警 告
大韓民国SCiPNETアクセス統合告知
通 知 日: 2014.06.29.
通 知 者: SCP財団総務部情報監視チーム長 ウィル・ハートマン、内部連絡部長 李燦
役 印 省 略
貴方がどの程度のセキュリティクリアランスを保持していようが―もちろんL4以上の権限を保持しているからこそこのページにアクセスできているのだろうが、それは然したる問題ではない。単純な参照や定期点検だ、と言い張ってくれても構わない。貴方は必ず後悔するだろう。だからこそ、手遅れになる前に今少しだけ私の言葉に耳を傾けてほしい。
今すぐに、続きを閲覧しようなどと考えずにページを閉じよ。
これは脅しではない。もしもこれ以上の閲覧を続けるというならばこう言おう。貴方は必ず後悔することになる。 貴方のアクセスページ番号がこれ以上深部へ進むことがあったならば、財団データベース監視プログラムにより貴方の居場所がどこであろうとも特定され、すぐさま対応チームが出動し、小さくは人事上の不利益から、大きくは…状況に依るが、即時の射殺許可も降りるだろう。
私が何故"対応チーム"と言ったのか疑問に思っていることだろう。それは、貴方がこのページの閲覧続行を心に決めた瞬間から、貴方は財団の利益に仇為す存在であると看做されるということだ。選択権は貴方に委ねられる。同時に貴方は自分の選択の責任を負う準備をしなければならない。
我々は確かに警告をした。
警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!
警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!
警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!
警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!
私は貴方を怨もう。貴方を呪い、そして罵ろう。貴方のその高い職務責任とセキュリティクリアランスに見合わないつまらぬ好奇心を憎悪しよう。そしてその好奇心と引き換えになった、財団と世界の運命を歎こう。
……斯様な状況で何を躊躇うことがあるだろうか?今、全てを語ろう。1
貴方も知っての通り、現在に生きる人々はサイバー世界の中で幾多のウェブサイトとハイパーリンクの間を飛び回っている。ええと、確かあれは…、去る2006年辺りの事だったか。MITの輝かしい未来が嘱望される人材で有ったオリヴァー・ロイド、オスカー・ステファシン、レックス・マクネイル、この3人はサイバー空間を一種の3次元模型として構築していた。まるで巨大な宇宙を創造するかのように。そうした中で彼らはこれらの中に…妙な…パターンを発見することになる。サイバー上の相談コメントやその他のメッセージと現実世界との関連性についてだ。
貴方は財団に長期間務めており、もっと酷いSCPに出くわしたこともあるのだから、今頃冷めた表情を浮かべていることだろう。"何だこれは、有りがちなサイバー媒体の現実操作SCPか?"そんなことを口にしながら。良いだろう。初めは私もそうだった。だからこそ、私は少々大げさと言われるような警告を出したのだ。
何はともあれ、彼らの友人であるマクニールが独自に異常パターンの研究を行った。その結果は背筋が凍りつくようなものだった。出現したパターンをカウントしていくだけで、インターネット上で確認されたそれは数千か所にも上った。そしてサイバー空間全体の10%ほどの3次元ネットワーク模型が完成されたとき、マクニールは自分が見つけた"パターン"に該当するウェブページを模型の中に発見したのだ。その姿はまるで……。マクニールは見た目に着目し、それに「木根現象」と名付けた。
