SCP-1028-RU-V
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SCP-1028-RU

アイテム番号: SCP-1028–RU

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1028-RUそのものには、特定の収容手順は必要ありません。その異常性に基づき、オブジェクトを保護された安全な場所に安置し、職員へアクセス制限をかけるだけで十分です。

SCP-1028-RU運搬者は、民間の刑務所における、危険性の高い犯罪者のものと同等の独房に収容されます。非致死性の武器を扱う能力を持ち、特殊クリアランスを持つ職員のみが保持者にアクセスする権限を持ちます。

説明: このオブジェクトは、パレスチナでケースレス爆弾の組み立て作業中に誤って爆発事故を起こした事件で死亡した、宗教の狂信者の遺品の研究中に初めて発見されました。この事件で、死亡者に重大な外部損傷が認められたにもかかわらず、内臓の殆どは損傷が認められませんでした。その後、遺体の脂肪組織の下の、より細かな開口部の間に、保護層に特徴的な外見の、発達した皮膚組織に似た組織が見つかりました。これを抽出する過程において、これが未知の繊維素材で作成された1.2×3.0mの透明な四角形の布であることを確認することができました。

SCP-1028-RUの唯一の見かけ上の異常性は、5m以内に存在する人間の潜在意識への影響です。それは、このオブジェクトに触れようとする強迫観念として発現します。SCP-1028-RU発見直後、████博士は同様の異常性に暴露しました。目撃者によれば、彼は安全手順に違反し、オブジェクトを胴体に直接巻きつけた後、[データ削除済み]。

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また、人間がこのオブジェクトの吸収の初期段階で心理的抵抗を行うとき、博士や他の全ての犧牲者が示すように、オブジェクトは着用者に衰弱性の苦痛を引き起こし、疲労感をもたらし、脳が正常に機能するために必要な栄養素の大部分を血液から奪い取ることで、免疫系を抑制することにも留意してください。

運搬者の自滅的行為の再発はまれなもので、通常、ストレスに対する強い心理的耐性およびSCP-1028-RUの負の異常性を保持することとなります。、被験者は、自殺しようという試みを観察したときに、急激に苦痛を経験することが判明しました。これによって、しばしば苦痛を伴うショックや、手足のしびれが長時間発生します。身体的苦痛が克服された場合、運搬者は自らの静脈を切ったり、自身に重症を負わせる行動を行います。また、運搬者の皮膚が剥離する場合もあります。これらの症状は全て吸収の開始から1ヶ月間持続し、SCP-1028-RUが皮膚組織の下に浸透することが完了すると、運搬者はオブジェクトによる完全な制御下に置かれ、抵抗を行うことがなくなります。

浸透後、運搬者の本来の意識は断片化するか、または完全に消失します。この場合、対象の行動の全体的な方針は、特定のロジック、主に功利主義的なものの達成に向けられます。これらは媒介物の品質、およびオブジェクトによって設定されるターゲットに応じて発現します。拘束された状態では、対象はコンタクトを非常に嫌い、余計な情報を一切含まず、個々の性格や意思の存在しない単文のみを発話します。

全ての実験における被験者の唯一の顕著な特性は、宗教的な兆候を一度も示したことのない人間でさえ、狂心に近い宗教的感情における悪化を示します。██████ █.████部長によれば、おそらくこれはトリノの聖骸布の、いわゆる「転写」に関連している可能性があります。被験者たちは現代世界秩序を元にアブラハムの受難を再解釈し、自身のアイデンティティを放棄するという主張を構築します。他の専門家達は、オブジェクトの外見はスーパーソルダーを作成する技術と、意識を制御する方法の開発における、失敗の結果であるとする傾向があります。私達の知る限りでは、それらの研究は20世紀の、特にファシスト政権下のドイツにおいて非常に重要なものでした。特に、SSの一部門である「アーネンエルベ」は宗教的、神秘的なアーティファクトと、その精神に影響を与えるメカニズムに興味を示していました。


注1: 改変された運搬者本体の物理的特徴を調べたところ、多くの機械的な損傷に対して耐性を有し、また小口径の兵器による損傷からも部分的に保護されることが判明しました。

注2: 暴露された被験者は、体内のオブジェクトの末端の場所に出現する、凸状の輪郭を持ち、その外見的な顕著な特徴によって識別することができます。

注3: このオブジェクトは唯一のものではなく、少なくとも3つのコピーがいくつかの複合体の支配権を保有していました。それらのうち1つは破壊され、1つはなんらかの状況下において盗難に会い、1つは[データ削除済み]。

注4: 以前、都市における自由行動が許可される条件下での運搬者の行動を研究する実験がおこなわれました。被験者の輸送中、想定外の事態が発生し、その間に彼は付き添っていた護衛の武器を奪取し、逃亡を試みました。 短い戦闘の後、財団への損害を最小限にとどめつつ、運搬者は無力化されました。

注█: [データ削除済み]。研究は一時的に中断されました。

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