SCP-1089-JP
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アイテム番号: SCP-1089-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1089-JPの存在する神社は現在、財団が接収しています。近隣住民には老朽化による倒壊の危険があるとのカバーストーリーを流布し、警備職員を最低1名常駐させ、敷地内への立ち入りを防止してください。全ての実験はサイト-8139の担当研究員に許可を得てください。SCP-1089-JPはサイト-8139の管理下に置かれ、許可無く敷地内への侵入を試みた者は処分の対象となります。

説明: SCP-1089-JPは、岡山県██市の███神社に存在する御釜殿です。SCP-1089-JPの異常性は、釜の内部を水で満たし、沸騰させた際に発生します。御釜殿内部に居る対象が釜から発生する蒸気を吸引した場合、その蒸気の組成には特筆すべき変化が表れていないにも関わらず、対象の内分泌系に対する未知の干渉が発生し、それ以降に対象が産生する内因性オピオイド1の量が著しく増大します。

実験の結果、蒸気を吸引した時間とオピオイドの分泌量との間には正の相関関係があることが判明しており、例えばSCP-1089-JPの影響を受けた被験者のβエンドルフィン分泌量は、通常の8倍から最大では30倍程度まで増加します。そのため、本来の内因性オピオイドの分泌は自己防衛のための極めて微量なものに留まりますが、SCP-1089-JPの影響を受けた被験者に関しては多くの場合で自身が産生する快楽物質に対する極めて強い依存傾向或いは離脱症状を示します。

SCP-1089-JPによって発生するこれらの過剰分泌そのものを治療する試みは現在のところ全て失敗していますが、薬物による対症療法や食事療法等の一般的な内分泌疾患の治療法によって症状を抑制することは可能です。

SCP-1089-JPが存在していた███神社では、巫女が水を張った釜の中に米を入れ、「牛が唸るよう」と形容される音が鳴る2か否かを見て吉兆を占う「鳴釜神事」と呼ばれる行事が古くから行われていましたが、神職の後継者の不足や建物管理者の失踪により近年は神社が放置状態にありました。

SCP-1089-JPは、1993年に岡山県██市で発生した井沢正太郎氏の失踪事件において、同氏を殺害したとして出頭した香央 磯良かさだ いそら3に対しての取り調べの後に行われたカウンセリングで彼女の話した内容が財団エージェントの注意を引き、その内容に対しての追加調査が実施されたことにより発見・収容されました。詳細はカウンセリング記録1089-JPを参照してください。調査によると、上記の事件に対して多くの近隣住民が「夫の罵声や妻を殴打する音が、彼が失踪する以前は日常的に聞こえていた」「夫は妻の金を使って愛人4と生活していた」という旨の発言をしており、押収されたカウンセリング記録と併せて追加調査が続けられています。

カウンセリング記録1089-JP: 以下は、財団職員により押収された、香央磯良に対するカウンセリング記録の抜粋です。


補遺: 香央磯良にはSCP-1089-JPの齎す内分泌異常に伴う自己敗北性パーソナリティ障害、解離性同一性障害、及び回避性パーソナリティ障害の強い傾向が見られた5ため、現在も彼女に対するカウンセリング及びインタビューは続けられていますが、井沢正太郎氏を殺害した前後に関しては証言が一貫しておらず、同氏の行方は現在も不明です。
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