内で移動するような例も確認されています。最も長く現象が継続している例は██████県████駅で、19██/██/██から現在まで依然としてそのままです。SCP-023-JPの根本的な発生経緯は不明です。最初の観測例は18██/██/██で、当時の秘密裏に対処していた団体は、現在の財団の日本支部に至る前身団体の1つに当たります。
SCP-023-JPへ増設されたプラットホームには既存の路線を走るものと同じ型の列車が停車します。この車両は既存のどの鉄道会社の所有でもないことがわかっています。この列車に乗った人間は本来存在しないはずの駅に到着するなどの不可解な現象に遭遇します。そして最終的に行方不明になるか、もしくは何らかの悲惨な形で発見されることになります。SCP-023-JPを走る列車が短い時間で再び通常の駅に乗り入れる例が報告されており、これまでの生存者は全てそのような状況で降車しています。列車に纏わる都市伝説のいくつかがSCP-023-JPでの現象と類似していることから、財団が把握できていないSCP-023-JPへの乗車例があることが指摘されています。乗車後に起きる現象の詳細については次の各記録を参照して下さい。