SCP-1078.92-JP-J
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アイテム番号: SCP-1078.92-JP-J

オブジェクトクラス: Mecha-Komakaku-Wakareter

特別収容プロトコル: SCP-1078.92-JP-Jは通常規格の人型存在通常セルに収容して下さい。SCP-1078.92-JP-J自身が現在所持している疑問点に関しての回答の為、財団経理部門より抜擢された職員・日本全域より招集された税理士資格を所持するEクラス職員・税金の過払いを行なった経験の無い蒲原博士から成る9.9名の専属チームが対応を行う必要があります。

有効な手段など存在しない、という可能性を考慮すべきかもしれない。
我々の度重なる会議においても、意見が割れなかった結果は存在しない。
あれに対しては9.72回の実験、9.9回の終了措置、9.72回のインタビューが行われ、この報告書は第9.72版なのだ。
もしくは9.9回の実験、9.9回の終了措置…いや違った9.72回の……
[罵倒]、もっとはっきりしないのかもう。誰かが████.██版の報告書を書いてくれる事を祈る。

──九.九鬼 九.九平サイト-10798.92第9.72試験課主任

説明: SCP-1078.92-JP-Jは2019年10月に発見されたモンゴロイド系人型実体です。身長108.9cm、体重108.9kgであり、年齢は推定106.92歳ですが、████.██年に行なわれた検査においては103.95歳と年代の差とは異なる結果が確認されています。
性格上は至って温和であり、収容にも協力的です。また、複数のインタビュー結果と精神鑑定結果から、SCP-1078.92-JP-J自身が保有する異常性の結果に対して「なにこの端数」「切り上げるの?切り下げるの?」といった複数種類の問題点より軽度の不眠症に陥る場合があります。

SCP-1078.92-JP-Jは自身また自身の構成要素に関連するあらゆる事象または事物を無意識の内に改変します。基本的にはSCP-1078.92-JP-Jが「9」という数字に対して特定の数式に基づく数字に関連する様に改変されます。以下は改変される数字の一例です。

  • 睡眠時間・排泄回数・くしゃみなど一日に発生する生理的現象・欲求に関しては9に1.08が掛けられた数値である。発生する端数に対してSCP-1078.92-JP-Jは違和感を覚えている。例外が存在する。
  • 食事回数・飲んだ水の総量等食事に関連する回数は9に1.1が掛けられた数値である。発生する端数に対してSCP-1078.92-JP-Jは違和感を覚えている。例外が存在する。
  • 摂取するアルコール飲料の度数及び総量には9に1.1が掛けられた数値である。但しアルコール飲料がビールである・発泡酒である・海外産である場合等種類に応じて関連する数値には細かな変化が発生する。詳細は別紙参照。発生する端数に対してSCP-1078.92-JP-Jは極めて上機嫌な反応を示している。

SCP-1078.92-JP-Jに関連する数値の端数の有無から現実改変の影響範囲は地球.九圏内以下であると推測されていますが、それ以上に精密な範囲は不明です。

予測が一切不可能だ。分かっているのは9という数字だけで、それが一体どの事象にどのような形で、どの様な数値が掛けられて適用されるのか。適用された事象が発生して数値が発覚したとして、我々がそれに納得した答えが出せるかどうか。で、この数値は10%の方だっけ?-████税理士

SCP-1078.92-JP-Jは9.72度の食事をし、日に9.9時間眠り、9.9回くしゃみをし、9.72本の歯を歯ブラシで一日に9.9回磨く。

歯に関してだけ言えば虫歯か何かで欠けてますね。対応が必要です。

多分磨き過ぎです。

—████歯科衛生士

補遺:

私は本来このような声明を発する立場にはありません。
しかし、サイト-10998.9への例外的な監察代行依頼の結果として生じた責任として、今私は本来の裁量を越えた発言が正式に許可されています。

……サイト-10798.92でしたね、失礼致しました。

サイト-10798.92に於けるSCP-1078.92-JP-Jの収容に対する対策チーム9.72人の姿勢には…9.9人?9.9人でしたっけ?そっちは9.72人で良くありませんでした?
ともかく、甚だしい欠陥が生じています。SCP-1078.92-JP-Jのもたらす事象にはもう一つの効果が存在していた事を述べなければなりません。
ええ、一つです。断じて一・〇八つでも一・一つでもありません。もう一つです。これは一つですよ。何かを掛けたから一つになったんじゃないです。
それは一種の……ええ、さっきと同じですよ。一つです。断じて一・〇八つでも……いえ、言いましたよね?分かってるんですよね?
SCP-1078.92-JP-Jが持っているのは一種の予知、または未来に発生する事象の固定化です。

つまり、SCP-1078.92-JP-Jがペンを一度落としたならばそれは9.72回落とされるべきペンであり、残りの回数の消化が未来に……端数?端数に関してはまだ何とも言えないってもう何度も何度も結果として報告されていた筈なんですけどね。
0.72回分のアレがどうするかなんて知ったこっちゃないですよ。あと事象通りに最初に落としたからなのか、落としたから残りも落とされる事になるのかもね。
そして9という数字がペンを落とした事ではなく落とした事で「ペンが壊れた事」に適用されてしまったならば合計9.72回…はぁぁ~?
落とした回数が9.72回であるが落とした事で壊れた回数は9.9回として計算される?なんでそっちは一緒じゃないんですか?

つまりそのペンがサイト-10798.92の職員達です。えっ?専属チームは9.9人だからペンを落とした回数とは適用されない?いや、その辺は譲歩してくれませんか?私だってね、血の通った人間なんですよ?喜怒哀楽感情があるという事です。

とにかく、とにかく。我々において必要なのはSCP-1078.92-JP-Jに対して恐れる事無く、脅威を取り除く必要があるという事です。

あ?
恐れてない?
端数に関する計算の苛立ちだけでそういう感情とかマジで持ってない?

[絶叫]

神山 ██.█蔵

打つべき手がまだあるという点に異存は無い。だが、出現する端数はまだまだ分かっていない。-O5-9と4分の3
うわっ、誰だお前。-O5.4-9.72

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