SCP-1046-RU
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[編集済み]にある建物を破壊するSCP-1046-RU

アイテム番号: SCP-1046-RU

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1046-1は水上基地L-17 "ファロカサ"にある標準人形収容室に収容し、いかなる状況下であっても周囲に非致死性の武器で武装した4人の警備員を配置してください。L-17の基部から地球の地殼までの距離は少なくとも1kmを保つようにしてください。この条件に違反してしまった場合、SCP-1046-1は即座に[データ削除済み]へ移送されます。また継続的に動作するビーコンをSCP-1046-1の体内に埋め込み、測定誤差0.5m範囲内でその位置を追跡し続けてください。この際、対象がその生命を危険に晒すことなくビーコンを除去することが不可能となるようにします。

いかなる状況でも、SCP-1046-1の生命は脅かされてはなりません。対象の現在位置付近に専門医療スタッフチームが当直する必要があり、SCP-1046-1もまた毎週身体検査を受診する義務を負います。さらに定期的に高齢者の[データ削除済み]死について調査してください。

SCP-1046-1を、水銀を含有する物品、およびベルやコングとして使用できる任意のものに近づけることは固く禁止されています。これらの物品は、SCP-1046-2を捕獲するための作業中にのみ対象に渡されます。ただしその作業中には、SCP-1046-1自体は常に少なくとも5人の狙撃手に狙わせてください。対象は狙撃手らの存在や、先述した命令が彼らに与えられていることを承知しておく必要がありますが、狙撃手らの位置情報を得ることは禁止されています。シナリオ1046-K(儀式前における対象の不服従)が発生した場合、狙撃手の1人が対象から1.5m以内にある任意の物体を攻撃する必要があります。人工衛星により、SCP-1046-1とSCP-1046-2のビーコンが20m以内に接近したことが検知した際には、狙撃手はSCP-1046-1の手足に発砲し、SCP-1046-2に対して[データ削除済み]による危害を加えることが許可されます。

SCP-1046-2の体内にあるビーコンは、3つの衛星、およびビーコンの経路を追跡する機動部隊タウ-58 ("地を征く者たちTerranauts")により、常時監視されます。オブジェクトの移動経路上で記録された全ての地震は、直ちに[編集済み]に報告されるべきです。SCP-1046-2が地表から100m未滿に接近した場合、SCP-1046-1の協力によって、手順「ドラゴンハント」が実行される必要があります。これが不可能な場合、設備AWIRA-21を使用して、SCP-1046-2をより深部へと追いやってください。

[データ削除済み]

説明: SCP-1046-1は白人とアジア人の混血の人間で、生物学的年齢は約50歳です。SCP-1046-1は「肉操作魔術師カルノマンサー」と自称し、心理学的検査によって[編集済み]が明らかになりました。SCP-1046-1の外観はかなり粗野な印象を受けます。毎日の髭の手入れを除いて、対象は生活衛生対策や、その他の自分の健康を管理する方法を認識していません。対象を捕縛して以降██年間、彼は新しい服や奢侈品を一度も要求していません。これまで要求されたものは、食物と書物のみとなっています。SCP-1046-1は落ち着きがなく、時折攻撃的な態度をとります。一方、大抵の場合、彼は他者と接触することを激しく拒絶します。SCP-1046-1は白兵戦能力を持ち、警備の突破には一度として成功していないものの、██度にわたる脱出を試みてきました。またその際には、予期せぬ手段を行使していました。しかし銃火器により示威することで、彼の行動は制御することが可能です。

SCP-1046-1の捕縛時、ある儀式に関する記述を含む羊皮紙のリストが押収されました。これはSCP-433に含まれるテキストの1つ1に似ていますが、███████語で書かれています。記述によればこの儀式を行った者は、死ぬまで『石の世界の主』を独占的に支配でき、その後他の誰かが儀式を行うまで「主」は88年間[読み取り不能]とのことです。SCP-1046-1は財団により発見される遥か以前にこの儀式に関する全情報を学習しており、最も強力な記憶処理薬を用いても忘却させることはできません。儀式の説明については補遺1を参照してください。

この儀式を行った後、被験者は自身の半径300m以内にSCP-1046-2を呼び出すことができます。SCP-1046-2は地球の地殼に住む巨大な未知の生物です。この生物の外見を把握する試みは失敗していますが、目撃者らはそれについて、10~200mのサイズの「虫」または「ほくろ」のようであると述べています。研究によればSCP-1046-2の身体の大部分は常に地下にあり、その全長は███mを超える可能性が示されています。オブジェクトは非常に強力で、活発であり、罠を認識することが可能です。これまでのところ、SCP-1046-2に深刻な損害をあたえたり、捕縛する試みは全て失敗しています。現在までに得られている当オブジェクトの細胞組織サンプルは全て、[データ削除済み]に保存されています。

