アイテム番号: SCP-1012-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1012-JPはカバーストーリー"事故物件"を用いて民間人の立ち入りを制限します。SCP-1012-JPに実験などの目的以外で成人男性が侵入した場合、その人物は死亡したと扱われ、SCP-1012-JP内部での様子を研究目的として観察されます。SCP-1012-JPを用いた実験はクリアランスレベル3以上の職員に許可されます。
説明: SCP-1012-JPは静岡県██市の市営住宅街に存在する一軒家です。
SCP-1012-JPの異常性は成人男性(以下、影響者と表記)がSCP-1012-JP内部に侵入した際に発生します。影響者がSCP-1012-JPに侵入すると内部に後述するSCP-1012-JP-Aが出現します。影響者がSCP-1012-JP内部に存在する状態で他の成人男性が入った場合、その人物はSCP-1012-JPの影響を受けません。影響者はSCP-1012-JPに入った時点でSCP-1012-JP-A以外の人間を認識することが不可能になります。これはSCP-1012-JP-A以外の人間に物理的干渉を行われた場合にも同様であり、影響者はそのことに対して混乱や恐怖を示します。
SCP-1012-JP-Aは██氏として知られていた日本人女性と同一の外見の人型実体です。SCP-1012-JP-Aは影響者の妻であるかのような振る舞いをしますが、SCP-1012-JP-Aの行動と発言は一致しないものです。影響者はSCP-1012-JP-Aを自身の妻であると認識するようになります。影響者はSCP-1012-JP-Aと会話を行なっているように振る舞うことがありますが、その内容はSCP-1012-JP-Aが発言している内容とは無関係の内容を聞き取っているように見えます。これらの異常性は影響者が死亡するまで続き、影響者が死亡した後にSCP-1012-JP-Aは消失します。
影響者、及びSCP-1012-JP-AがSCP-1012-JPの敷地外に出た際、対象の身体は消失しますが、不定な間隔でSCP-1012-JPの敷地の境界線から歩いてくるようにして敷地内に再出現します。この際、対象らは非異常性の物品を所持していたり、服装が変化していたりします。
補遺: 以下はSCP-1012-JPでの長期実験記録です。
長期実験1012
実験目的: SCP-1012-JP-Aが長期に渡って顕現した際に、さらなる異常性が発生するかの調査。
実験概要: SCP-1012-JPに影響を受ける条件を満たしたDクラス職員一名(便宜上、D-1012と表記する)を侵入させ、SCP-1012-JPの影響下に置く。SCP-1012-JP内部の様子は事前に設置された隠しカメラによって記録される。D-1012、もしくはSCP-1012-JP-Aが隠しカメラに気づく、D-1012がSCP-1012-JP内で自然に死亡するまで継続される。
以下は実験での映像記録からの抜粋です。