アイテム番号: SCP-1034-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1034-JPの実験は禁止されています。SCP-1034-JPは地中3m地点に埋め、埋蔵した状態で収容してください。SCP-1034-JPは、地中にない物体に接触させないでください。収容している地面の周辺にSCP-1034-JP-1が発見された場合、サイトを放棄して、機動部隊ち-9("数学者")の到着を待機してください。
SCP-1034-JP-1は、すべて適切な方法で破壊してください。SCP-1034-JP-1を破壊するのに適していると判断されるツールの使用は制限されませんが、SCP-1034-JP-1と他の固体が直接接触する破壊方法は推奨されません。固体が直接接触して破壊する場合、連続して接触する時間を120秒以内にとどめてください。
説明: SCP-1034-JPは、半径4cm、厚さ1cmの、異常な合金で構成された円盤です。走査顕微鏡による検査の結果、SCP-1034-JPは亜鉛、スズ、イリジウム、白金、ネオジムを始めとする既知の金属元素に加え、複数の未知の金属元素からなる合金だと判明しています。SCP-1034-JPは非常に高い硬度と強度を持ち、破壊は困難です。底面には日本語を用いた文章が刻まれています。
SCP-1034-JPは、自身に接触した物体の形状を直方体へ変化させます。(以下、SCP-1034-JPの影響を受けた物体をSCP-1034-JP-1と表記)SCP-1034-JP-1もまた、自身に接触した物体の形状を直方体へ変化させます。この伝播は非常に緩慢に進行します。0.3m×0.3m以上の範囲に集合しているSCP-1034-JP-1の色と材質、及び形状が類似している場合、SCP-1034-JP-1を真上から見ると正方形の集合となるように変化が進みます。それ以外の場合、物体を見たとき最も長く見える方向を側面とし、変化が進みます。複数の部品が集まっている物体の場合、直方体の表面の模様は大まかにそれらを表しますが、全体で1つの直方体になるように変化が進みます。いずれの場合も変化にかかる時間は120分前後です。SCP-1034-JP-1は、発生してから72時間で自然崩壊します。SCP-1034-JP-1が変化の途中または変化の完了後に破壊された場合、その破片はSCP-1034-JP-1としての特性を持ちません。
SCP-1034-JPの異常性は、動物、流体、または球や円に対しては発揮されません。この現象は、SCP-1034-JPがこれらをSCP-1034-JP-1に変化させる過程で、これらの性質や形状がSCP-1034-JPを混乱させるために起こると考えられています。また、地表および地中にはSCP-1034-JPの異常性が発揮されません。これは地球全体が1つの球として捉えられているためだと推測されます。
補遺: SCP-1034-JPは、20██/██/█に、神奈川県内の個人邸宅内で発見されました。発見時、既にSCP-1034-JP-1の発生範囲は██㎡にまで及んでおり、収容は困難を極めました。個人邸宅は以前より警戒されていたPoIである██ █氏の所有で、このオブジェクトは氏により発見、または制作されたと考えられています。以下は、氏が彫刻したと思われる、SCP-1034-JP発見時に底面に刻まれていた文章です。
世界を無理やり円にすると抵抗されるけど、世界が円しか許さないなら自然と円になっていくんじゃないか。押してダメなら引いてみろ、我ながらグッドアイディア。