アイテム番号: SCP-090
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 物品はサイト-██にある施設内の保安掩蔽壕に留め置き、公認済Dクラス職員に定常的に観測させてください。対象の新たな配列は組み替わるたびに画像化してください。新たな配列は施設のクラスOTスーパーコンピュータに送り込みます。部門チーフは全ての変化と現状の評価を30分ごとに通知してください。指令███-██-████下以外ではどの職員もSCP-090に触らないでください。
AXA保安レベルはSCP-090の観測のために作られました。施設内で発見された非AXA職員は終了されることになります。
説明: SCP-090は19██4月10日に███████、██████にて発見回収されました。回収の前には、SCP-090は近郊の聖堂の小室に位置していました。SCP-090は持ち出され、聖堂は燃やされ、六人の修道僧と司祭が終了されました。SCP-090は回収以来サイト-██に位置しています。対象が聖堂の前にあったそもそもの場所は記録されていません。
SCP-090は黒色の立方体構造物[20cm×20cm×20cm]で、未知のセラミック素材でできています。対象は文書090-B[非添付]に大枠を示した試験の後、破壊不可能と分類されました。どの面も一万の正方形に分割されており、その配置はルービックキューブに似たものです[辺当たり100の区画、それぞれの区画は幅2mm]。どの正方形にも物体表面にエッチングされた紋様の一部が乗っています。エッチングは白く発光しています。
未知の内部構造により、(だいたい)2.8秒ごとに一つの行あるいは列が揃え直されます。対象の配列については1242CEより漠然とした記録が取られていましたが、1533CE以前に取られたものは失なわれました。現代技術により正確に配列を画像化し記録することができるようになり、その研究も行えるようになりました。
区画間は、正方形がその直接隣接するものと整合しない限り、細い白い線で分割されています。今のところ物体表面の整合は22種わかっています。現在までに見た整合の総覧については25.090.090.04D[非添付]を見てください。
D-023016-024016-024015は現在のところ唯一SCP-090表面において三つの隣接した区間が整合したものです。B-100023-100024-099024-098024とC-043077-042077-042076-042075は四区間整合です。六区間整合もあります。整合の影響についてを含んだ研究ノートについては文書090-Bを見てください。
全ての面が完成したら、それは未曾有の天災を発生させるだろう、との仮説が立てられています。
補遺:AXA保安レベル職員は文書090-Bを見るようにしてください。
文書090-A:███████ ████████████████博士の実験ノート
実験0012:観察は順調、我々はうまいこと、この立方体に組み替わりが起きたら即記録し分析するシステムを開発できた。組み替わりと世界での事象との相関はまだ発見されていない。
実験0048:我々は本日、第一面において六区間整合を観察した。記録にとったが、これと言って何も起きない。二時間後、休憩室から戻ってきた研究助手に、インド洋で津波が発生し、何十万もの死者と多大な建築物被害を引き起こしたとのニュースを知らされる。相関は今のところ何もわからないが、記録しておくことにしよう。
実験0150:立方体の第四面で120回目の整合があって、そして120回目の研究所におけるアクシデントの報告があった後、我々は第四面を「局地的」に指定し、明日には安全対策を施行することにする。職員が整合の結果について賭けをすることは非推奨である。
実験0172:今朝「局所的」面にて六区間整合が記録された。安全措置として、サイト-██から人払いした。二時間後、収容侵犯が発生したが、人払いしていたため結果的に人命損失はなかった。対象は事象を予期するのであり、引き起こすものではないと判定。第一面を「大域的」に指定。Euclidへの昇格を要請。
実験0240:本日、立方体それ自体に手を入れようと試みることで実験を進展させることにした。Dクラス職員██████が組み替えようと試みたところ、SCP-090は即座に十区間整合を自発的に「局所的」面の左上方の角付近に形成した。正確に二時間後、SCP-███が収容を破り、そして[データ削除済]。エージェント█████████と████████が事件の最中に失われもした。SCP-090を強制的に組み替える試験は延期することを勧めたい。Keterへの昇格が承認された、何故なら明らかにSCP-090には自発的に事象を引き起こす能力があるからだ。対象には知性があるかもしれない。