アイテム番号: SCP-1013-RU
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1013-RUはサイト-██の安全な部屋に設置し、部屋の壁は厚さ30センチ以上のコンクリートの層で補強しなければなりません。オブジェクトの特性を考慮するならば、壁または天井から物体までの距離は少なくとも100メートルでなくてはならず、誤って使用することのないように、武装した警備員を施設につける必要があります。
説明: SCP-1013-RUは、操作盤とジェネレータを直接備えた4つの計器棚で構成されたデバイスです。 物体の状態は良好ではなく、本体は傷で覆われており、いくつもの凹みが目立ちます。ジェネレータには《Г-300Н奇跡生成機》という名前の銘盤がありましたが、メーカーに関する情報は記録されていませんでした。
中央の棚には、10個のパワートグルスイッチと、状態を示すマーク0-1を持つ113個のスイッチと、それぞれの隣に小さな電灯で構成された、デバイスを制御するためのパネルがあります (ランプは、装置が動作しており、対応しているスイッチが《1》に設定されている場合に点灯します)。 現時点では、最初の10個のスイッチの用法のみが判明しています。それらは、その効果が及ぶ場の半径を決定します。操作盤の下には、いくつかのコネクタがあります(おそらくバッテリーを接続するためのものです)。
対象はロシアの██████████研究所の地下で見つかりました。財団は、[データ削除済み]を伴う一連のランダムなイベントに注目しました。このオブジェクトとともに、《Г-300についてだが、このがらくたはもう二度と[データ削除済み]しないようになるまで、停止すべきだ》という署名のないひどく汚れた手紙が発見されました。
このデバイスの電源を入れると、デバイスの周りに10〜100メートルの半径を持つフィールドが生成されます。この領域では、起こりうるであろう出来事の確立が乗算されます。また、オブジェクトの5メートル未満に接近した場合、および100以上離れた場合にこのフィールドの効果は停止します。オブジェクトのすぐ近くの《デッドゾーン》は、オペレータを保護するために作成されたものです。
対象が財団に収容された後、いくつかの確率論の分野の実験が行われました。
動かしたトグルスイッチ: 1/10
電源装置: 使用せず
作用対象:10枚の銅貨
結果: Dクラス職員に、デバイスに近づき、スイッチを入れるよう指示した。それから彼はコインを投げ、効果範囲に落とした。合計で3回同じことが行われ、すべての実験で、7~10枚の銅貨が縁を下にして立った。
動かしたトグルスイッチ: 2/10
電源装置: 使用せず
作用対象: 知能が低く、平均的なIQをもつDクラス職員
結果: 装置を起動させた後、被験者にでたらめに解答用紙に答えを記入するように指示した。照合の結果、被験者はすべての質問にランダムに答えることで、最大得点を得たことが分かった。
動かしたトグルスイッチ: 3/10
電源装置: 使用せず
作用対象: 文字、数字、句読点の書かれたカード。不透明な袋からランダムに出される。
結果: この実験は3回行われた。最初の回では、取り出された文字は有意な文字列とはならなかった。二回目の実験では、被験者は《こ》《ん》《に》《ち》《!》《わ》、さらに3回目には[データ削除済み]。
注: 後者の結果は、これに意思があることを示していますが、私には信じがたいです。これは単なる偶然でしょう。 -Watson博士
動かしたトグルスイッチ: 4/10
電源装置: 使用せず
作用対象: 蒸留水の入ったガラス容器
結果: 装置は活性化の兆候を示さなかった。
注: この装置には十分な動力がないようです。適切なバッテリーを探す必要があります。 - ████████博士
補遺1013-1: このオブジェクトの研究に従事するスタッフの誰かが、もしもう一度遅刻した場合、この《一連の偶然な事故》の責任をめぐり、もう一度実験が行われます。効果範囲は100m以内に制限されているため、ナンセンスなことを考える前に、もう一度、慎重に提出された書類を検討する必要があります。 -Watson博士
補遺1013-2: SCP-1003-RUの備えているコネクタのひとつと、このオブジェクトのコネクタに類似性が発見されました。現在クロステストの許可を申請中です。
補遺1013-3: SCP-1003-RUを用いたクロステストが承認されました。 -Malburg博士