その"木根"は明らかにこの現実世界をより悪く、より深刻な方向へと改変していたのだ。全ての影響を把握することは出来なかったが、統計的に無視することができないレベルの関連性を見つけてしまった。木根がとある人生の敗者たちが集う秘密のコミュニティに触れると、翌月からその国の児童性犯罪の検挙率が急増した。木根がとある環境保護団体のウェブサイトに到達した後、マレーシアから熱帯雨林が急速に消えていった。マクニールは後ろめたく思いながらも、友人たちにそれを伝えることはしなかった。まだこの時点では因果関係を証明できなかったからだ。
そうこうしているうちに、生物学博士課程を修了している財団要員であるミハイル・セルゲーエヴィチ・ゴルバチョフの耳にその話が入り、マクニールと直に会ったミハイルはすぐさまその"木根"のイメージが事態の深刻性を覆い隠していたことに気付いた。生物学を専攻している彼の目には、それはまるで四方へ伸びていくアメーバ、或いはマクロファージのように映ったのだ。取り急ぎ"木根"、いや"アメーバ"の増殖(なのか?)のモデルを別途作成する必要があった。ミハイルは即時マクニールと友人たちを財団へ迎え入れるための交渉を行った。
少々前置きに熱を入れすぎたようだ。(対応チームは今頃欠伸をして待っているだろう。大丈夫なのかって?実は彼らは私直属の部下なのだ。安心して話を続けよう。)この凶悪なアメーバ、いやサイバー世界のマクロファージは任意のウェブサイトにその触腕を伸ばし、そのページを閲覧する人々の視覚システムに接触した瞬間、未知の手段を用いて彼らの認知作用をかき乱し、"想像力"を引きずり出して吸収する。SCP-056-KOに汚染(?)したウェブページの特定部分を人間が閲覧するたびに、増殖したSCP-056-KOは彼らの想像力を吸い出し(恐らく)自らの糧として、同時に現実世界にいくらかの影響を与えることになる。SCP-056-KOが実際にいくつかの社会的な事件の要因になっていることが確実なものであると断定され、Euclidへの分類が決定された。
何故私があなたにページを閲覧するなと警告したのか、そろそろ検討がついてきたのではないだろうか。初めに、財団はインターネット上のクリーピィパスタ創作サイト、SF作家のサイト、ホラー小説コンテスト、VLFP、その他あらゆる学校やコミュニティなどの文芸出展サイトを集中的に監視した。これらのページに彼奴が魔の手を伸ばす度に、財団が確保しなければならない悍ましいSCiPが増えていくという事実はぞっとしないものだ。しかし財団は、SCiPNETそのものに関する監視をこの時点では忘れていたのだ。
現時点では… 何とも言えないのだ。セキュリティ違反が発生するか、それとも単純にSCP-056-KOにSCiPNETが抵抗できるのか。私たちは後頭部にナイフを突きつけられているに等しい。数多くの[削除済み]や[編集済み]で満たされた財団データベースを読んできた財団職員は、その検閲部分を見ることで五万とした想像力を肥大させてきた。 ああ、認めよう。 我々は研究者であったり収容スペシャリストであったりその他何とかであったりするわけだが、それと同時に 私たちは検閲部分からあらゆる凄惨で暗澹たる何某かを想像する作家でもあるのだ。そして、彼奴がSCiPNETに近づいただけで、世界は大きな危機に瀕した。直ちに彼奴はKeterに再分類され、現在のアクセス制限、即ちL4未満の人員のアクセス禁止を行うようにシステムは変更された。彼奴はこの瞬間に、"SCP-056-KO"となったのだ。2
たった今、彼奴は貴方の想像力を腹いっぱい喰らって満足している最中だろう。このページに対して、財団で最も優れたハッキングプログラムを含めた幾多の手法による攻撃の試みが実施されたが、彼奴をSCiPNETから撃退することは出来なかった。3引き換えに彼奴の生態について、ほんの少しの情報を手に入れることは出来たが。その内の1つが、"SCP-056-KOの影響を受けた人間は、後日想像力の飛躍的な増進を体験すると予測される"というものだ。ああ、祝福すべきことなんだろうな、ある意味では。そしてまた、地球のどこかでは罪のない人々が貴方の不注意とつまらない好奇心の対価を支払わされるわけだ。貴方が普段どんな暗澹たる想像をしてきたのか、繰り返しじっくりと鑑みて、しばらくの間ニュースを熱心に視聴しながらそれらがどのように具現化されたかを知ると良い。そして報道された犠牲者の姿をその目に焼き付け、両の手を合わせて彼らのために祈れ。
