SCP-028
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scp-028.png

隔離前のSCP-028

アイテム番号: SCP-028

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-028はその格納施設内において全期間に亘って、サイズ・位置・形状に関して何らの変化も観察されていないので、現時点で特別な格納の手段は必要ありません。しかしアクセスについては制限されなければなりません。SCP-028はサイト█に格納され、いかなる手段でも移転させる事はできません。SCP-028は6×6×3メートル(20×20×10フィート)で一つのドアの付いたコンクリートの部屋に封印されています。外に武装した人員が2人配置され、許可を受けた人物のみがSCP-028に露出することができます。そしてSCP-028自体は無害ですが、その効果は不注意によって多大な害を与える可能性があるため、最大限の注意を払わなければなりません。(文書EL-028-1125を参照のこと)

説明: SCP-028は、ミシガン州北部の銅山の放棄された貯蔵庫の外に位置しています。SCP-028にはいかなる種類の観察しうる物質的な存在はありません。しかしその効果は一般にSCP-028の"中心"と考えられている箇所の周囲2.1メートル(7フィート)の立方内で起こります。SCP-028の域内における全ての検査と実験が、異常な結果を示したわけではありません。物体の追加また除去、またはSCP-028に落ちているゴミを除去する行為は、SCP-028の大きさや形状、または効果の症状や質的な変化に関して何の影響もありませんでした。

SCP-028の域内に居る被験者は、3~6秒以内に、総体的かつ完全な知識におそわれます。この知識はその規模と有用性において完全にランダムで、時には長期間気づかれぬままの場合もあります。より"深淵な"知識は、さらに強力な影響があります。いくつかの事例では[削除済:文書EL-028-1125を参照のこと]。この効果はSCP-028への出入りによって複数回経験することができますが、2回目以降は晒されるとより強い偏頭痛と目眩を引き起こすことがあります。

SCP-028は、米国特許庁に低温核融合原子炉の設計図を提出した地元の鉱夫の報道についての調査の後、財団の注意を惹きました。███氏はそれについて「まるで青天の霹靂のように私に降りてきたんだ!」と語りました。報道と対象はSCP-028の発見ののち隠匿され収容されました。そして原子炉の設計はSCP-1995の格納庫内において実現されました。SCP-028の以降の実験は、様々な結果を引き起こしました。

文書#EL-028-1114: ██/1/5の為の部分的な情報検索用ログ(注:全ての知識は完璧で、総体的で、直感的である)

  • 1998年ニューヨーク市のあらゆる電話帳登録番号
  • エンジンを既存のパーツのみ使い、人血で稼働するように再設計する方法。(注:再設計し終えるまでに4時間かかります、ガソリンよりも効率よく走ります。)
  • ビュイック・ルセイバーの鍵の位置
  • メクラネズミのコロニーの適切なケアの方法
  • 12のSCPの起源と歴史(注:主要部分は[削除済])
  • イングランド、ロンドン在住のブラックソーン家の家族健康歴
  • いくつかの未知の洞穴と[削除済]を含む、グリーンランド下の地質学的構造

文書# EL-028-1125: ログ

E-112: 被験者D-1182をSCP-028に晒すと、被験者は泣き始めて胎児型の姿勢に入り、激しい苦悩の徴候を示した。数日間は問いかけにも外部刺激にも無反応。「これは人生ではない」と述べた直後に緊張病に陥った。被験者は昏睡状態に移行しその後まもなく死亡した。死因はショックに因るものであった。

E-127: エージェント・███████は偶然SCP-028に晒された。エージェントは突然の驚愕と困惑の徴候を示した。質問されると、エージェントは「ちょっと私の考えをまとめますので待って頂けますか」と頼んだ。数秒後にエージェントは笑い、頭を揺らしながら、支給されていたピストルをホルスターから抜くと、████博士を撃って負傷させ、エージェント・████████と█████を射殺した後に取り押さえられた。事件後の尋問により、エージェント・███████は機密指定となっている財団の活動、ならびにSCP-2669を初めとする過去に接触経験のないSCPオブジェクトに関する広範な知識を有していることが判明した。

現在、SCP-028の効果範囲に入ったことが判明した財団職員は必ず無期限に拘留することになっている。

文書# EL-028-1128: ログ

実験-189: 被験者D-9843がSCP-028に露出された。 ████/03/19 11:46

検査により被験者の異常な呼吸活動が明らかになった。 ████/03/19 13:37

尋問により被験者は、自身の体内の二酸化炭素を再利用する技術を修得したことが明らかになった。 ████/03/19 17:21

他のDクラス人員に技術を教える再三の試みは失敗した。 ████/03/24 12:11

被験者は終了した。 ████/07/18 15:03

検死では臓器の構造に異常は見られなかった。 ████/07/18 18:37

研究者注: ████████ █████博士: マジな話、どうやったんだあいつ?

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