SCP-078-KO
評価: -6+x

アイテム番号: SCP-078-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-078-KOは奥行き、幅、高さがそれぞれ5mの部屋の壁に位置しています。部屋の中にはベッドが1つあり、そのベッドの上にSCP-078-KOの影響を受けたSCP-078-KO-1が常時睡眠状態で固定されています。SCP-078-KO-1は実験や研究以外の理由で目を覚まさせてはならず、実験後は再び睡眠状態に戻さなければなりません。既存のSCP-078-KO-1が死亡した場合、1週間以内に部屋の内部にDクラス職員1人を投入する必要があります。

説明: SCP-078-KOはコンクリートでできた壁に、成分が不明な赤色の塗料によって書かれた文字です。その大きさは横20cm、縦10cm程度であり、オブジェクトの異常性は文字だけが保持しています。異常性の効果を受ける対象はオブジェクトを直接見た者に限り、1度に1人だけ影響を受け、効果が現れた対象(SCP-078-KO-1)が生存している限り他の対象には効果を示しません。

SCP-078-KOが持っている異常性は、オブジェクト自体を目撃した人物の心理状態が主観的な英雄心理に変化するというものです。オブジェクトの異常性を受けた人物をSCP-078-KO-1と分類します。対象が持つ英雄心理はまさに主観的であり、他人の共感を得ることはほとんどできません。これらの共通点は、独特な服装をしたいようになり、自分には特別な力があると思うようになって、その力で自分の正義を実現させなければならないという考えを持つようになる点です。ここでの自分の正義とは、自分が正しいと思っていることか目指すものを意味し、これらを実現させるためにならどんな手段でも用いるようになります。しかし、このとき対象によって実現させられることになる正義は一般的な視点からみると非常に歪んだものであり、それを実現することは非常に極端な結果を生むことになります。この異常性は、既存のSCP-078-KO-1が[データ削除済]した時のみ、新しい相手に効果を及ぼします。

SCP-078-KOはSCP-078-KO-1が[データ削除済]となった後、新たにSCP-078-KO-1となる対象が現れなかった場合はその姿を消し、再び出現する場所は不明となります。

SCP-078-KOが最初に発見されたのは███の路地であり、オブジェクトを確保するために用いたDクラス職員のうち1人がSCP-078-KO-1に分類されたあと、オブジェクトと一緒に収容されています。

補遺: インタビュー記録SCP-078-KO-1-2

対象: SCP-078-KO-1

インタビュアー: ████博士

付記: SCP-078-KOの影響を受けたSCP-078-KO-1の状態をチェックするためのインタビューである。

[編集済]

████博士: まだ君は自分のことを英雄だと思っているのですか?

SCP-078-KO-1: 俺はヒーローだ、それを証明する方法は沢山ある。

████博士: さて、どのように証明するというのですか?

SCP-078-KO-1: いや、そんなことをしなくても明らかだと思うんだが。

████博士: ……イタズラでもするつもりですか?

SCP-078-KO-1: 今は大人しくしているが、この世界に危険が迫れば俺はいつでもここを抜け出せるのさ。

████博士: 会話になっていませんよ、本当に無駄な会話です、SCP-078-KO-1。

SCP-078-KO-1: それは俺の名前じゃない。それより俺のコスチュームはどんな風に改装してくれるんだ?

████博士: それは君の妄想に止めてください。

結論: 以降、SCP-078-KO-1を強制的に睡眠状態に移行させたためインタビューに進展はなかった。

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