アイテム番号: SCP-063-DE
分類: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-063-DEは、目止め処理された木製の床を備えた5×5×3mのスチール製ケージ内に隔離されています。ケージの支柱には50.000Ⅴの高圧電流が流されています。ケージはサイト-DE19の 8×8×4mの高セキュリティチャンバーに密閉されています。空気は換気システムを介して供給されますが、換気システムにはSCP-063-DEの強い悪臭のために強力な臭気フィルターを装備する必要があります。ケージとその内容物は、4台の監視カメラで常時監視される必要があります。
SCP-063-DEには2日ごとに10kgの新鮮で血抜きされていない肉と十分な水を供給しなければなりません。ケージは5日ごとに3人以上のDクラス職員が清掃する必要があります。2人のDクラス職員がケージの外からSCP-063-DEの注意を引き、その間に3人目の職員がケージを徹底的かつ迅速に掃除してください。強烈な悪臭のため、セキュリティルームにいる間は強臭気フィルター付きの防毒マスクを常に着用しなければなりません。
SCP-063-DEがスチールケージを破った場合、被験者が動きを止めるまでチャンバーに強力な麻酔ガスを充満させる必要があります。セキュリティチャンバーが突破された場合、ケージが修理されるまでの間SCP-063-DEはスチール製拘束帯が付属した特別な装置でDクラス職員に拘束されなければなりません。サイト外への完全な収容違反が発生した場合、SCP-063-DEは銃器を使用した機動部隊によって排除されなければなりません。
説明: SCP-063-DEは約460kgの巨大な豚であり、その体は現在も腐敗の進行段階にあります。しかし、その状態でも当該オブジェクトは生存しており、非常に高い危険性を持ちます(添付資料063-01を参照)。SCP-063-DEは警告なく非常に残虐に接近する全ての生物に攻撃し、激怒しながら対象を細切れにするとその残骸を気分を回復させるために捕食します。SCP-063-DEの肉体が大規模に崩壊しているにもかかわらずどのように生き続けているのかは現在不明です。
SCP-063-DEの外見は豚の姿として認識することが困難な状態です。皮膚は腐敗しており、色は淡い灰緑色です。黒い肉に囲まれた剥き出しの骨が見られる場所もあります。他の場所では、体が分泌物で腫れ、グロテスクな隆起が形成されています。SCP-063-DEの体の変形のため、性別の判断は未だされていません。
[██.██.████からの補遺]: 調査(別紙063-02参照)によるとSCP-063-DEはオスです。- ██████博士
SCP-063-DEの皮膚は、強烈な悪臭を放つ粘液質の分泌物を分泌し、当該生物の損壊した身体から絶えず滴り落としています。この分泌物は、おそらくSCP-063-DEが完全に崩壊しない、原因の一つであると考えられます。
SCP-063-DEの片方の目は外見上、眼窩からほとんど露出し、もう一方の目はゼラチン状の黒い塊のみで構成されています。歯は損傷しています。耳は欠損しています。代わりに、頭部に奇妙な穴があり、頭蓋骨の上部が露出しています。
SCP-063-DEが"休眠状態"で発した音は、深く歪んだうなり声のように聞こえます。SCP-063-DEが怒っている場合、"豚の鳴き声"と"ライオンの鳴き声"が混じり合っているように聞こえる"うなり声"を発します。
SCP-063-DEが激怒している場合、犠牲者に向かってひどい咆哮をあげ襲いかかり、深い裂傷を与えます。犠牲者が床に倒れると、その体に対して激怒しながら近寄り、文字通り犠牲者をバラバラに引き裂きます。事故死したDクラス職員の観察により、SCP-063-DEは貪欲に腸を貪り食い、犠牲者の腹を開いて生きたまま“内臓を引きずり出す1”ことを好むことが判明しています。
SCP-063-DEは決して眠らないように見られますが、一度に何時間も床の上で目を覚ましつつ、動かないでいることが観察されています。