アイテム番号: SCP-084-FR
脅威レベル: 橙 ●
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-084-FRは標準人型収容室に収容され、二つの家具付きの部屋に分かれています。SCP-084-FRはいかなる場合であっても、日光や月光に曝してはなりません(実験を除く)。そのため、収容室には窓が存在しません。SCP-084-FRは協力意欲とサイトのルールを完全に熟知していること考慮して毎3週間、夜間においてサイト-Beth内を警備員2人を伴って2時間自由に出歩くことができます。
説明: SCP-084-FRは現時点において24歳の女性コーカソイドであり、体重は59kg身長は1.68mです。対象は"ルナ"と呼ばれていると主張しています。外見上、SCP-084-FRの極端に白い肌や多くの入れ墨が施された腕以外、異常な特徴はありません。SCP-084-FRは日光に過敏であり、夏期における長期暴露は激しく肌が焼けて皮膚に傷跡を残すことになります。対象は異常性を示す時を除き、薄暗い場所で生きることを好みます。対象は非常に閉鎖的な性格ですが、対象が友人と考える数少ない職員との接触で喜びを示しています。SCP-084-FRは"██████"という名前の人物を探していると主張していますが、諜報機関はその名前の人物について未だ発見出来ていません。対象はフランス語を母国語として認識しています。SCP-084-FRは████████,█████教会で発見され、異常性により█████████████宗派のメンバーは対象を"夜の女神"として認識していました(SCP-084-FRを目撃したメンバーにはクラスC記憶処理が施されました)。メンバーによると、この時点で対象は18歳だったようです。
月光に照らされた時、SCP-084-FRは物理的な包絡線をすぐ後ろの表面に投写します。この時、投写体の大きさはこの投写が行われる面の大きさに応じて変化します。したがって、対象は投写された表面に「入る」ことができ、対象の外観は表面の材質によって異なる場合がありますが、元の外観をほとんど維持します。SCP-084-FRは非常に短い時間でどんな表面にも入り込むことが出来ます(SCP-084-FR自体は衝撃を受けませんが、転送はほとんど一瞬で行われます)。日光を受けるまで、「元の形」に戻ることは出来ません(表面から本体を抽出し、表面から乖離させます)。SCP-084-FRは太陽光に曝されるまで、構成されている材料に関わらず、表面に投影されたままです。それは「普通の」絵のように表面上を動くことは出来ませんが、届く範囲内にある物(一般的な人間の範囲内)を見る、聴く、感じることが出来ます。SCP-084-FRは表面上に存在していますが、誰かが対象の描写上に書くなどの接触行為は影響を及ぼしません。しかし、誰かが対象の描写上に描く時に対象は「擽ったい」と報告しています。
SCP-084-FRは当初、職員に対して非常に疑い深かったため、財団は投写時の表面を裂かないまたは破棄しないという約束をしました。対象によればそれらの行為は致命的になるようです。それにも関わらず、SCP-084-FRの投写された紙を潰しても対象には何の影響も与えませんでした。しかし、財団は対象の安全性を考慮して上記の行為を禁じました。SCP-180-FRによって描かれた絵はSCP-084-FRに深い嫌悪感を抱かせるため、この2つは互いに接触すべきではありません。
表面に入ると、SCP-084-FRは太陽の光に照らされるまで「閉じ込められた」ままであり、表面から反射された光は同じ効果を持ちます。表面からの脱出は「痛みを伴わないが、周りから見ると印象的であり、見ることすら恐ろしいもの」と述べられています。SCP-084-FRは、言葉で表現することは出来ないが、投写された表面に応じて「2D的存在」の感情を持つと主張しています。表面の性質は、対象の投写における品質に影響を与えます。