SCP-1093-JP
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除染済みSCP-1093-JP-2実例。複数見られることから定型的挨拶文と推定される

アイテム番号: SCP-1093-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1093-JPは、エリア-8129 に設置された非腐食性素材で裏打ちされた大水槽に収容されます。この大水槽の周囲を囲むようにして石棺が構築され、エリア内に建てられたすべての建物にはクラス3 生物災害封じ込め環境の維持が必要です。SCP-1093-JPには自動給餌装置により一日1200 kgの飼料-1093-JPが与えられ、排泄物はクラス4 バイオハザードスーツを着用したDクラス職員が収容環境から取り除きます。飼料が不足した場合、任意の肉と穀類の混合で代用することも可能です。

SCP-1093-JPのインターネットへのアクセスは、エリア内に設置されたサーバーに存在する2018年時点のインターネットのコピーに限定されるように誘導しますが、根本的にSCP-1093-JPがインターネットにアクセスすることを防ぐ手段は確立されておらず、SCP-1093-JPのものと特定された画像投稿は担当の監視チームにより削除されます。

説明: SCP-1093-JPは北海道の██████で発見された、その組成から総重量約250 tであると見積もられる巨大でまとまりのないヒト細胞の集合体です。SK-BIO タイプ0061が全体に大量に存在しており、その特徴と過去にも発見されている他の事例から、SK-BIO タイプ006 の培養装置であったと推定されています。その他の部分は人体に含まれる軟組織と骨、筋肉から構成されています。しかしながらこれらは、通常考えられる人体の構造を無視してSCP-1093-JP全体に散在している状態であり、そこから突き出ている足や手のような部位には運動を行うような兆候が観察されたことはありません。

SCP-1093-JPの頂点部分には複数の口と人間の脳が存在し、口から食物を摂取することが可能です。またX線と[編集済]による部分的なスキャンを行った結果少なくとも████個の脳が頂点部分にあり、そのうち複数が溶けあうようにして重なり合って存在していることが分かっています。これらの脳の神経配列を分析した結果、内部に存在していると仮定される複数の意識によってSCP-1093-JP内部でデータストレージや演算装置として使用されているのではないかとされています。これらの神経配列の変更やその読み取り、演算装置としての使用は周辺ヒューム値の変動の特徴からサーキック・カルトにおけるリハクタァク2によって可能とされていると思われますが、具体的にSCP-1093-JPのどの部分が内部における改変を行っているのかは、調査が継続中です。

これらヒト細胞は表面近くの部分は腐敗の影響を受けていますが、切り取られたSCP-1093-JPの一部分を分析した結果、2 cmより奥では生きた状態でヒト細胞が存在していることが判明しました。消化器やその他生存に必須の器官の欠如にも関わらず、SCP-1093-JPが食物を消費したり表皮以外のヒト細胞を健康に保っているかは不明です。

SCP-1093-JPはSCP-2075 で観察されたものに類似した微生物病原体を含む粘液を全体からわずかずつ滲出させており、これらは先述の微生物病原体への接触感染や空気感染を容易に引き起こします。この病原体に感染した感染者は確実にSCP-1093-JPに接触しようと試み、接触の試みを妨害され続けた場合、72 時間以内に小規模なSCP-1093-JP類似のヒト細胞集塊に変化します。感染者がSCP-1093-JPに接触した場合には、接触していた部分から着用していた衣服などと一緒にSCP-1093-JPへ吸収されます。病原体に感染させたDクラス職員の頭部に取り付けた追跡装置から送信された位置情報は、Dクラス職員が吸収されてから約2 日かけてSCP-1093-JPの頂点部分に移動したことを示しました。吸収された人間の意識はこの時点で後述するSCP-1093-JP-1 として、SCP-1093-JP内部に保存されると見られます。

またSCP-1093-JPは最も近くにあるインターネット接続された機器を介して、インターネットへ接続する能力を示しています。この能力に距離的限界は存在しないと考えられ、SCP-1093-JPを電波暗室に収容してインターネット接続を遮断する試みも失敗に終わりました。現在は、過去のインターネットのコピーをサーバーに保存したものを現在のインターネットであると偽装し、SCP-1093-JP内に存在する意識のほとんどはこの擬装に気がついていません。

インターネットへの接続はSCP-1093-JP内部に存在していると考えられている、POI-1093-JPの脳へのサイバネティクス処置とSCP-1093-JP内部のどこかから行われているリハクタァクによって可能とされていると思われます。POI-1093-JPはマクスウェリズム教会(GOI-004C)の構成員であり、日本国へ入国してから行方が分からなくなっていました。POI-1093-JPは通信・ネットワーク関係の高度な専門技術を有しており、過去にPOI-1093-JPが公共機関にクラッキングを仕掛けた際の痕跡は、SCP-1093-JP内部からのインターネットへの接続の際に残されるものと同一であると評価されています。

2014 年には上記のサイバネティクス処置によるインターネット接続には脆弱性が存在することが判明し、SCP-1093-JPに対して財団の技術チームによるハッキングが行われた結果、SCP-1093-JP内部には複数の脳を含む神経系をサーバーなどに見立てて構築された、SCP-1093-JPの内部に存在する意識群が利用している一種のインターネットコミュニティが存在していることが判明しました。内部からは現代的なインターネット上のものによく似た特徴を有した様々なウェブサイトやSNSなども発見されています。しかしPOI-1093-JPのような壊れた神の教会(GOI-004)の構成員がどのようにしてSCP-1093-JPに接触するに至ったかは有力な仮説が存在しません。またSCP-1093-JPの内部に存在していると見られる意識で財団が接触したものの中には、自分がPOI-1093-JPであると主張するものは存在しませんでした。

SCP-1093-JP内からの発信を傍受しその内容を分析すると、内部には複数の意識が存在しているように見受けられます。これらの分析内容を財団の心理学部門の専門家が精査した結果、比較的正常に近い意識も存在する一方、解離性同一性障害のような状態を示しているグループが大多数であると報告されました。これらの意識はSCP-1093-JP-1と指定されます。SCP-1093-JP-1群は複数の言語をある程度使用でき、その他の大部分のコミュニケーションにおいては人間の身体部位を用いたコラージュ画像を各意識間で送信し合うという行動が確認されています。これはSCP-1093-JPにおける独自の言語であると特定され、一部は異常なミーム的特性を示したため、SCP-1093-JP-2 に指定されました。SCP-1093-JP-2 の30 %程度はすでに解読されています。また、ほとんどの場合はSCP-1093-JP-2 には通常の言語による一言が付されています。この例外は、SCP-1093-JP内部から外部へ不明な方法で送信され続けている一連の歪んだ顔のみを描写した画像です。

SCP-1093-JP-1群は2011 年までは近隣に存在していた機器から自由にインターネットに接続していたと見られ、同年に財団に収容されてからはエリア内に設置されたサーバーに存在するその時点のインターネットのコピーに接続させて外部との接続を半遮断状態にすることに成功しました。しかしSCP-1093-JP内部から送信されたコラージュ画像がインターネット上にいまだ新たに出現することから、完全なインターネットからの遮断を可能とする対策が進行中です。

現在の調査アプローチとしては、SCP-1093-JP内で使用されている独特の言語とコミュニケーションの解読と記録を通して、SCP-1093-JPの成り立ちを調査するというものの他に、SCP-1093-JP-1 に扮したエージェントがSCP-1093-JP-1 実体と交流することでSCP-1093-JP-1群の構成の調査やPOI-1093-JPの捜索を行っています。

補遺: 下記は、ミーム除染を行ったSCP-1093-JP-2のサンプルです。

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