アイテム番号: SCP-034-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-034-JPはサイト8181の標準人型収容所に収容され、一般的な人型オブジェクトとして扱ってください。出入り口には常に二人以上の武装した警備員を配置してください。実験、およびインタビューにはセキュリティプロトコル2以上の博士の許可が必要です。3ヶ月に一度精密検査を行い、特に子宮周辺部のX線検査は必ず行ってください。検査記録は全て担当職員に報告されます。
説明: SCP-034-JPは身長160 cm体重61 kg、現在3█才の日本人女性で、平均的な容姿をしています。DNA鑑定の結果に異常は見当たりませんでしたが、医学的検査によりSCP-034-JPの子宮部周辺に最大約10 cmほどの袋状の器官が6つ存在し、子宮内部と接続されている事が判っています。対象は偽造された戸籍を所得していましたが、財団による調査により岩手県███村の出身で同地の行政に養子として届けられている事が判明しています。父親は行方不明、母親はすでに死亡が確認されています。また、兄弟にあたる人物も現在の所確認できていません。同地で男性の行方不明事件が過去█件発生している事が財団の調べによりわかっています。
SCP-034-JPは判明しているだけで過去8件の行方不明事件に関わっており、重要参考人として警察により調査され、対象がホテル営業施設において男性と共に宿泊後、一人でチェックアウトするといった行動が過去に二件報告されため警察内部の財団エージェントの興味を引き、観察対象とされました。
財団は対象が頻繁に使用している宿泊施設を買収。監視装置を付けた部屋に対象を誘導することにより異常性の確認に成功。対象をSCP-034-JPとして確保をしました。
SCP-034-JPが異性と性交渉を行った際、相手となった男性は即座に強い不快感を訴え、自ら、もしくはSCP-034-JPに促されて風呂場へ移動します。その後男性は█時間に渡って嘔吐と吐血を続け、体が急激に漸減し最終的に約10 cmのサイズにまで縮小してしまいます。ただし対象の睾丸部だけは収縮しません。この状態となった男性を便宜上SCP-034-JP-1とします。
SCP-034-JPは矮雄状態となったSCP-034-JP-1を膣内に挿入し、上記の空いている子宮周辺器官へと蠕動運動によって運ばれます。
その後、SCP-034-JP-1は子宮周辺器官から伸びた「緒」とへそ部分で接続され栄養を得ると共に定期的に精液を子宮内に排出します。SCP-034-JPは排出された精液によって妊娠します。
妊娠は対象内部に取り込まれたSCP-034-JP-1の人数と同数の多胎児妊娠し、年に1度出産を行います。子宮周辺器官は6つあるため最大6人まで多胎児妊娠が可能であると思われます。
現在判明している範囲で合計32人のSCP-034-JPが出産したオブジェクトを調査の上、内28名の男児を観察対象とし、4名の女児を確保しました。女児はいずれもSCP-034-JPと同じ身体的特徴を有しており、外科手術により子宮の摘出後、観察対象として財団管理下の児童養護施設へ移送を行いました。
以下はSCP-034-JPへの最初のインタビュー記録です。
インタビューには非致死性の武装をした警備員立会いの下、女性博士によっておこなわれました。
インタビュー記録:20██年3月08日
前原博士:こんにちは、SCP-034-JP。落ち着いて、話をいたしましょう。SCP-034-JP:なんなのよあんた達!こんな事が許されると思ってるの!?
前原博士:答える義務はありません。貴女は現在、8件の行方不明事件および複数の死体遺棄、児童虐待遺棄、公文書偽造、詐欺などの重要参考人として捜査が行われています。
SCP-034-JP:私を脅す気?だったらなんだってのよ!警察に突き出せばいいでしょっ!
前原博士:それには及びません、むしろ貴女は我々に保護されています。我々は貴女に興味があるんです。
SCP-034-JP:子供に会わせて。
前原博士:要望として記録いたします、SCP-034-JP。
SCP-034-JP:その番号で呼ぶのやめなさいよ!
前原博士:要望として記録いたします、SCP-034-JP。
SCP-034-JP:私の子供たちはどうしてるの?
前原博士:確認しているすべての児童に対して観察を続けております。貴女は過去にかなりの人数の出産をしていますが、四人の女児を残してすべて育児を放棄していますね?
SCP-034-JP:そんなに育てられるわけないでしょう。あの子たちの為よ。
前原博士:女児だけを残した理由は?
SCP-034-JP:・・・私と同じだからよ。
前原博士:つまり、貴女は自身の異常性を認識していたと言うことですね?貴女は出会い系サイト等を通じて複数の男性と…
SCP-034-JP:女だったら誰でも当然のことでしょう!?あの人たちは私の中で今でも生きてる!
前原博士:ええ、それについては後日、外科手術によって切除が予定されています、SCP-034-JP。
SCP-034-JP:何を言ってるのよ!そんな権利無いわ!おかしいんじゃないの!?
前原博士:ええ、必要ありません。これは強制的措置です。貴女の境遇には同情いたします。
SCP-034-JP:[猥褻な罵倒]
前原博士:それから、貴女の出産した児童に対しても検査の上、異常性が認められた場合同様の措置を行います。
[以降、SCP-034-JPは半狂乱となったためこの日のインタビューは中止となりました。後日、沈静化を待って再度行われます。]
前原博士による私見:[不適切な内容のため削除]
以下はSCP-034-JPへの三度目のインタビュー記録です。
インタビューには非致死性の武装をした警備員立会いの下、女性博士によっておこなわれました。
インタビュー記録:20██年3月11日
前原博士:こんにちは、SCP-034-JP。
SCP-034-JP:[沈黙]
前原博士:今日はいくつか質問させてもらいます。まず一つ目、貴女の体には6人分の袋があります。貴女が関係を持った人数と合わないようですが?
SCP-034-JP:[沈黙]
前原博士:いいかしらSCP-034-JP。もし貴女が協力しないと言うなら・・・
SCP-034-JP:要らなくなったら、吐き出せるわ。
前原博士:体外へ排出できると言うことでしょうか?
SCP-034-JP:そうよ。
前原博士:ありがとうございます。次に、貴女が今まで出産した子供たちの名前を思い出すことができますか?
SCP-034-JP:忘れたわ。
前原博士:全員?
SCP-034-JP:全員よ。何も思い出せない。顔を見れば思い出すかもしれない。
前原博士:それはできません。
SCP-034-JP:ええ、でしょうね。本当は私の子を全員確保しているなんて嘘なんでしょ?そんなのできっこないわ。
前原博士:どうしてそう思うのですか?
SCP-034-JP:その手には乗らないわ。言って、あんたたちは何人、私の子を誘拐しているのよ。
前原博士:つまり、正確な出産数を覚えているのですね?
以降、SCP-034-JPは質問に対して沈黙を続けています。尋問の結果対象は出産した児童の数を把握していると可能性が高く、現在薬物投与による確認調査を検討しています。
補填: SCP-034-JPに対して外科手術を行い、子宮周辺孔部内部のSCP-034-JP-1を切除したところSCP-034-JP-1は直後に生命反応が停止。対象はそれ以降、妊娠はしていません。SCP-034-JPの別個体が未収容のままである可能性が高く、調査および確保を急務としております。