SCP-030-KO
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SCP-030-KOの存在するカトリック教会。現在封鎖されている。

アイテム番号: SCP-030-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-030-KOが存在するカトリック教会は、封鎖措置を行ったあと、修道院に偽装してください。また、カトリック教会の周囲には高さ4mのフェンスを設置して、入口にカトリックの洗礼を受けていない職員を警備員として1~2名配置し、民間人の出入りを制限してください。対象はカトリックの洗礼を受けた人物にのみ反応するため、カトリックの洗礼を受けたことのある職員は対象へのアクセスを禁止されており、対象を管理する権限はカトリックの洗礼を受けていない職員にのみ与えられています。

説明: SCP-030-KOは、████カトリック教会の内部に存在する懺悔室です。対象は2つの部屋で構成されており、構造は他の懺悔室と同様に、右側の部屋には司祭が、左側の部屋には信徒が入るようになっています。右側の部屋には司祭が居ることを示すライトが点灯しており、右側の部屋のドアを開こうとする試みは全て失敗しています。左側の部屋は自由に誰でも入ることが可能であり、司祭とコミュニケーションを取ることを可能にする細かい金網が付いた障子構造の小さな窓があります。現在活動中の司祭や司祭としての権限を停止された人々の中に、対象の内部で懺悔を受ける司祭と一致する者がいないため、SCP-030-KO内部で懺悔を受ける司祭はSCP-030-KOの一部であることが判明しています。

一連の実験(実験記録030-KO)を介して明らかになった対象の特徴は以下の通りです。

1. 対象は、カトリックの洗礼を受けた人物にのみ反応する。
2. 償い1は、復讐法2の原則に従う。
3. 対象は周辺の人、物などに影響を及ぼし償いに関連する状況を作る。
4. 対象は告白されたことにのみ反応し、嘘を判別できない。
4-1. ただし、懺悔をする人が自分の罪を一部でも告白した場合(例えば、その他の調べられていないような罪など)、対象は懺悔をする人の犯した全ての罪を調べあげ、それに伴う償いを与える。

対象に関する実験を行っていた████/█/█に、エージェントに発生した事件から推測すると、対象の内部で行われた懺悔の内容を聞くことも、カトリックの洗礼を受けた人物に影響を与えると考えられます。しかし、対象の特別収容プロトコルが脅かされるような状況が作り上げられる可能性があるので、それに関する実験は禁止されています。

補遺: 実験記録030-KO

実験責任者: S██████████博士
実験A - 日付: ██/█/█

対象: D-1015(ヒスパニック系男性、█人殺害、カトリックの洗礼を受けている)
懺悔内容: █人を殺害した。
償い: █個に切り分けられて殺害された。
結果: D-1015が懺悔室を出ると、D-1015の護送を担当していたエージェント・███がD-1015を█個に切り分けて殺害した。調査の結果、エージェント・███はD-1015が何をしたかを知ったその時からD-1015を殺害する計画を立てていた模様。しかし、これが真実であるかは疑問が残る。
メモ: 次からは護送する職員の個人情報も記載すること。

実験B - 日付: ██/█/█

対象: D-1024(白人女性、児童への性的暴行、カトリックの洗礼を受けていない)
護送した職員: エージェント・██(黄色人女性、D-1024について知らない、カトリックの洗礼を受けている)
懺悔内容: 児童に性的暴行を加えた。
償い: SCP-030-KOは反応しなかった。
結果: SCP-030-KOは反応しなかった。
分析: SCP-030-KOは、カトリックの洗礼を受けている人物にのみ反応する。

実験C - 日付: ██/█/██

対象: D-1057(黄色人男性、児童への性的暴行、カトリックの洗礼を受けている)
護送した職員: エージェント・██████・███(白人男性、D-1057について知らない、カトリックの洗礼を受けていない)、エージェント・███(黄色人男性、D-1057について知らない、カトリックの洗礼を受けていない)
懺悔内容: 児童に性的暴行を加え、殺害した(殺害したというのは嘘である)。
償い: 性的暴行をされたあと、殺害された。
結果: D-1057は懺悔室を出るとすぐ、エージェント・██████・███とエージェント・███に拉致され、輪姦された後、絞殺された。以降のインタビューでは、エージェント・██████・███とエージェント・███は、D-1057の罪を知った後に、D-1057に対し被害者を代表して復讐をしたかったと証言。しかし、D-1057について知った理由を詳しく追及したところ、2人のエージェントの両方が正しく答えることができなかった。
分析: 対象が償いを復讐法の原則に従って行っていることが確かになった。また、1. 対象は嘘を判別できておらず、2. 対象は周辺の人物に影響を及ぼし、償いに関連する状況を作ると推測される。

実験D - 日付: ██/█/██

対象: D-1066(ヒスパニック系女性、傷害による人体毀損、カトリックの洗礼を受けている)
護送した職員: エージェント・A███・████(ヒスパニック系女性、D-1066について知らない、カトリックの洗礼を受けていない)、D-1066が対象の内部に入った後、エージェント・A███・████は拠点に戻るように指示。
懺悔内容: 人を殺害し、その死体を毀損した(殺害したというのは嘘である)。
償い: その日の内に死亡し、死体が損壊した。
結果: D-1066は懺悔室を出た後、護送した職員がいないことに困惑するものの、すぐには脱走を試みなかった。しかし、████カトリック教会の花壇に座っていた野犬がD-1066を発見し、後を追い始め、█分後に野犬がD-1066の首筋に噛み付き、[データ削除済]。
分析: 対象が嘘を判別できていないことが確実になった。対象は人間以外の生命体にも影響を及ぼすと考えられる。

実験E - 日付: ██/█/██

対象: D-1078(黒人男性、人質を取る、カトリックの洗礼を受けている)
護送した職員: █・█・████(黄色人女性、D-1078について知らない、カトリックの洗礼を受けていない)、D-1078が対象の内部に入った後、█・█・████は拠点に戻るように指示。
懺悔内容: 人質を取った。
償い: █時間の間、人質に取られた。
結果: D-1078は懺悔室を出た後、護送した職員がいないことに困惑し、ためらいながらも████カトリック教会を出た。████カトリック教会の正門を出て道端に出てくるまで何の異常もなかったが、█分後に車両が近づいてきてD-1078を拉致した後、廃屋に入って立て籠り始める。犯人は自分自身を████党員と称し、いくつかの事項を要求して、D-1078を人質に取った。立て籠りは█時間の間続けられ、その間D-1078は[データ削除済]であった。████党員は対峙していた警官の銃撃により死亡し、D-1078はその隙に正常に処理された。後の調査の結果、████党などというものは存在しないことが明らかになった。
分析: 対象は、人や物に影響を与え、状況を作り出している。

実験F - 日付: ██/██/█

対象: エージェント・███(黄色人男性、志願者、カトリックの洗礼を受けている)
護送した職員: █・█・████(黄色人女性、D-1078の護送を行ったエージェントと同一人物、カトリックの洗礼を受けていない)
懺悔内容: 1週間ミサを抜けたといった、「その他の調べられていないような全ての罪」。
償い: 食事が1食抜かれるなど、「その他の調べられていないような全ての罪」に対応する罰。
結果: エージェント・███は、懺悔室から出てきた後に[データ削除済]。エージェント・███は、拠点に到着する時まで意識を保っていたが、█時間の意識不明に陥った。エージェント・███は最終的に死亡しており、意識不明の期間中に食事の時間が1度あった。
メモ: ……法で裁かれない小さな罪の積み重ねが一番恐ろしいとは。

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