SCP-062
評価: +23+x

アイテム番号: SCP-062

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-062は、清潔に保たれたサイト-██の専用密閉室に保管してください。あらゆる実験は、事前に少なくとも2人のレベル3職員の許可を得て、独立した電源のもとでのみ行ってください。SCP-062は絶対に外部のネットワークに接続してはならず、全てのデータは、分析時以外は外部の不揮発性メディアに保管してください。

説明: SCP-062はあいまいに作られたアルミニウムケースにしまわれた、ノンブランドのデスクトップPCです。SCP-062は約24kgという異常な重さで、製造工場やブランドのラベルが何も貼られていません。ケースの背面近くに、“infomation is freedom[原文ママ]”という文面が削り残されており、重要な手がかり、もしくはそれに類するものだと思われます。

検査の結果、SCP-062の内部は、標準のPC用マザーボードが入っているであろう箇所に、代わりにブランクの回路基板が設置されていることを除き、空であることが分かっています。SCP-062は、ケースが完全に閉まっていないかぎり動作せず、動作中にケースを開けることは、直ちにシャットダウンを招く原因となります。それにも関わらず、SCP-062はその性能、オペレーティングシステム、含まれているデータ、言語が動作するたびに異なることを除き、通常のデスクトップコンピュータと同じように動作します。

SCP-062は、[編集済]の University of ████ Computer Science Laboratoryの地下で発見されました。財団のエージェントが回収し、サイト-██まで輸送、以来収容されています。

付録062-001: 注目に値する活動報告のリスト

日付: █/██/██
概要: SCP-062でカタルーニャ語版のWindows XPが起動。内部データは分析により、フランスの[編集済]銀行の1963年5月期から1987年4月期の財務記録であると判明。これらの記録は、財団のエージェントが極秘裏に入手した現実の銀行記録と矛盾。

日付: ██/██/██
概要: SCP-062でラテン語版のDebian Linuxが起動。含まれるデータは█曲を超える███の合唱曲と讃美歌のコレクションだったが、███は一つもそのコレクションを見つけられず、一曲も演奏されていなかった。

日付: █/██/██
概要: SCP-062でポルトガル語版のSolarisが起動。含まれるデータは[編集済]のプロモーションとマーケティング資料で、実在しない航空会社のコマーシャルが存在。

日付: ██/██/██
概要: SCP-062で、未知の言語(後にヴォイニッチ手稿に酷似したものと判明)で書かれた、OS/2に類似した未知のOSが起動。現在内部データを解読中

日付: █/██/██
概要: SCP-062でフランス語版の[編集済]が起動。内容は財団の標準のワークステーションと確認。位置データはサイト-███を示していたが、実在せず。調査中。

日付: █/██/██
概要: SCP-062で、アッカド語の楔形文字で書かれたApple OS Xが起動。内容は主に、宗教のテキストと、儀式とその手順の解説。

日付: ██/██/██
概要: [編集済]。SCP-062が、強制シャットダウンされるまでに、ウィルスでどのように3台のワークステーションと1台のファイルサーバを破壊したか、現在調査中。影響を受けたワークステーションは隔離済。

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