SCP-1037
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インシデント1037-5発生時のSCP-1037(写真中央)。影響を受けた物質に囲まれている。

アイテム番号: SCP-1037

オブジェクトクラス: Euclid(元Safe)

特別収容プロトコル(更新済み): SCP-1037はサイト-19の高さ40メートルの垂直シャフトに収容されています。SCP-1037はこのシャフトの壁に取り付けられた2つの落とし戸の中心に置かれます。SCP-1037の影響を受けた物質は不透明となります。このため、落とし戸を透明なアクリル樹脂で作ることによって利用されています。封じ込めシャフトの天井に取り付けられたレーザーは、シャフトの低部の端近くにに戦略的に整列されたレーザーセンサーと接続されます。

最低でも2つのレーザーセンサーがそれぞれのレーザーを感知できない場合(つまり、落とし戸がSCP-1037の影響を受けた物質に変化されている可能性が高い場合)、落とし戸は開き、SCP-1037は落とし戸の下へ落下します。SCP-1037の影響を受けた落とし戸は、自動化されたシステムによってサイトの焼却炉に運ばれます。

封じ込めシャフトには、0.5メートルごとに落とし戸が取り付けられています。SCP-1037は平均して8年ごとに1つの落とし戸を作動させます。現在の速度では、この収容システムは少なくとも西暦2627年まで継続してSCP-1037を収容することが可能です。停電や収容違反、もしくは封じ込めシャフトの動作を危うくするその他の事象が発生した場合、一次収容システムが修理されるまで、SCP-1037は二次収容ロッカー内のゼラチンの中で吊るされることになっています。

説明: SCP-1037は鋼鉄やコンクリート製のフレームを備えた多くの建物で使用されているSAE規格の7番鋼製ボルトです。SCP-1037は97.5%の鉄と1.2%のタングステン、1.3%の未知の物質からなる中強度の合金で構成されています。

SCP-1037は8500ヘルツから900ヘルツの複雑ながらも構造化された周波数の範囲でナノスケールレベルで振動します。この振動は周囲の素材1をSCP-1037の素材と視覚的に同一の物質に結晶化させます。さらに、SCP-1037の影響を受けた物質(SCP-1037-1と指定)はSCP-1037と同じように振動し、SCP-1037と接触している限り、SCP-1037の効果は指数関数的に広がります。Mグラムの物質を考えると、SCP-1037との持続的な接触が始まってから数日後のある時点(t)における物質の量(R)は、R = f(t) = M(e 833.2t - 450.07) グラムとなります。

しかし、SCP-1037-1はSCP-1037自身やその影響を受けていないものよりもはるかに脆くなります。これにより時間が経過すると、SCP-1037を組み込んで作られた建造物は構造的完全性の欠如により崩壊します。十分な時間があれば、SCP-1037は地球全体をSCP-1037-1に変化させることができると考えられています。これはN0K-クラス"伝染性物質"シナリオの可能性を示しており、上記の指数関数式で計算した場合、SCP-1037が約8年間地面と接触した場合に発生します。

発見: SCP-1037は東ヨーロッパと北アフリカの遺物の研究を行っていた著名な歴史家であるクラデウス博士の私有地で発見されました。1875年の逝去後、クラデウス博士の遺産を調査していた弁護士がSCP-1037とGoI-004("壊れた神の教会")に関連する多数の人工物を発見しました。発見時SCP-1037はゼラチンで満たされた容器に吊り下げられており、ゼラチンの約4分の1がSCP-1037-1に変化していました。

クラデウス博士の近親者に対して行われたインタビューは、彼らはSCP-1037の存在について知らされていなかったことを示しました。SCP-1037は元々、SCP財団の前身組織である全米確保収容イニシアチブに収容されていました。

クラデウス博士の記録から、SCP-1037の起源がエジプトの発掘現場にある隠し部屋にあることが判明しました。財団はそこで複数の異常性をもたないSCP-1037のレプリカを発見しました。そのうちのいくつかは矢を発射するように設計された複数の弓と共に長い棒の端に取り付けられていました。

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