SCP-046-DE
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-046-DE

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-046-DEは、微粒子の除去された10×10mの鋼製の部屋に収容されます。収容チャンバーへの粒子の更なる侵入を防ぐ目的から、チャンバーへの入室は複数の空気清浄システムが備え付けられたエアロック機構を通ってのみ可能となっています。対象を沈黙状態に置くことを目的として、部屋の中央には黒色に塗装された椅子が一脚配置されます。SCP-046-DEは空気中のあらゆる種類の微粒子を容易に感知することが可能であり、多量の微粒子が空気中に存在することによって対象が沈黙状態から活性化する可能性があります。SCP-046-DEへの接触はアクセスレベル3以上の職員にのみ許可されます。

説明: SCP-046-DEは体長2.3mの人型実体です。対象は人間の肉、臓器、皮膚からなる帯状の長い糸で構成されています。対象は完全な黒色を呈しています。遺伝子解析によって、対象のDNAは大部分が人間のものであり、黒い色合いは遺伝現象によるものであることが判明しています。対象は糸で覆われた肉体の内側に人間の変形した骨格を有しており、こちらも同様に黒色を呈しています。

SCP-046-DEは多大な肉体的損傷に耐えることが可能です。対象が動作する際には肉同士をこすり合わせるような音が発せられ、また対象の動作は喉と首の動きを除き非常に緩慢です。ほとんどの場合においてSCP-046-DEはいわゆる「沈黙状態」にあります。対象が細かな粒子や生命体の存在によって干渉された場合、SCP-046-DEは沈黙状態から活性化し、部屋の中をあわただしく見回します。干渉行為には以下のような過程が挙げられます:

  • 素早い動作
  • 大きな足音や物音
  • 激しい呼吸
  • 床に滴り落ちる汗
  • SCP-046-DEに接触する微風や微粒子

SCP-046-DEがこれらの過程を通じて部屋の中の生命体を認識した場合、SCP-046-DEはゆっくりと立ち上がり、頭と背を曲げた姿勢でその人物に接近します。標的が静かにその場を離れるか、部屋の中で音を立てずに静止した場合、SCP-046-DEは人物の位置を特定しようと部屋を歩き回ります。対象は最長で15分間かけて数度部屋を巡回した後、再び元の椅子へと座り、沈黙状態へと戻ります。

一方で、標的が大きい物音を立てるなどの他の過程(上記を参照)を繰り返し実行した場合、SCP-046-DEはその人物の位置を特定し、自らの糸状の帯を用いて包み込んで拘束します。被験者は数日間SCP-046-DEの糸に拘束され、栄養失調により死亡しました(実験記録046-DE-03を参照)。SCP-046-DEはこれまでのところいかなる物理的な損傷に対しても耐性を示しているため、対象の糸から脱出する方法は存在しません。

補遺: 19██年██月██日にサイト-DE19で発生した収容違反において、セクター-33にてSCP-046-DEが収容を脱し、現時点で未知の影響を他の人型生物に及ぼしました。SCP-046-DEはSCP-████[無力化済み]に対し未知のウイルスを感染させました。SCP-████は標準人型生物収容室にて肉体が引き裂かれ黒ずんだ状態で死亡しているのが発見されました。SCP-████の臓器は既に同定及び発見が不可能となっていました。これらが現在SCP-046-DE内部に存在するのか、それとも何らかの方法で捕食されたのかは現時点では不明です。SCP-████は死亡するまでの数時間にわたってSCP-046-DEの一種として生存していたと考えられています。

補遺-02: [編集済み]収容違反の後、SCP-046-DEの一種に感染した死体がさらに発見されました。引き裂かれたDクラス制服から、当該人物が当時通路G3のトイレに隠れていたD-1614であることが確認されました。

実験記録046-DE-03

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