SCP-1031-RU-V
評価: +8+x

アイテム番号: SCP-1031-RU

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1031-RUは、そのオブジェクトのために特別に構築されたエリア-██にて収容されています。このオブジェクトは密閉された3×3mのチャンバーに固体の状態で保管されます。チャンバー内は真空に保たれなければなりません。SCP-1031-RUを保持する反重力装置は予備を用意し、少なくとも3ヶ月動作させた後に燃料を補給しなければなりません。オブジェクトは毎月、必要分の材料を「供給」することにより1m3にまで大きさを縮小する必要があります。収容違反した場合は、チャンバーを減圧して真空状態を作り、出来るだけ早く反重力装置を修復してください。

説明: SCP-1031-RUは、未知の化学組成をしている一定量の物質です。水に似た物理的な性質を持ちます。このオブジェクトには次のような特性があります。

  1. 任意の物質と接触するとその物質を溶解し、10kgごとに約1m3のオブジェクトがエネルギーの放出を伴わずに消失する。
  2. 液体または固体の状態であるとき、月ごとに約37%増量する。
  3. 気体の状態である間は、それ自身の大きさを縮小することなく物体を溶解できる。

理論的には、オブジェクトが収容されていない場合、(大量のオブジェクトが存在すると仮定して)それは非常に迅速に深く地面を掘り進め、膨大な地層を溶解、蒸発させリソスフェアの深層にまで到達します。このオブジェクトの収容違反は、おそらくWK-クラスシナリオを引き起こし、前例のないレベルの災害につながると推測されています。

補遺A: SCP-1031-RUは、SCP-1075-RUとSCP-███のクロステストの結果により出現しました。オブジェクトの破壊的な性質(気体化したオブジェクトがタンクの開口部を破壊し、ゆっくりと壁を侵食した)のため、カメラの内容の即時保存を行い、実験に参加した職員にクラスA記憶処理を施しました。その後、SCP-1075-RU自体は回収されています。

補遺B: オブジェクトを用いた実験の記録です。オブジェクトの性質を調べた後、他のSCPオブジェクトを用いて実験を行うことにしました。

オブジェクトの破壊実験1: SCP-1023-RU
実験の推移: オブジェクトにSCP-1031-RUを近づけると、反重力装置が保持しようと誤動作を起こした。被験体との距離は2m未満であったが、2つのオブジェクトは3m引き離された。これにより、実験を続行しないことが決定された。
結果: これは将来的に高いリスクが発生するため、実験は中止されることになった。

オブジェクトの破壊実験2: SCP-1032-RU
実験の推移: D-19866はオブジェクトに触れた。その直後、SCP-1032-RUをSCP-1031-RUにロボットによって触れさせた。SCP-1032-RUは溶解したが、その後オブジェクトから10cm離れた場所に再出現した。
結果: D-19866は昏睡状態に陥ったが、38分で回復した。彼は感じたことについて訊ねられると、非常に迅速に全身の感覚を失い、もはや何も感じなくなった後に意識を失ったと答えた。

オブジェクトの破壊実験3: SCP-1038-RU
実験の推移: 重さ10kg、大きさ2mのSCP-1038-RUのコアを、ロボットアームを用いて深さが20cmのオブジェクトに投入した。物体は予想通り溶解したが、オブジェクトの周囲にSCP-1038-RUと同様に作用する液体が一時的に形成された。しかし、オブジェクトがまとわりついており、「解毒剤」にさらすことができなかった。
結果: SCP-1031-RUは別のチャンバーに移送された。出現した異常性を持つ液体について調査が進められている。

オブジェクトの破壊実験4: SCP-1049-RU
実験の推移: SCP-1031-RUはオブジェクトの壁に触れると、ゆっくりと内側に押し込みだした。接触した部分の壁は溶解したが、すぐに自身を修復し始めた。壁を溶かしているにも関わらず、まるで目に見えない障害物があるかのように、カメラは結晶の内部に侵入することはできなかった。SCP-1031-RUの体積が20cm3分減少したため、実験は終了された。
結果: SCP-1049-RUの内部に侵入することには失敗した。

オブジェクトの破壊実験5: SCP-1077-RU
実験の推移: SCP-1031-RUにプレートを浸けると、[データ削除済]によって膨大な[データ削除済]のガンマ線の強力な放出が行われた。
結果: サイト-█は老朽化により少なくとも数年間は使用不能になった。オブジェクトはSCP-1077-RUを破壊できなかった。下級研究員██████████・████████は、SCP-1031-RUが制御不能になったときにそれが消滅しないように尽力し、その英雄的行為のために表彰された。
メモ: 実験回数が多すぎる。また他のオブジェクトを用いた実験は、不明要素が発生する可能性のために非常に危険であり、それによって巨額の損失も出る!少なくとも3名のO5の書面による許可なしに、他のオブジェクトとの更なる実験を行うことは禁止する。 - O5-7

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