SCP-024-DE
評価: +4+x
blank.png
industry-569101_960_720.jpg

初期発見地点のSCP-024-DE。

アイテム番号: SCP-024-DE

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-024-DEは厚さ50 cm以上の鉛板で遮蔽された隔離セルに収容されており、同様に厚さ90 cm以上の鉛で構成されたエアロックドアが備え付けられています。セルの外壁には放射線警告センサーが設置されている必要があります。常にSCP-024-DE-1の各方向は70 cm以上の鉛か2.5 m以上のコンクリートで遮蔽しなければなりません。また、Dクラス職員を除いた全人員が適切な遮蔽物の後ろにいる場合にのみ、実験中にSCP-024-DE-Aを取り出すことができます。既存の遮蔽物では足りなくなった場合、どのような状況においても隔離セルの補強用鉛を拡張しなければなりません。

説明: SCP-024-DEはSCP-024-DE-1とSCP-024-DE-2並びにSCP-024-DE-Aで構成されています。SCP-024-DE-1は平均直径15 mmの赤みを帯びた小さな石です。SCP-024-DEは伸縮自在の鉄製アームに取り付けられており、改造された特殊な放射線物質用作業タンク内に収容されています。この容器は以降SCP-024-DE-Aと呼称します。

SCP-024-DE-Aは黄色の塗装がされており、直径は120 cmです。背面にある小さなアルミニウム製のクランクを除いてその全体は鉛で構成され、最低肉厚は55 cmです。クランクを時計回りに回した場合、伸縮自在のアームを用いてSCP-024-DE-AからSCP-024-DE-1を取り出すことができます。反時計回りに回すと再び格納されます。

SCP-024-DE-1の化学組成は未だに特定されていません。当該物品はあらゆる熱や力の影響に耐えたことから、現時点で標本抽出は不可能であることが証明されています。さらにSCP-024-DE-2に指定されている独自の形態を持つガンマ線を継続的に放出しています。

SCP-024-DE-2は通常のガンマ線と幾つかの点で大きく異なります。これは一般的なガンマ線と同じく鉛やコンクリートなどの物質で遮断できる一方で、減衰することなく他のほとんどの物質を貫通し、生物に対して異なる影響を与えます。SCP-024-DE-2に曝露した対象は鬱状態になり、この影響はSCP-024-DE-2に対象が曝露した時間が長いほどに強くなります。対象がSCP-024-DE-2に10日以上曝露していない限り、この状態からの回復は可能です。この時間は照射間隔の長さによらず蓄積されます。

発見経緯: 東ドイツ国家安全保障省の破棄された文書から、研究チーム25が第25局の大半の計画書の復元に成功した際に財団はSCP-024-DEに気が付きました。第25局はSCP-024-DEを「崩壊兵器 TB-50型」という名称で保有し、社会主義統一党への反対者の心理的損耗のために開発しました。

1978年8月2日にSCP-024-DEは██████近くのバンカーに搬送され、そこで2009年に財団によって回収されました。その特性を財団は認識していたため、遠隔操作ドローンを用いてSCP-024-DEは問題なく現在の収容室に輸送されました。

補遺 024-DE-1: 20██年██月██日にSCP-024-DEの隔離セルの放射線警告センサーが突如警報を鳴らし始めました。少量のSCP-024-DE-2が室内から漏れ出していることが判明し、その結果セルの天井と床、壁が25 cmの鉛で補強されました。それに応じて特別収容プロトコルが調整されています。

"我々の測定では、SCP-024-DE-1の放射線強度は毎年1.08倍に増加しています。これは指数関数的な増加、要するに放射線強度が次第に速度を上げて増加していることを私は指摘したいのです。遮蔽物を拡張し続けなければ、いつかはSCP-024-DE-2が収容違反を起こすことでしょう。これが起こるのは遠い未来のことではありません。現状を維持するとわずか22年後に発生することなのです! そしてSCP-024-DE-2は無制限に拡散し続け、拡大し続ける影響地域を終わりのない鬱病に陥らせ、最終的に惑星全土に影響を及ぼすまでに至ります。見本のようなAK-クラス狂気シナリオであり、現時点では避けることができません! 現在の危険性から、SCP-024-DEのKeterへの再分類を要求します" -ヨッホ博士

SCP-024-DEの再分類申請は現在O4評議会によって処理されています。SCP-024-DEはサイト-DE5からサイト-DE3に移送される予定です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。