アイテム番号: SCP-052
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: それはニューヨーク市の地下鉄システムから排除はできませんが、その動きは予想可能で、財団は一般人がそれと遭遇するのを予防することが可能です。59番通りA/B/C/D駅は土曜/日曜の午後11時~午前1時に"保線"の名目で閉鎖され、この間、駅には機動部隊γ-6が配置されます。エージェントは、一般人の駅への偶発的な侵入と、SCP-052から降りたように見える者の確保を命じられています。SCP-052から降りてきた者は誰でも、デブリーフィングと処理の為にサイト21に輸送してください。SCP-052を目撃した一般人は、Bクラス記憶喪失薬の投与後、開放されることがあります。
説明: SCP-052はニューヨーク地下鉄のR4型列車です。公式記録では、この列車は1932年に製造され、1975年に退役し解体されています。それにも関わらず毎週土曜日午後11時57分に、アップタウンから59番通り駅や第8アベニュー駅へ続くA線/D線の線路上に現れます。列車は完璧な状態に"A"列車としてラベルされています。SCP-052は指定時刻に現れると、乗降の為に約5分間そのドアを開き、その後ドアを閉じて消えます。出現した際に列車から降りた者を除き、今現在まで車内に乗客を乗せているようには見えません。
SCP-052に乗車した被験者の大半は、回収されていません。SCP-052から降車した乗客は下は1976年から上は2204年まで、様々な日に乗り込んだと主張しています(後者は、SCP-052を300周年特別列車だと思ったと主張しています)。対象は、車中に関連する記憶を持っていませんでした。
補遺: SCP-052の降客はサイト21に運びこまれ、彼らの出自の照会及び現在の時間の流れに対して脅威があるかどうかを決定するために尋問しなければならない。通常、過去からの乗客はAクラス記憶喪失薬を投与され、現代社会へ復帰される。未来からの乗客は、無期限にその身柄を確保しなければならない(O5-9からの指令69-A1を参照)。サイト21では現在、26人の降客を確保している。一般人の侵入を防ぐために我々のプロトコルを行なっているにも関わらず、我々は未だに未来からの乗客を受け入れている。幾人かは異なる時間軸から来ていると思われるが、それはつまりSCP-052が異なる時間/場所から現れていると考えられる為、封じ込めの拡大が必要である。
財団は、列車が消えている際、その活動時に何が起きているのか解明するために、何人かの被験者を乗車させています。
実験052-1: 2009年5月31日。エージェント████を列車に乗せる。今現在回収はされていない。
実験052-2: 2009年6月6日。エージェント████████を列車に乗せる。彼は明らかに1980年に戻り、[編集済]との対立によって殺されたようで、回収されていない。
実験052-3: 回収された乗客052-4の注を参照。
実験052-3の後、O5司令部はエージェントをSCP-052の乗客にして危険に晒す事を禁ずる命令を出した。Dクラス職員を使用することも考慮されたが、過去にそれらを開放するリスクが大きすぎる。
財団の保護下にある乗客の回収ログ
乗客052-1: 2012年7月14日に電車に乗車、回収日時:2008年3月8日
注: 彼女が電車に乗った時、会計士である彼女は劇場から家に帰る途中だった。彼女は四年前に戻ってきた事に対して驚きと失望を表しているが、それ以外に変化や傷は見られない。彼女は、現在この時間軸に存在していることが確定しており、時間に不要な影響を与えないため、無期限に確保しなければならない。
乗客052-2: 1976年7月12日に電車に乗車、回収日時:2008年3月15日
注: 「54スタジオ」に行く途中で迷子になった時、対象は電車に乗り込んだ。無傷で、一時的な脅威も無いが、簡単に社会復帰させるのに32年という時間はあまりにも長すぎると調査中の精神科医は考えている為、052-2は確保されている。
乗客052-3: 2014年12月6日に電車に乗車、回収日時:2009年7月20日
注: フロリダ州ジャクソンビルからの観光客;対象の052-3は現在、英語の代わりにアルバニア語を話す。O5の命令に対する返答:未来から来た対象を可能な限り社会復帰させるのは困難である。
乗客052-4: 2009年6月13日に電車に乗車、回収日時:2009年6月27日
注: エージェント███████のテスト052-3。エージェントは両手を外科的に除去され、ポケットに"もう送るな"というメッセージの書かれたメモが入れられていた。対象は電車内での経験を忘れていたが、催眠療法を受けた際、明らかに[データ削除済]。
乗客052-5: エージェント████。プロトコルに違反して未知の未来から電車に乗り込んだ。2009年7月11日に、対象の体は電車から10m離れた場所に乱暴に投げられた。検査では、対象は[データ削除済]であることが判明している。SCP-052に対象が乗車することを防ぐために、セキュリティを増やすかどうかは、現在検討中である。
乗客052-6: █████ ████████は、2124年12月に電車に乗車した、"SCP連合"のレベル4監督官であると主張している。対象は、乗客052-4と052-5の運命を回避するために、乗車する前にA-Primeクラスの記憶喪失薬を投与された。2010年2月6日に回収される。彼は財団の保護下より解放される事はない。その為封じ込めの新たな方法への期待や将来のセキュリティ違反を認識しつつも、O5は我々の所有している他のアーティファクトについての機密情報を共有することを承認した。エージェント████████ は協力的で、以下のように主張している。
— SCP-699を開ける方法を我々が知らない事は良いことである。対象は目に見えて青ざめ、さらにこのアイテムについて議論することを拒否した。
— SCP-008の封じ込め違反に起因する"2092年ゾンビ病大流行"の生き残りである。
— SCP-███は[データ削除済]と[データ削除済]、SCP-███によって殺すことができる。[この試みの認可は、O5-█によって却下された。]
— ジャック・ブライト博士の下で働く。