実験█ █-██によって、特殊ビーコンをオブジェクトに飲み込ませ、その位置を追跡することが可能になりました。これによってSCP-1046-2は████~██mの深さで地殼をランダムに移動し、時折未知の理由で地表に近づくことが判明しました。SCP-1046-2が移動する場合、地表へと上昇する場合を除いて、地震活動は事実上観測されていません。オブジェクトの移動方法はまだ確立されていませんが、その移動には「足」が使用されているという仮説があります。

SCP-1046-2は低周波の音源と、大きな貯水池を回避することが指摘されています。これらはある程度SCP-1046-2を封じ込めるのに有用ですが、[データ削除済み]を考慮した上で、財団はできる限り早く対象を封じ込め、無力化する方法を探す努力をすべきです。

SCP-1046-1はオブジェクトを制御して、破壊的目的のためその力を行使できるだけでなく、SCP-1046-2の体内のほぼどこにでも素早く移動することが可能です。SCP-1046-2はSCP-1046-1に一切危害を加えないようです。SCP-1046-1のこれらの能力は、SCP-1046-2の捕縛のため繰り返し使用されてきましたが、SCP-1046-2には独自の意志があるようで、SCP-1046-2に危険をもたらすような場合、常にSCP-1046-1の命令に従うわけではないようです。

我々は理解せねばならない。SCP-1046-2の追跡は困難になる一方であることを。そして、それを召喚できるただ1人の実体は、財団の技術を駆使したとしても、いつかは死んでしまうことを。もしこの状況を制御できなくなった場合、我々は二度とその制御を回復できない可能性があるのだ。 - O5-█

補遺1: 儀式-1046の説明
SCP-1046-2の召喚と制御に必要なもの:

  • SCP-1046-1。すなわち、儀式を遂行できる唯一の人物
  • 低い振動音を出すことのできる金属製のベルまたはゴング
  • 水銀と他の物質との混合物170g
  • 面積1㎡の伸縮性のある薄い物体(SCP-1046-1はマントを使用する)
  • 重量が4.6kgを超える石、または粘土の塊
  • SCP-1046-2の現在位置の表示
  • [データ削除済み]

最初の2つ以外の物資は比較的容易に取得することができます。実験において、SCP-1046-1は█回オブジェクトを召喚し、財団の拘束から逃れることを試み、██回財団の建造物や設備を破壊し、職員に身体的な危害を加えました。████年██月█日以降、O5-██命令により、SCP-1046-1が財団の認可のもとで必要物資に接触する際には、狙撃手に狙わせておく必要があります。この際狙撃手は非殺傷兵器で武装するものとします。この兵器により対象は、治療を施されなければ移動も儀式-1046遂行もできない状態になります。

補遺2: SCP-1046-2の研究に関する[編集済み]手紙

現在の技術レベルでは、SCP-1046-2を収容するのに十分な強度のものは、惑星全体を探しても存在する可能性は低いだろう。問題は、オブジェクトの巨大さと強大さのみではない。やつの移動スピードは早すぎる。最高性能の掘削機でもやつには追いつかん。やつが出現した場所に大きなクレーターを残すことがわかっている。なのにそれは全て10m以下の深さにある土壌の成分で形成されていて、より深い場所の成分よりも、1m以内の深さからの物質の量のほうが何倍も多い。

自然に考えれば、SCP-1046-2は巨大なトンネルを掘っているはずで、それによる地震の震度は██を上回ることになる。例として次のようなものがある。SCP-1046-2が移動したとき、その最大活動記録はマグニチュード█であり、オブジェクトは███mの深度にいた。

SCP-1046-2の体の一部が地面から現れると、サイズに応じて震度█以下の強さの地震を引き起こす。その時、出現地点周囲の大地が粉々に砕かれてクレーターを形成する。その肢体が地下に戻った後には、クレーターにはそれを追跡できるような掘削孔は一切残されない。まるでSCP-1046-2が実体を持たないかのようだ。やつの肢体は、地上に出てくる数秒前になってはじめて物質性を獲得し、物体を破壊できるようになっているとでもいうのか?だがそういう風に変質している割には、外見が変わったりしたという報告はない。

これはやつが飲み込んだビーコン、それからやつの中に逃げ込んだSCP-1046-1にも言えることなんだが、地下に移動しても、やつの体内にある物品が損傷したりすることはない。やつは未知の方法で分子レベル、もしくは亜原子レベルで、土壌粒子の間にその身体を「押し込む」能力があるようだが、実証することは不可能だ。

補遺3: SCP-1046-RUの関連書類

SCP-1046-1へのインタビュー記録
調査記録1046-2 アルファ
調査記録1046-2 ベータ
調査記録1046-2 ガンマ

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