SCP-103-FR
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アイテム番号 : SCP-103-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 明白な安全上の問題のため、SCP-103-FRの収容はβ仮説の方がα仮説よりも被害を齎し得るという仮定に準じて収容することが協議により決定しました。α仮説が真であり収容方法が不適切であったと判明した場合は、新たに反証されるまでそちらを真として扱います。

SCP-103-FRは地面に掘られた12,000m3の海水プールに配置されます。当該オブジェクトは特殊な監視を必要としませんが、直接観察を可能とするためのゲート/ネットワークカメラ/張り出し窓をプールに設置しなければいけません。

毎週、このオブジェクトに関与したことの無い職員の中から研究主任によって選ばれた2名が、現在の収容域に設置された監視装置を介してSCP-103-FRを観察しなければいけません。彼らの反応および選択された仮説は記録され、文書103-Bに追加されます。

説明: SCP-103-FRはその性質を確定的に定義することが不可能な異常特性を有しているオブジェクトです。SCP-103-FRの存在に気付いた全ての人物は、その性質を仮定するうえで同一の要素を根拠としており、常に2種類の既存の仮説に従った結論を出します(ここではα仮説およびβ仮説とする)。この効果はオブジェクトを観察している対象者に限定されてはおらず、当該オブジェクトの存在そのものよりも、それに関して対象者が知識を持っているか否かに基づいているように思われます。

α仮説では、SCP-103-FRはモササウルス(Mosasaurus Hoffmannii)の1/1スケール彫像です。この仮説を信じる人々は、SCP-103-FRの存在下では対象がモササウルスの芸術的な像であるかのように振舞い、その表現の質についての批評をする傾向があります。

β仮説では、SCP-103-FRはモササウルス(Mosasaurus Hoffmannii)の生体試料です。この仮説を信じる人々は、SCP-103-FRの存在下では対象が危険な大型生物であるかのように振舞い、往々にして不安や恐怖の兆候を見せます。この仮説の含意にも拘らず、SCP-103-FRは食料の欠如や狭い居住空間の影響を受けているようには思われません。SCP-103-FRは身動きすることを望まない、もしくは不可能であるようですが、その特性上、検証は不可能です。

両仮説の対象者の分布は60%対40%です(実験は200名に実施)。対象者を分析しても、仮説の選択を調整しているパラメータを特定することは出来ませんでした。

いずれにせよSCP-103-FRは、あるオブジェクトとその表現物の違いを区別するために使われている対象者の脳機能を阻害するミームを刷り込むことによって、対象者がSCP-103-FRを描写する際に不確実な結果を出す起点を設けていると仮定されています。この障害は対象者がSCP-103-FRについて考えている場合のみ発生し、他のオブジェクトに関する知覚には影響しません。


補遺:

付記103-1 : SCP-103-FRは████/██/██、███の██████████州にある███████████ビーチで発見されました。近辺からは、以下の覚え書きが封入された密封カプセルが見つかりました。

我等は諸君に推測させる。

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