SCP-1018
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SCP-1018-1

アイテム番号: SCP-1018

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1018は現在、サイト██にある保管ユニット██に保管されています。

SCP-1018たちは1m×1m×3mのコンテナに保管し、常に二人以上の警備員によって警備されていなければなりません。レベル3以上の職員の許可を得ずにSCP-1018たちに液体を与えてはいけません。

説明: SCP-1018とは、SCP-1018-1、SCP-1018-2、SCP-1018-3の三体の石像をまとめて指します。SCP-1018はやせ衰えた高齢な男性の姿をしており、主にコンクリートと砂利によってできています。SCP-1018たちの表層の何箇所は赤く発光しており、たいていは喉と頭部からその発光は発生しています。SCP-1018-1の首の後ろを押すことでSCP-1018-1の異常な効果が起動するのと同様に、SCP-1018-2とSCP-1018-3は液体に触れることによってその効果を起動させます。

SCP-1018-1が起動すると、周囲10メートルの範囲で大雨が発生します。SCP-1018が屋内で活動を開始した場合は、この雨は天井から急速に降り始めます。SCP-1018-1が発生させた雨を検査してみても特に変わった性質は見られませんでした。この雨は30分間降り続け、そして突然止みます。SCP-1018-1が発生させた雨は通常、同じ建物内に居るSCP-1018-2とSCP-1018-3を起動させます。

SCP-1018-2が起動すると、やせ衰えた子どもの霊の様なものが6つSCP-1018-2の周囲に現れます。その子どもたちの内の何人かは、SCP-1018が回収される二ヶ月前に姿を消した子どもの姿と一致します。全ての霊は人に対して半狂乱になりながら水を要求します。霊たちに実体は無いため、たとえ霊たちに水をあげたとしても彼らはそれを飲むことはできません。SCP-1018-2が活動を開始してから25分後に全ての霊は自分の喉を掴み、2分後に消滅するまで地面に崩れ落ちたままになります。

SCP-1018-3はそれまでの物と比べ、何箇所かに大きな変化が見られます。石像のいくつかの部位は外されたあるいは交換されたようで、特に頭部と左足においてそれは顕著に見られます。左耳には小さな穴が開けられており、何かが入れられたまたは外されたことを示唆しています。それらの変更が何を目的としたものかは、今のところ不明です。SCP-1018-3は起動すると、酷く歪んだ男性の声でスピーチを開始します。SCP-1018-3は大体は「Are We Cool Yet?」というフレーズを繰り返し言いますが、時折「Art We Cool Yet?」「Are We God Yet?」「Mars We Cook Yet?」などのバリエーションを言うことも記録されています。これらのバリエーションをSCP-1018-3が言う時は共通してどもりながら言葉がゆっくりになり、更に声の歪みがより酷いことになります。このスピーチは終了するまで30分間続きます。

SCP-1018たちははじめ、紛争地域に綺麗な水を送るための寄付を募るチャリティ・ガラ(訳注:寄付を目的とした慈善パーティのようなもの。)において活性化しているところを確保されました。モバイルタスクフォースアプシロン-23("美術評論家")がSCP-1018の回収と事態の収拾の為に派遣されました。監視カメラは二人の地方活動家がSCP-1018たちを舞台裏に運び込み、逃げ出す前にSCP-1018-1を起動している姿を録画していました。彼らの居場所を突き止めるための努力は今日まで一切成功していません。

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