アイテム番号: SCP-1101-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1101-JPは不透明なケースに入れた上で小型Safeオブジェクト収容ロッカーに収容してください。実験等でSCP-1101-JPを視認する可能性がある者は以下の条件を満たしている必要があります。
- 財団標準C型ストレステスト(タウンゼント・岸本テスト)のスコアが25未満であること。
- 財団標準N型疲労度テスト(ラドンチッチ・パターソンテスト)のスコアが35未満であること。
以上の条件を満たさない職員がSCP-1101-JPを視認する事は禁止されます。SCP-1101-JP曝露者の潜在的な危険を考慮し、条件を満たさない者が視認した場合には即座の終了措置も認められます。
説明: SCP-1101-JPは異常性を持つガレージキットです。SCP-1101-JPは大きく破壊されたトラックの外見をしています。トラックの車種や破損の程度などから、おそらくSCP-1101-JPの外見は19██/█/█に██県で起きた交通事故1の事故車両がモデルにされていると考えられています。SCP-1101-JPの構成成分等には特に異常は見られず、一般的なガレージキットと同様の手法・原料で製作されたと思われます。
一定の条件を満たした人物(以下『被験者』とする)がSCP-1101-JPを視認すると、被験者は「SCP-1101-JPの中にあるドライバーの顔が自分によく似ている」と主張するようになります。実際にはSCP-1101-JP内部のドライバーの人形には顔は存在せず、被験者がSCP-1101-JPを視認した時でも同様です。そのため、SCP-1101-JPには被験者に何らかの精神的、あるいは幻覚を見せる性質があると考えられています。
被験者がSCP-1101-JPを視認して以降のランダムなタイミング2で、被験者は移動中3に心臓の痛みを訴えます。心臓の痛みを訴えてから10分以内に、被験者は大型トラック(以下SCP-1101-JP-1)に変化します。被験者が変化したSCP-1101-JP-1は変化現象が発生した地点からまっすぐに、およそ時速120kmで走行を始めます。SCP-1101-JP-1の走行は建造物等に衝突し、走行不可能なまでに破壊されるまで続きます。
SCP-1101-JP-1に変化する人物については、少なくとも以下の条件が当てはまっている事が確認されています。
- 高いストレス状態にある事。タウンゼント・岸本テスト換算で少なくとも35以上は該当すると推測。
- 過労状態にある事。ラドンチッチ・パターソンテスト換算で少なくとも50以上は該当すると推測。
少なくとも以上の条件を満たした人間はSCP-1101-JPを視認した場合、ほぼ100%SCP-1101-JP-1へ変異すると判断されました。職員のSCP-1101-JP-1への変異を防止し、より収容を確実にするため、現行の収容プロトコルでは大きく安全圏をとっています。
保険制度に保養施設、世間一般のそれと比較して高めの給料に各種手当て、そして各種休暇、その他諸々…財団の福利厚生がいかに充実しているかを財団職員たる皆さんはご存知だと思います。無論全部がそうとは言いませんが、その充実ぶりの理由のひとつがまさにこのようなオブジェクトなのです。低い給料で長時間こき使われ疲労困憊な状態にオブジェクトが反応してとんでもない事になりました、なんて事になったら洒落になりませんから。 -財団日本支部 人事部長