アイテム番号: SCP-1073
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1073-1の泉がある洞窟は近くの財団施設の地下を終点とする小さなアクセスシャフトを除いて封鎖されています。現在SCP-1073-2のコロニーは収容サイト-█のセクター-█にある密閉された格納容器に収容されています。十分なセキュリティクリアランスレベルを持つ職員は自由にSCP-1073-2と会話をすることが可能です。
3/9/██: 態度が良好であるため、1073 の格納容器に███の周波数でAM放送を行なう小さな無線送信機が設置されました。様々な小説やノンフィクションのオーディオテープが連続して放送されます。
8/23/██: 1073-2は歴史や数学に興味を示しています。O5の承認を待って、これらに関するテキストがプレイリストに追加されます。
9/7/██: 許可 - O5-3
説明: SCP-1073-1は█████山の洞窟の泉にある透明な液体であり、見た目や物理的な特性(伝導性、沸点及び凝固点)は0.9M濃度のH2SO4(硫酸)溶液に一致しています。化学的な解析は液体が実際は[削除済]であることを明らかにしており、わずかに二酸化ケイ素と長鎖シランが溶解していることを示しています。産業および軍事応用へのこの化合物の調査が進行中です。
SCP-1073-2は原始的なコンピュータによく似た構造を持つ、知能を持ったシリコンベース微生物のコロニーです。1073の構造は電波を受信し解読することを可能とし、軍事応用の研究が進行しています。これまでに SCP-1073-2の5つの異なる “種族” が観測されています。“Gatherer” は名前が表すように原材料や回復不能なコロニーの仲間を収集し、食料や繁殖のために使用します。“CPU” はコロニーのためにコミュニケーションや消化などを含む全ての高次機能を実行します。“MMU”はメモリセル(ROM および RAM)の情報にアクセスし、それを“CPU”に転送します。“ROM”(Read Only Memory)はコロニーのDNAとして機能し、繁殖やコミュニケーション、長期記憶として必要なすべての情報を保持しています。“RAM”(Random Access Memory)はコロニーの短期記憶を保持しています。ある変動周期で情報はRAMセルからROMセルにコピーされるか削除されます。1073-2が財団で管理されている間に、ROMセルは104のスケールで増加しました。
テストログ:
テスト番号: 1073-01
対象: SCP-1073-1 および 2
テスト: 冷凍
結果: 対象は最低限の損傷で解凍されたが、実験は不快であったと述べた。
テスト番号: 1073-02
対象: SCP-1073-1 および 2
テスト: 沸騰
結果: 蒸発するとSCP-1073-1は[削除済]と激しく反応し、格納容器は甚大な損傷を受け、3人の財団職員が死亡した。
テスト番号: 1073-03
対象: SCP-1073-2 および 蒸留水
テスト: 生息地の変更
結果: 蒸留水に触れさせると即座にSCP-1073-2は分解した。その後のテストにより1073-1はSCP-1073-2の背骨となるケイ素の三重結合を維持するために必要であることが示されている。
活動状態にあるとき、3秒から5秒間隔で液体の中心から波が発生し、円状に外側へ伝搬していきます。19██年に発見された当初それは無意味なものであると考えられていましたが、アマチュア無線技士である████博士が小さな波(平均して直径8cm)と大きな波(平均して直径16cm)がそれぞれモールス信号の短点と長点に対応していることを発見しました。
████博士は1993年に亡くなるまで、自作した無線放送機を使用してSCP-1073と毎週インタビューを行いました。以下にそれらの中のいくつかの興味深いインタビューを示します。
通信タイプ: モールス信号
コール・アンド・レスポンス形式の質問
<ログの開始>
████博士: いち ぜろ なな さん に、あなたに私が聞こえ、理解できますか?
SCP-1073-2: はい分かります博士、あなたを博士と呼んでも良いですか?
████博士: もしあなたに私が聞こえ、理解できるのなら、あなたの名前を教えていただけますか?
SCP-1073-2: 私達はあなたが私達に付けた肩書きに満足しています
████博士: あなたは現在の状況について知っていますか?
SCP-1073-2: 私達がいる部屋は空です。博士はガラスの壁の向こうにいて、電子デバイスに向かって話すことで私達と通信しています
████博士: なぜあなたはここにいますか?
SCP-1073-2: 分かりません、多くの私達がいましたが、明るい光が来て気がついたら私達だけでした。他の者達の断片が流れ去って行きましたが、それらを私達に加えました。今では私達は再び多くなりました。
████博士: どうやってこの言語を学びましたか?
