アイテム番号: SCP-047-DE
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-047-DEはサイト-DE19の安全保管ロッカー9Cに保管されています。さらにSCP-047-DEは、輸送を容易にするためにアクリル製の小型の箱に収められています。戸棚の内側はプラスチックで内張りされていて、コンピューターのサポートを活用した高解像度カメラで監視されています。SCP-047-DEは小規模な電磁場によって不活性の状態に保たれています。SCP-047-DEへのアクセスは、現在サイト-DE19に所属しているヴァルター博士が率いる、責任ある研究チームFU-03のみが可能です。研究目的でのみ、ロッカーからそれを取り出すことができます。SCP-047-DEを盗んだ人物は尋問され、場合によっては処分の期日が取り決められます。
説明: SCP-047-DEは直径1センチで、重さはわずか3,0ミリグラムの、蚊の形をした小型の戦闘用ドローンです。その基礎素材はチタンで、これは未知の合金で覆われています。その合金はSCP-047-DEに、あらゆる外的影響に対する極端な抵抗を付与します。特に、
- 湿度
- 高温
- 寒さ
- 打撃あるいは落下による形式の衝撃作用
- 腐食や腐食性物質に対するある程度の耐性
頭部は、高解像度カメラ、金属探知機、小型注射器の3つのコンポーネントで構成されています。
この注射器には、微生物を含む異様な培養液が入っています。この生物はSCP-047-DE-01と呼ばれ、酸素に曝された場合は非常に短命です。SCP-047-DE-01が金属と接触すると、それは数秒以内に直ちに増殖し、ある種の酸のように金属を破壊します。その過程でSCP-047-DE-01の材料は完全に分解されることになります。金属は僅かも残りません。このプロセスが完全に終了すると、微生物は死に絶えます。SCP-047-DEに残されている微生物SCP-047-DE-01を様々な種類の金属でテストしたところ、金属の種類や性質はその際全く重要ではないことが判明しました。
SCP-047-DEの構造は、簡単なプログラミングで自律的に行動することができること、あるいは遠隔操作によって命令を受け取ることができることを表しています。下腹部にはラプターテック・インダストリーズ社のロゴがあります。
補遺: SCP-047-DEが不活性のため、今日までその潜在能力を完全に検証するためのテストを開始することはできませんでした。
サルベージ: SCP-047-DEはサイト-DE20への攻撃の後に収容されました。突然、サイト-DE20の飛行場にある2台の戦闘機トーネードが数秒のうちに簡単に腐食した時に、攻撃が開始されました。サイト-DE20全体に災害警報が発令されました。しかし最初の数分のうちでは攻撃者は見当たりませんでした。その後、影響を受けたトーネードの残骸が調査された際に、SCP-047-DEはトーネード46+██のプラスチック部分においては不活性であったことが判明しました。財団以外の職員はクラスA記憶処理を受けました。
追記: ラプターテック・インダストリーズは財団のドイツ支部を、彼らの科学技術のテスト対象として利用しているようです。