SCP-1014-RU-V
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-1014-RU

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1014-RU実体は、しっかりと密閉された金庫内に保管する必要があります。実験中を除いて、光をSCP-1014-RUに照射しないでください。光学フィルターを備えた特別なメガネを着用せずに実体を見ること、及びセキュリティクリアランスレベル4以上の最低1人の職員からの許可なく、実体の性質を再現することは禁止されています。

説明: SCP-1014-RUは直径22cmの花を模したカーボンブラックのロゼッタです。オブジェクトの中心には直径約10cmの球があり、「花」と同じ素材によって構成されているものの、独立した部位です。球体は構造内を自由に動かすことが可能ですが、取り外すことは不可能です。SCP-1014-RUの素材は、木材と金属の中間に位置しており、鈍い輝きを放ち、摂氏+15度で一定の温度を保っています。

SCP-1014-RUの主な特徴は、その球体の細部にあります。「花」の内側で動かすことで球体は変色し、その変化は移動の方向にのみ依存します。球体の色は常に混じり気がなくスペクトル状になりますが、虹の通常の色に加えて、既知のスペクトルには見られない色に変化することもあります。これらの色のうちいくつかを目視したばあい、人は不安を感じ、頭痛を起こし、血圧が上がり、[データ削除済み]します。現在、これによる死亡者は報告されていません。それどころか、これ以外の色においてはリラックスしたり、気分が改善すると報告されています。しかしながらインシデント1014-Aの後、SCP-1014-RUの実験は規制され、新しい色に関する特性の実験は一時的に中断されました。

SCP-1014-RUの研究により、いわゆる”並行カラースケール”が作成されました。これは、人間の可視光のみで構成されたものと同じような「虹」を示しますが、周波数は[データ削除済み]であるため、人間の脳はこれらの未知の色を通常の色と同じように解釈することが可能です。"平行カラースケール"を使用して、純粋なスペクトルカラーに加え、人類に知られている茶、ピンク、または白の色合いとの類似した他の色を作成できることに留意してください。

インシデント1014-A: "平行カラースケール"の特性の研究中に、T███████に基づいた通常の塗料によってこれらのすべての色を非常に簡単な手法を用いて再現する方法が発見されました。さまざまな「並行」塗料を塗布されたポリマープレートを使用した実験により、周辺の現実への影響が明らかになりました。[データ削除済み]の仮説によれば、これらのプレートで反射された光の波長は、[データ削除済み]紫外線および赤外線スペクトルの[データ削除済み]類似体へ照射されたレーザービームと相互作用します。ガンマ線の「平行」類似体を研究する過程で、インシデントが発生しました。

現地時間██:██丁度に、C-██研究室でのカラーコード#███████実験中、すべてのCCTVカメラは同時に動作を停止しました。サイトに到着した警備員は、実験室敷地内に侵入できないことに気が付きました。

ただ黒い壁があるだけだった!光を全く反射しない、なめらかな黒い壁だ。あの学者共があそこで何してたのかは知らないが、こんなもんは見たことがねぇ。でも、俺はこの壁を二度と見ることはなかった。まるで何もなかったかのように、目の前で黒い斑点になったんだ。宇宙のように、ただ真っ暗な。 - ████警備員

インシデント発生から75分34秒後、C-██実験室の「壁」が突然消失しました。かつて研究所があった場所には、直径約17mの変形した半球状の絶対空白のスペースが存在していました。それから██秒以内に、消失した空間領域の中央部に急速に消失していく光源が見え、その色は”平行カラースケール”に沿って下方に向かって変色していきました。さらなる研究で、異常性は明らかにはなりませんでした。

インシデントの間、SCP-1014-RUは無傷かつ、[データ削除済み]でした。”平行カラースケール”、色サンプル、[データ削除済み]を用いた以前の実験はすべて記録されています。さらなる実験の実施は中止されています。

補遺: #███████の色特性を研究するための申請が送信されました。その異常性は、武器の製造に利用される[データ削除済み]のものでした。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。