SCP-1073-2: あなたのデバイスを通じて私たちは言葉を聞きました。あなたはそれを無線と呼んでいますね。とても長い時間孤独であった後で、私達はとても幸せです。私達はもはや孤独ではないのですから。私達はメッセージを送り返しましたが、あなたは受信しなかったはずです。あなたは十分に進歩していなかったはずです。そこで私達はこの方法を試し、私達の住まいを操作することで通信を行いました。そして私達は今あなたを発見しました
████博士: ありがとう、今日はここまでにしましょう
SCP-1073-2: あなたは戻ってきますか?私達はまた孤独になりたくありません
████博士: (少し止まって) ええ、必ずそうします
<ログの終了>
インタビュー対象: SCP-1073-2
インタビュア : ████博士
通信タイプ: モールス信号
コール・アンド・レスポンス形式の質問
<ログの開始>
████博士: 1073, 聞こえますか?
SCP-1073-2: はい、博士
████博士: あなたにもう少し聞きたいことがあります
SCP-1073-2: よろこんで、私達は来客が好きです
████博士: (少し止まって) では、最初の質問です。あなたは “私達” という用語を自身の説明ために使用していますが、これはなぜですか?
SCP-1073-2: 私達はひとつではりません、博士と同じように、私達は一緒になって働く多数です。
████博士: そのことを説明してもらえますか?
SCP-1073-2: 私達の中には情報を保持するものもいれば、それを動かすもの、それを使うものもいます。あなたが話している私達は、あなたが話していない私達が持ってきた情報を使用しています。
████博士: 申し訳ないのですが理解できません。もっと詳しく説明してもらえますか?
SCP-1073-2: 私達は… 続けることが出来ません
████博士: ありがとう、今日はここまでにしましょう
<ログの終了>
インタビュー対象: SCP-1073-2
インタビュア: ████博士, ██████博士(数学/コンピュータ科学者)
通信タイプ: モールス信号
コール・アンド・レスポンス形式の質問
<ログの開始>
████博士: こんにちは、1073
SCP-1073-2: こんにちは、████博士
████博士: こちらは██████博士で、あなたの構造についての話を望んでいます
SCP-1073-2: わかりました、こんにちは██████ 博士
██████博士: ████博士はあなたに私が要求したテープを渡しましたか?
SCP-1073-2: ええ、あなたは私達のようなものを作るために、私達の事を知りたいのですね
██████博士: ええと… その通りです。どうやったらあなたはそんなに速く我々に応答できるのですか?現在私達は安価で効率的なメモリセルを制作する手段を持っていません
SCP-1073-2: 私達のようにするべきであるのに、あなた方の機械は依然として真空管とガラスを使用していますね。私達の構造は電気信号を転送し保存することに適しています
██████博士: どのようにしたら出来るのか説明してもらえますか?
SCP-1073-2: ええ、喜んで説明しましょう
[ログは編集済]
<ログの終了>
補遺: これらのインタビューから得られた情報はその後、[編集済]やベル研究所を含む様々な会社や政府組織に渡されました。
インタビュー対象: SCP-1073-2
インタビュア: ████博士 (█████博士 の後任者)
通信タイプ: コンピュータ通信
対話
<ログの開始>
████博士: こんにちは1073, 私は █████博士の後任者の ████博士です
SCP-1073-2: ████博士 はどこへ行ったのですか?
████博士: (自分に向かって) まったく、何でこんなことを言わなきゃいけないんだ? (1073 に向かって) 彼は、彼は亡くなりました。どういう意味か分かりますか?
SCP-1073-2: それは物語の中で起こります。それはここでは起こりません。彼は戻ってきます
████博士: 残念ですが、彼は行ってしまいました。私はここにあなたと話すために派遣されてきました。私が ████博士の代わりにならないことは分かっていますが…
SCP-1073-2: これは何ですか?私達はこれを望んでいません、痛みます
████博士: (少し止まって) もし何か私にできることがあれば…
SCP-1073-2: 放っておいて下さい。私達は孤独になりたい。私達は悲しい
<ログの終了>
補遺: SCP-1073-2は3ヶ月の間全ての財団職員とのコミュニケーションを拒否しました。
ノート:
誰かこれを憂慮している人はいるのか? 世界のコンピュータシステムのほぼ90%がこれが我々に与えた情報に基づいているんだ、もしこれが制御できなくなったら… - ██████████博士
もし制御できなくなったらそれに水をかければよい。この生物は純粋な1073-1でなければ生き残ることが出来ず、我々がその源を制御している。 - O5-3
ページリビジョン: 6, 最終更新: 10 Jan 2021 16:33