SCP-1038-JP
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危険
アイテム番号: SCP-1038-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1038-JPが存在する建物は財団フロント企業によって買収され、カバーストーリー「取り壊し予定」の流布の下部外者の侵入を防いで下さい。やがて機械から先に霊的構造体の完全な理解に成功し

説明: SCP-1038-JPは神奈川県横浜市██区に存在するマンション「ハイツ███」の203号室です。冷暖房機器の動作、時期・日照時間に関係なく室温は机(以下、SCP-1038-JP-Aと定義)周辺を除き凡そ氷点下40~氷点下20℃の低温状態を保ちます。
SCP-1038-JP内部に人間が侵入してある程度の時間が経過した場合、SCP-1038-JP-Aの上面にはこれまでに侵入者が作成したとされる物品(以下、SCP-1038-JP-Bと定義)及び物品を修正する為の道具一式が出現します。Dクラス職員を用いた実験においては石膏像にはハンマーとノミ、幼少期に作成したとされる似顔絵には36色のクレヨンが同時に出現しました。燃やせ
SCP-1038-JP-Bを同時に出現した道具、または持参している道具によって何らかの修正を行ったか一定時間触れずにいた場合SCP-1038-JP-Bは消失します。壊してくれ

SCP-1038-JPは200█年11月23日、マンション内の通報によって発見されました。「当時内部に住んでいた巡田 円氏(男性 28歳)が数日間部屋から出て来なかった事を不審に思ったマンションの管理人がマスターキーを用いて侵入したと同時に猛烈な冷気が溢れてきたから何事かと思って通報した」と証言しました。巡田氏はSCP-1038-JP内部で首を吊って死亡している様子が確認され、以下の文章が記載された資料がポケット内から発見されました。

平成██年10月15日

巡田 円様へ

有限会社 如月工務店

以前に貴方様のご要望によって弊社が製作した「創作活動に没頭出来るクールな部屋」に関しまして、重大な欠陥が発覚致しました。
誠に申し訳有りませんが、ご都合の合った時間を教えて下されば係りの者が伺いますので、返信の程宜しくお願い致します。
未来から過去への反復において最も影響を受けるのは機械とその部品で

対象: 袁利 ██氏。SCP-1038-JPの202号室に住んでおり、巡田氏にも面識を持っていたと証言。

インタビュアー: 細工呂博士

<録音開始>

細工呂博士:あの時何があったのか、お聞かせ願えますか?

袁利氏:朝起きてみると隣の部屋の目が騒がしかったんです。大家さんに話を聞いて、確かに巡田さんを最近見かけてなかったな、って…

細工呂博士:巡田さんについて、どのような事を知っていますかね。

袁利氏:どのようなって…まあ、挨拶にも応じてくれますし、何か美術関係の仕事に就いてるってのはなんとなく分かりましたよ。玄関の前にもペンキとか置いてありましたし…

細工呂博士:それで、鍵を開けたのですね。閉じろ

袁利氏:はい、大家さんが鍵を開けてみると急に背筋っていうか、身体の前の方がぐっと寒くなって……本当にびっくりしましたよ。もう季節は秋なのに。

細工呂博士:ええ、それで巡田さんは?確保してくれ

袁利氏:それで…サンドバッグって思ってたんですけど、それが…人、だったんです。巡田さんの身体が完全に凍ってました。

<録音終了>

終了報告書:袁利氏には今インタビュー後記憶処理を施し、事件関係者にはカバーストーリー「ガス自殺」が流布された。違和感を感じたならば行動してくれよ

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