アイテム番号: SCP-101
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-101は現在サイト-19の地下2階の強化コンクリート製の標準的な大きさの部屋内の、標準的なサイズの耐火金庫に保管されています。部屋の外部には標準的な二重エアロックドアが設置され、内部には適切な安全装置および生体反応検知装置が設置されています。
SCP-101の保管室にはレベル3の職員のみが入室を許されます。レベル2以下の職員は、レベル3以上の職員の監督立ち会いの元においてのみSCP-101と接触することが許可されます。SCP-101用エアロックはバイオハザードまたは環境有害性のための標準的なスクリーニングスキャンを10分の周期で行うよう設定されています。SCP-101は6時から20時の間に監督下で使用することができます。SCP-101の保管室のエアロックの外では、2人のレベル2警備スタッフが重複シフトで、24時間配置されています。
説明: SCP-101は学生鞄またはバッグのような外見をしています。大きさは不確定で開け口は直径15cmから70cmの間を変化します。奥行きも変化しこれを測る相対的な直径は意味を持ちません。
SCP-101の最も特徴的な点は、かばんでいう口にあたる箇所に存在し、本体の外観に依存せず常に29~33cmの奥行きを持つ半人型の「口」です。その口はくすんだ白色の32個の歯を持っており、それらは形もまったく等しい長さ約10センチの門歯で構成されています。高精度の測定はなされていませんが、口内には0.5mから3.5mの範囲で長さが変化する不定の舌があることが観察されています。
口は濡れていて柔らかいのですが、液体を除去しようとする試みは機材の破損や人的損害を出して失敗に終りました。SCP-101は余剰次元を起源に持つより巨大な存在の一部であるかもしれないということが現時点での判断です。SCP-101は、外部へ持ち出しできませんが、容器内部での運動はSCP-101のカバーを含む容器外部の小さな運動に影響を与えることができます。
容量に関する奇妙な性質のため、余剰次元を起源に持たないとしても、SCP-101は余剰次元と相互作用していると理解されています。
SCP-101はその多様な能力の他にも低レベルな知覚を示しています。ファイルの写真によるとSCP-101は米国の太平洋岸北西部の人里離れたカスケード山脈内で1979年に発見されました。SCP-101が発見された時、側には黒い衣服に身を包んだ朽ちた死体がありました。彼は風化したパラシュートに座っていて右腕が肩関節の上から欠落しており、残された骨から、SCP-101によって噛み千切られたのではないかと推測されています。研究員らはこの故人の身元に関して検討した結果D. B. Cooperであると結論付け、SCP-101の存在を隠蔽する目的のために遺体は撤去されました。
被験者が容器内に腕を伸ばしたくなるように、SCP-101は姿形を変えます。SCP-101の外見は本物とまったく見分けがつかない現金袋から、デリバリーボックス、クリスピークリームの容器、キャンディの袋などに変化を繰り返しました。これらは被験者をおびき寄せようとするSCP-101のほぼ知覚的な試みであると█████████博士は提唱しています。
[データ削除済]の推薦で、SCP-101はサイト-19において廃棄処分用として現在使用中です。紙製品、下水、食堂の廃棄物、金属、ポリマー、油などに限らず既知のあらゆる生体が処理不可能なその他の異物さえSCP-101は取り込んでいきます。また逆に吐き出すような反応も見られていません。
補遺1: これまでのところ、SCP-101の標準的な観測から異常を示す証拠は出ていない上に、異世界あるいは余剰次元などからの異常物質は放出されていません。しかし█████████博士はSCP-101が将来放出を始めるかもしれない可能性があることを懸念しています。
補遺2: █████博士の指導の下でさらなる試験を行った結果、SCP-101は他のSCP関連プロジェクトの有害廃棄物や副産物の処理に理想的であると判断されました。█████████博士はこの措置に反対しているとして注目されていますが、O5-█はプロジェクトを続行するために許可を与えています。