さて…もうここまで読んだのならば、メッセージをすべて読み終わったということになる。後ろの対応チームの面々には、次のように伝えてくれ。"マドラスドレスを纏ったルーシーは、お婆さんが沸かしたココナッツスープを今1度味わいたかった。"私のメッセージを、誠意を持って最後まで読んでくれた見返りに、対応チームの配置を解除し、始末書のテンプレートを与えよう。これを使って始末書を書き、3日以内にインターネットで私に提出してくれ。もう大丈夫だ、安心したまえ。
まぁ、どうせその始末書を私が読む事はない。貴方の人事記録は財団から抹消されるだろう。これはこの世にはびこる"悪意"、その責任を問うための私なりの"正義"だ。安心させといてこんな事をするのはあんまりだと、そう思うかね。最初に言ったはずだ、私は貴方を呪い、憎悪する、と。だから文句を言わず、安らかに眠りたまえ。貴方の家族に対する経済的支援は続行される予定だ。
ウィル・ハートマンより
心を込めて
アイテム番号: SCP-056-KO
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル:
[ SCiPNETのセキュリティ違反による緊急改訂 ]
以下の内容は、財団内での地位を問わず全ての職員に同様に適用されます。
このSCP項目に関する報告書、即ちこのページへのアクセスは厳として規制されます。
全てのSCP-056-KO報告書の配布と閲覧は、只この報告書を印刷した物理紙面の形でのみ許可されます。SCiPNETでのアクセスは、対外的にはL4未満の職員のアクセスを禁止し、L4以上の職員には財団総務部情報監視チーム長 ウィル・ハートマンの非常警告文を最上部に掲載することでそれ以上の閲覧を自制させます。この警告文が無視された場合に備え、縮約された形態の警告文を4度にわたり掲載します。また、ウィル・ハートマンの直属部隊であるSCP-056-KO専任対応チームが該当職員を特定、無力化しその程度によって人事に降格処分などを下します。
もしも該当の職員がすべての警告を無視しSCP-056-KOの異常特性に暴露した場合、該当の職員のセキュリティクリアランスなどに関わらずウィル・ハートマンの直属対応チームが相応しい措置を―これには最悪現場での即決処分を含みます、を下します。
第15次更新: 財団のハッキングプログラムと各種反情報災害対策"武器"プロトタイプの仕様にも関わらず、未だにSCP-056-KOのSCiPNET上での影響は喪失したと判断されていません。順行性健忘症候群患者であるDクラス職員を用いて行われた最新の無力化実験でも、芳しい成果は得られていません。 - 韓国SCiPNETデータベース担当者(部)
[ 以前の特別収容プロトコル ]
SCP-056-KOの影響を受けているウェブページのリストを作成し、アクセス数及びアクセスIPアドレスを監視してください。財団職員は大学生アンケートなどに偽装して該当サイトを閲覧した民間人の危険な想像内容を把握し、予想される障害及び災害の発生位置にあらかじめ構成員を派遣し、人的被害を最小限にとどめるべく努力してください。該当ページは確認され次第ソースレベルで完全に閉鎖しなければならず、そのために当局の文化/通信担当の公共機関と協力しています。
