SCP-032-IT
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予言を発表する前の、典型的な思索的姿勢を取るSCP-032-ITの写真。

アイテム番号: SCP-032-IT

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-032-ITはサイト-プルトーネのH32標準ヒト型生物収容室に収容されます。当該オブジェクトはほとんど動かないため、一時的な収容措置としてより狭い区画に収容することが可能です。SCP-032-ITは1ヶ月に2回、10:00 PMから2:00 AMまで活動状態に入ります。

レベル3職員はSCP-032-ITの収容室への立ち入りが認められます。SCP-032-ITとの対話を希望する研究者は、古代ラテン語、エトルリア語、古代ギリシャ語のいずれかに堪能であることが求められます。そうでない場合、アンダーソン-スミレMk-II神経通訳機の使用が可能です1

SCP-032-ITが分析のためにX線撮影室へ移送される際には、武装警備員1名が常にSCP-032-ITに随伴しなければいけません。SCP-032-ITは交流する相手を付属器官で探ろうとする傾向はあるものの、平時は非常に協力的であるため、これはあくまでも予防措置です。

SCP-032-ITが原材料の取得を要請した場合、これらの要請はベリーニ博士に、彼が不在の場合はサイト管理官に伝達されます。要請はケースバイケースで評価されますが、概ね容認可能です。要請が受理された場合、SCP-032-ITが必要とする原材料は倉庫M-12に集めるものとします。

SCP-032-ITとの物理接触を必要とする全ての職員は、皮脂がSCP-032-ITの銅を経時的に劣化させるのを防ぐために、ゴム手袋を着用しなければいけません。

注意
未来の出来事を予測させてほしいというSCP-032-ITの申し出は、例外無く拒否しなければならない。SCP-032-ITはその手順にどれだけの苦痛が伴うか理解している様子を見せておらず、たとえ悪意が無いにせよ、君が気付くよりも早く腹を刺しに来るだろう。

– ベリーニ博士

説明: SCP-032-ITは不透明な緑色の銅像です。逞しい体格の若い人間男性を象ったもので、顔立ちはギリシャ・ローマ風の彫刻技法に類似しており、短いトーガを着用しています。

SCP-032-ITの関節は連結式のため、移動できます。SCP-032-ITは自在継手を備えた管状の異常骨格構造を示しており、人間の動きに酷似した幅広い微細運動を指先に至るまで行うことができます。SCP-032-ITは観察者から“非常に自然”と見做される自律行動が可能であり、さらに人間の発話を明瞭に表現して有意義な会話を維持できます。

SCP-032-ITは自我を有しますが、前述した3種類の言語を除く新しい意思疎通手段を学習できません。これにも拘らず、SCP-032-ITは新しい概念や定義を平均的な成人と同程度の認知能力で学ぶことができます。

一般的な銅像と同じように、SCP-032-ITは中空です。しかしながら、内部空間は空ではなく、前述の管状構造と、古代機械との互換性を持つ構築技術で作られた相互連結歯車の複雑なシステムが内蔵されています。胸部前方の機械部品KY94がアンティキティラ島の機械の設計と98%一致する点は注目に値します。この機械構造全体によって、SCP-032-ITは四肢の微動が可能となっています — しかし、これらの動きがそもそもどのように達成されるかは未解明のままです。三次元X線分析に基づく設計図で観察できる限り、SCP-032-ITの構造はあくまでも複雑なオーディオアニマトロニクスの域を出ていません。

損傷した場合、SCP-032-ITは生物の傷が治癒する際のそれと似た自己修復プロセスを介して形状を復元できます。しかしながら、このプロセスは生物と比べて遥かに遅く、約8倍の時間を要します。SCP-032-ITは初期質量の大半(体内の機械を含む)を喪失した後でもこの再生機能を達成可能ですが、海底に長期間放置されて生じた体表面への損傷はもはや完全には修復できません(回収ログを参照)。

SCP-032-ITは栄養を必要としませんが、修復時には小さな銅の破片(5cm3以下)を摂取することが求められます。これらの破片は腹部にある金属製の袋に蓄積されます。光電子分光を用いた測定の結果、摂取された破片は1日あたり約0.78グラムの率で袋の壁にゆっくり吸収されることが判明しています。袋自体はこの現象の期間中、周辺の素材よりも2±0.1 ºC高い温度を帯びます。

身分について質問される時、SCP-032-ITは一貫してスプリンナという名の腸卜僧だと主張します。SCP-032-ITは紀元前790年以来“新たな空の下にいる”ものの、造られたのは少なくともその900年前だと述べています。“新たな空”という言葉の意味を訊ねられたSCP-032-ITは、自身が(非常に似通ってはいるが)“本来の場所”にいないと気付いたのだと主張しました。加えて、SCP-032-ITは新たな空の下ではまだ自身と同じような腸卜僧や鳥占官に出会っていないと述べています。



回収ログ
SCP-032-ITは2015年9月、███████の考古学調査団によって、臨海都市バニョーリの沖合で発見された紀元前43年の沈没船から発見されました。対象はその後、ナポリ考古学博物館に運ばれ、2016年12月10日に財団が押収するまでそこに保管されていました。関与した全ての民間人に適切な容量の記憶処理薬が投与され、その後も標準的な監視期間が設けられました。


インタビュー
このセクションにはSCP-032-ITへのインタビューが収録されています。
注記: 以下の転写は古典ラテン語から翻訳されています。

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