アイテム番号: SCP-071
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-071は直接観察する設備を持たない改装済標準人型収容房に収容されています。SCP-071の監視は、最小でも60秒の遅延を伴なうようにした有線ビデオ経由でのみ遂行して構いません。SCP-071についての実験は少なくとも二人のレベル4サイト監督官の許可がある場合のみ遂行してよく、SCP-071の収容エリアに入る職員は最低でも四人のグループを作らなければなりません。逸脱的あるいは強迫的な振舞いに及んだ職員は誰であれ即座に収容エリアから連れ出し、完全な精神医学的スクリーニングをし、そしてクラスC記憶消去を施すか適切と思われるなら割り当て直します。
いかなる環境であっても職員がSCP-071を直接にあるいは非遅延監視カメラを通じて観察することが許可されることはありません。SCP-071の録画や写真は全て、用済みになり次第直ちに破壊しなければなりません。
説明: SCP-071は変身体であり、観察者がもっとも強く性的欲望を覚えるものと一致する形態を装う能力を持ちます。この能力の効果はたとえ有線監視カメラやマジックミラーのようなもので隔ててSCP-071が観察者の誰をも知覚できないようにしても発揮されますが、監視カメラに遅延を導入し観察がリアルタイムでは起きないようにすれば妨害できます。SCP-071はできないのかする気がないのか、外的刺激無しでは形態を変化させず、観察しないでおいている時には最後にとった形態のままでいます。SCP-071が装うことができる形態には限界は少ししか、或るいは全く無いように見受けられます(更なる情報については補遺071-01参照)。
SCP-071は一見知性があるようでもあります。しかしながら、それは言葉でコミュニケーションをとる能力は何も持ちませんし、その振舞いは観察者を性的行為に誘おうとする行動に限られているので、SCP-071には実際に知能があるのか、それとも単に観察者の期待する振舞いを模倣しているだけなのかについては未詳です。
SCP-071との性的行為に及ぶことを許可された人間の被験体は筋肉、骨格、脳機能の急速な萎縮に見舞われますが、これは接触から1~2日後に開始します。この萎縮は七日間まで持続し、その期間は開始後に受けた理学的療法によりますが、とはいえ被験者は身長の減少、内臓機能の衰弱、脳体積の減少、不妊といった影響を永続的に被ることもあります。SCP-071を収めたメディア(遅延のあるなしに関わらず)を用いて手淫により自ら果てた被験者もまた同様の影響に見舞われます。
SCP-071は██/██/██の[データ削除済]の後に財団の注目下に入りました。SCP-071への曝露と一致する症例が出続けているので、SCP-071の録画映像全てをインターネット上から削除しようという努力が続けられています。
補遺071-01:研究員注記
SCP-071の形態を変化できるのは普通の人間のかたちに限られないらしい。██/█/██に、被験者D-7883に見せたところ、SCP-071は雌のゴールデンレトリバーの姿を装った。D-7883はショックを受け、実験を進めることを拒んだが、にも関わらず被験者の精神医学的徴候は性的興奮状態と一致するものであった。
█/██/██、D-87762に曝露したときSCP-071は人間女性の死体の形態を装った。医療スタッフは完全に生命の徴候を示していないことを確かめたが、その変身によりSCP-071は傷害を被ったりはしておらず、その後D-8765に曝露した際には█歳男児の形態へ変身した。
█████████博士