SCP-098
評価: +33+x
Crab.jpg

SCP-098-4

アイテム番号: SCP-098

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-098は水と砂の入った10m×20mの小さなプールに収容してください。SCP-098の巣へは岩や流木をランダムに配置してください。

収容筐体は、週ごとに清掃してください。この間に、担当者またはSCP-098への傷害や死亡を防ぐために最初に説明してください。病気や負傷したSCP-098を発見した場合は、それを取り除き、検査をしてください。

説明: SCP-098は、未知の甲殻類の種です。彼らは蟹に似ていますが、ハサミではなく、脚の前面にナイフに似た構造の、極めて鋭い刃の石英を組み込んでいます。標本は、現地に生息している普通の節足動物よりも40cm程背が高く、60cmに渡る大きなサイズに達します。

SCP-098の標本は、隠れる場所のある水深の浅いプールがある環境を好みます。彼らは、空気中と水中の両方の環境で呼吸する事ができます。また彼らは、原始的な肺に取り付けられている喉のような器官を使い、発声することが可能です。

SCP-098が獲物を攻撃する際、集団で狩りを行う動きを見せます。標本が獲物を見つけると、彼らはそれを取り囲もうとします。彼らは動物の鳴き声を、明らかに混乱させたり所定の位置に引きこむ為に、模倣します。準備が整うと、標本の1つは獲物へと近づきます。最初の標本に注意が向いている場合、他の標本が獲物の背後へと移動し、足やその他の四肢の腱を断ち切ろうとします。彼らは獲物を混乱させるため継続して鳴き声を模倣します。切断後、SCP-098の標本は、その切傷に粘液を吐きかけます。この物質は急速に硬化し、失血や感染を予防します。獲物が完全に動けなくなるまで、それは続けられます。

この時点で、標本は獲物を食べる為に、小さな肉片へと切断を始めます。これは体の他の部位に移動する前に、容易にアクセスできる、顔や四肢のような柔らかい組織から始まります。獲物の息が続く限り、SCP-098の標本は餌を食べ続けます。獲物の大きさと現在の標本数に応じて、食事は数時間から数日間続きます。

SCP-098の標本は、至近距離に食物が存在する可能性を通信するため、または突然の脅威に対する警告の為の、いくつかの能力を示しています。SCP-098は当初、人間レベルの知性を持つかもしれないと思われていましたが、現在では単にオウムが行う人間の声での鳴きマネと同じだと考えられています。

SCP-098は概して人間の大人にとって脅威ではなく、犬や猫、子豚のように小さな獲物を好みます。しかし、十分な標本数が存在する、あるいは他に獲物が手に入らない場合、自らよりも大きな獲物を攻撃することもあります。

SCP-098は██████年、子供の失踪事件の多発の後に、ブラジルで発見されました。

補遺098-1: SCP-098は、以前考えられていた時よりも理性的です。彼らは環境の変化に迅速に適応し、(給餌や清掃時間、筐体に入る職員の習慣的な行動)パターンを覚える能力を示しています。清掃担当者は定期的に、事故防止用の筐体に入るルートを変更して、確認する必要があります。マン博士は、いくつかの単純なごまかし方を教えてくれましたが、彼らはいくつかの命令を理解しているように思えます。引き続き実験が行われる予定です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。