SCP-054-KO
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アイテム番号: SCP-054-KO

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-054-KOは14m×14m×14mの無菌室の中心にある7m×7m×7mの地点に固定された状態で保管してください。その部屋の中には実験目的以外で、細菌を含むあらゆる生物を運び込んではなりません。このオブジェクトの観察はロボットアームとカメラのみで行われなければならず、オブジェクトを0.5m以上動かしてはいけません。実験のために生物を運び込む場合、継続して殺菌剤をその生物に振りかけ、部屋に入室させてください。実験に用いられた全ての生物はその部屋で直接終了、滅菌してください。

説明: SCP-054-KOは、15cm×10cmの写真です。写真の内容は毎日変化し、裏面には「逆の立場」という言葉が記されています。裏面の言葉は写真の内容が変化しても、変化することはありません。

2███/██/██に発見されたこの写真は、半径5m以内の食物連鎖を反転させます。例えば、ウサギは肉食獣を狩るようになると同時に、各種の植物から栄養素を奪い取られることになります。雑草は昆虫や草食動物を捕獲して食べ、根を介して地面に栄養素を奪われます。このオブジェクトに曝露した生物は、半径5mの範囲の外に出ても食物連鎖が反転している状況が持続します。このオブジェクトの特性は伝染しません。これらの特性は微生物や細菌などにも適用されます。これらの特性が細菌に適用されるとどのようなことが起こるのか予測できないため、特別収容プロトコルと実験の手順において滅菌のプロセスは必要不可欠です。

事案054-KOがきっかけで財団に発見され、収容に成功しています。

補遺: 事案記録054-KO

2███/██/██、███をテーマとした動物園で殺人事件が発生しているという報告が入ってきました。同時に無線でSCPオブジェクトに関連している事案であることが報告されました。エージェントと警察が出動したとき、その動物園から半径5mの範囲で[データ削除済]が観覧客を[データ削除済]しており、周辺の木や雑草が[データ削除済]、特に[データ削除済]が死者に[データ削除済]していて、エージェントや警官が失神する事態まで発生しました。財団は無人機によってこの地域を調査し、この現象の原因となっていたこのオブジェクトを発見しました。その後財団は事件を動物園の火災事故として隠蔽し、██匹の動物と████の植物の焼却処分、██m範囲の広域滅菌、███人の記憶処理、█件の言論統制、██人のエージェントの心理検査などが行われました。同時に、その動物園でオブジェクトに暴露していた鶏を確保し、SCP-054-KO-1として財団で収容しました。

観察記録SCP-054-KO-1:

その実験対象は無菌室に隔離され、接触していた全ての人物と機械は消毒を行いました。外見は一般的な鶏と同様ですが、人間に対して多大な敵対心を見せ、食物連鎖が完全に反転していました。猫のような肉食動物と接すると狩りを行って捕食し、米を投入しようとすると米から逃避しました。無理に米に接触させようとした結果大変に苦しみ、約1%の減量が測定されました。その米と鶏に襲われて生き残った猫を回収し実験を行いましたが、オブジェクトによる食物連鎖反転現象は伝染しませんでした。食物連鎖反転現象はオブジェクトの半径5m範囲に居るか、そのオブジェクトに曝露した生物と完全な接触を行った場合にのみ発生するものと推測されます。この観察の後、054-KO-1は焼却処分されました。

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