SCP-1047-RU
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アイテム番号: SCP-1047-RU

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1047-RUは生存のために、人間の宿主を必要とします。現在、Dクラス職員がその役目を担っています。宿主は、ビデオ監視システムを備えた標準的な一人用の個室に居住させてください。宿主は、オブジェクトへ一切危害を加えることが許可されず、もしそのような行為に及んだ場合、即座に終了処分になると警告されています。宿主は、毎月のローテーションの際に変更されます。

説明: SCP-1047-RUは小型の植物で、高さ15cm以下、淡いピンク色の花をつけます。また根系が非常に発達しています。落葉性の植物ではなく、オブジェクトの生存に適した環境は人間の循環系のみです。静脈と動脈に根を張り、独特の枝系を形成し、生命維持のために必要な量の物質を取得する代わりに、血液に酸素を供給します。この共生関係により、宿主の人間は呼吸をすることなく生存することが可能です。

オブジェクトは、アマゾンのジャングルで未知の原始部族との戦闘中に、STFクサイ-8によって発見されました。外観からオブジェクトの種別や来歴を特定することは不可能でした。これは族長の証であり、発見当時宿主はこの部族のリーダーのシャーマンでした。押収した後、部族の構成員を排除すべきとの要求がなされましたが、情報漏洩の可能性が無い点と、今の所植民が行われる可能性が低いとの観点から拒否されました。

SCP-1047-RUは人間との共生関係においてのみ生存可能で、他の動物との共生の試みは失敗しました。オブジェクトは、無性生殖によって繁殖させることが可能です。根系の一部を新しい宿主の切開された傷口に移植することで、約10分後に新たな宿主に根付きます。約1日後には花が成長し始め、移植から2週目の末には最大サイズにまで成長します。全ての成体の花は同性であり、雄しべのみを持ち、他の植物との受粉による交雑は失敗しました。DNA分析によって、SCP-1047-RUは植物界の生物ではないことが明らかとなりました。現在、[データ削除済み]が最も近縁の種であると判明しています。クローン技術でオブジェクトのコピーを生成するという提案は現在保留中です。

補遺1047-1: 血液中のアルコール量が0.7ppmを超えた宿主の体からは、オブジェクトは自主的に離れることが判明しました。この場合、オブジェクトが15分以内に別の宿主に移植されなければオブジェクトは死滅します。これは、毎月の宿主の変更の際に利用されます。

実験ログSCP-1047-RU

実験では、無性生殖させた成体とDクラス職員を使用し、最初の手順で手早く移植を行いました。

宿主: D-1047-1
追加条件: 宿主は糖尿病である。
結果: 宿主の血液検査において、正常なグルコース量が検出された。SCP-1047-RUの排除後、宿主は再び糖尿病を再発した。
コメント: もちろん興味深いものだが、これを一般人用にすぐさま応用することはできんだろう。 - ████████博士

宿主: D-1047-2
追加条件: 宿主を気密性チャンバーへ配置した。
結果: 30分後、彼は息ができないと叫び始め、攻擊的になり始めた。宿主は、彼が意識を失うまで窒息による外部兆候を示したが、全てのバイタルサインは正常範囲内であった。チャンバーは実験開始から4時間後に開放された。宿主は強いショックを受けており、実験後終了された。
コメント: 呼吸しようという衝動を抑えるようにとエージェントに言い含めることさえできれば、どんな条件の場所にもエージェントを送りつけられるな。 - ████████博士

宿主: D-1047-3
追加条件: █████毒が宿主に静脈注射された。
結果: 毒素は花からエアロゾルとして大気中に放出された。これにより、看護師および2名の警備員が死亡した。宿主は目、咽頭、肺へ化学熱傷を負い、痛みで悲鳴を上げ、苦しんだ。これによる呼吸器への深刻な損傷にも関わらず宿主死亡には至らず、部屋を完全に脱気するまで宿主を回収できなかった。

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