SCP-056-KOの生態をより完璧に理解しその影響拡大モデルを作成するため、また出来うる限りそれが民間人と接触する機会を無くすべく、SCP-056-KO無力化のためのプログラマ及びハッカーによって構成された機動部隊yotta-100("より良い世界のために")が編成されます。これらは影響拡大リスクが許す限り、可能な限りのすべての手段を用いて攻撃ルートを模索し、そのほかにもSCP-056-KOの活動に関連するサイバーモデルとビッグデータの確立を行います。
説明: SCP-056-KOはサイバー空間に存在するとされる実体であり、サイバー空間のウェブページとハイパーリンクを用いて3次元ネットワークモデルに構成される際には、アメーバのような様相を呈します。
現在までに確認されているSCP-056-KOの影響を受けたウェブページは数千か所に達しており、SCP-056-KOに暴露した人間数の算出は困難を極めます、ただし、特定条件によってその異常性を受けない人間も一定数居るのではないかという希望的な予測も存在しています。動物実験の結果、人間以外の生物種から意味のあるデータを得ることはできませんでした。
SCP-056-KOはウェブページ上の特定の点に、異常な影響を"感染"させます。感染部分に視覚的な接触を持った人間は未知の方法で自身の視覚情報をSCP-056-KOを共有するようになり、オブジェクトは対象が頭の中で思い描いたイメージ、想像の産物を複製或いは強奪して吸収します、想像力が強ければ強いほどより多くのものが"吸収"され、その想像が極端で有ればあるほどより危険なものが"吸収"されます。(以上についてはレックス・マクネイル研究員の論文を参照したものであり、また現在詳細な研究が進行中です。)
SCP-056-KOは、自身が吸収した想像の産物の一定部分を現実に反映させる異常性を持つと考えられています。大事故や自然災害、煽情的な事件に関してはより優先的に研究がなされたためどの案件が関連性を持ちまたどの案件が持たないかほぼ明確に明らかになっていますが、日常的な犯罪や慣行的な社会問題に関しては、どこまでが本オブジェクトの影響によるものなのかを推定するのは非常に難しいものとなっています。
現在は物理的にこのような実体が存在することができるという仮説が暫定的に受け入れられており、一部の研究者はこれがある共通の集合意識のもとで一定の目的に沿って活動していると主張しています。また、逆の立場の意見を持つ研究者は、これらはただ一連の現象に過ぎず、有機体次元での説明は不要であるだけでなく、ただ単に一次元的な見方にとらわれているだけであると批判しています。
[ SCiPNETのセキュリティ違反による追記 ]
SCP-056-KOが一体どのようにしてSCiPNETの存在を感知し、セキュリティシステムをどのように妨害したかについての絶対的な仮説は存在しません。マクネイル研究員はこれについて次のように述べています。
".……私が心配している最大の懸念は、誰かが我々の財団のような架空の組織を想像し、そのデータベースが何者かによる攻撃を受けたと想像していた場合です。その人物のイメージを獲得したSCP-056-KOは、そのイメージを現実のものとするために、全てのセキュリティシステムを飛び越えて、我々の財団のデータベースに直接入り込んできた可能性があります。そのメカニズムを解明できたならば、どのようにSCP-056-KOが影響力を拡大してきたのかを知るための手がかりを得ることができるのではないでしょうか。"
SCiPNETのセキュリティ違反事案がオブジェクトの隔離手順(収容プロトコル)の維持に対して致命的なものであり、その後は財団のデータベース上、つまりは"SCiPNETそのもの"をオブジェクトの隔離起点としなければならないという意見が採択されました。これに伴いSCP-056-KOはKeterに再分類されました、財団の行う様々な検閲が、結果として職員の想像力を増幅させ、これが最終的にSCP-056-KOの活動に起因する世界滅亡を招くというK-クラスシナリオが提示されています。
補遺:
"コード: アポトーシス" 作戦報告書
2008.11.14.
機動部隊yotta-100("より良い世界のために")コード : アポトーシス
1次作戦報告書 : PLAN A
目的: 特別に選出した人員をSCP-056-KOに暴露させ、オブジェクトの破局的改変能力を安全なレベルまで弱体化させる。
内容: Dクラス職員から特別に選出された職員に1年間の特殊訓練を課すことで想像力を倍増させ、その想像力を持ってあらかじめ準備されたシナリオを強制的に想像させる。このため、一種の強迫性障害を誘発させる条件が整えられる。準備されたシナリオは、SCP-056-KOがそれ以上の影響力拡大を停止し、既存の感染ウェブページが完全に財団の管理下に置かれ、財団の研究者が喜びの声をあげて屋外パーティを開く、などの内容が含まれています。本計画のために選出されたDクラス職員、D-10054は1年間の特殊訓練課程を修了しており、多量の安定剤やその他神経薬を投薬され中毒状態に置かれ、脅迫的/執着的に用意されたシナリオに固執している状態に置かれています。
結果: D-10054はSCP-056-KOの影響を受けたSCiPNETページに問題なく暴露しました。財団が当初期待していたような結果はどちらの側面でも報告されませんでした。1週間の賢明な捜索の結果、彼の従妹を3か月に渡り監禁し、残酷に強姦したとしてA████ A█████という人物が逮捕されていたことが判明しました。既に被害者は一族によって名誉殺人名目で死亡しています。D-10054の過去について徹底的な再調査を行った結果、政治犯として収監される以前、彼は自分の従妹に対す近親相姦罪の欲望を、同僚によく零していたことが判明しました。この拉致監禁強姦事件と本作戦の関連性については未だ議論が続いていますが、D-10054が「過去に想像していた」シナリオが現実に反映されたのではないかという意見がでています。
分析: 本作戦の実行によってどのような改変が発生したとしても、1次作戦では期待したような成果を挙げることができなかった。即時"PLAN B"へ移行する。
2次作戦報告書 : PLAN B
目的: 特別に選出した人員をSCP-056-KOに暴露させ、オブジェクトの破局的改変能力を安全なレベルまで弱体化させる。
内容: 財団のL2以下のセキュリティクリアランスを持った職員の4~6歳の子供をリストアップし、この中から必要人数の9倍、つまり9人を親の了解を行わずに選出する。財団フロントの認知発達研究所で面談を行い、想像力が強い順にソートし、最も高い想像力を持つと評価された1名をSCiPNETの感染部分に暴露させる。選出された子供には1次作戦と類似のシナリオを提供するが、この際SCP-056-KOは最大限乳児的で滑稽かつ弱弱しい存在として説明する。このため認知的または情緒的障害の誘発は不要ですが、必要であれば随時副作用が許容できる範囲で精神安定薬が投与されます。
結果: 結果[削除済み]以上の機密情報と、36種の異常なオブジェクトの損失のほかには、財団が当初期待したような成果はどちらの側面でも報告されませんでした。
分析: "PLAN B"の実行は結果的に財団資産に深刻な損害を齎した。"アレ"が暴れ狂うことで発生した種々の被害についてはここでもう1度語る必要もないだろう。少なくともそれが虹に乗って112基地駐車スペースに現れて綿あめをかじっていた時はかなり笑いを誘ったが、その後の出来事は笑えるような面白い出来事では無かったことは明らかだろう。アポトーシス作戦は失敗した。今後提案される作戦では、今回明らかになった限界を保管する内容を盛り込まねばならない。
出動記録056-KO-3
出動日時: 2010.04.06.
出動人員: 情報監視チーム所属姜 ██、ほか2名
出動現場: 緯度[削除済み]。経度[削除済み]
出動内容:財団のウェブページ監視網に第3段階警報"程度:深刻"が発令され、3名の職員が身分を隠して出動、すぐさま慶尚北道慶山市でアマチュア作家█ ██(20)の身柄を拘束しました。該当人物がSCP-056-KOに感染したページにアクセスしたことが確認され、財団エージェントは該当人物に下に尋問を実施し、本人協力の下で新たに彼の小説パートを作成しました。尋問の結果、該当人物は少なくともSCPオブジェクトそのものには接触したことが無いと判断され、Cクラス記憶処置を施され解放されました。
該当小説題目と章目は以下に引用・掲載します。尋問記録は財団視聴覚資料室に保管されています。当該人物の想像力が現実世界にどのような破局を齎すかについては、現在SCP-056-KOの影響統計を基盤としたコンピュータシミュレーションの結果待ちです。
題目: ポンティウスの不思議な逃避行 (Supernature Chasers of Pontius)
26章: S.C.P.、最後の任務 (The Last Mission of S.C.P.)