アイテム番号: SCP-1102-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1102-JPはサイト-██41の異常性植物用収容セルに収容されます。灌水、清掃はロボットアームによる遠隔操作にて行い、Dクラス職員以外の人物がSCP-1102-JPと接触するのを防いでください。実験を行う場合は、レベル3以上のセキュリティクリアランスを持つ職員1名以上の承認を得てください。実験の際、収容セル内へ入室できるのはDクラス職員に限られます。
説明: SCP-1102-JPは複数の特異性を持つサボテン(Cactaceae)です。SCP-1102-JPは英語1を用いての成人と同等の会話能力を持ちます。
SCP-1102-JPは、砂漠にて遭難しているヒト(Homo sapiens)の元へ移動2し、商的な取引を持ちかける習性を持ちます。SCP-1102-JPは取引相手(以下、対象)に対し針状の物体を要求します。SCP-1102-JPとの取引に応じ、針状の物体を支払った場合、SCP-1102-JPは異常性の無い石油を出現させます。この取引で支払われた針状の物体は、SCP-1102-JPによる原理不明の力により、SCP-1102-JPに突き刺さります。突き刺さった針状の物体は、3時間程度の時間を掛けて徐々にSCP-1102-JPが元来持つ棘と差異の無い物体へと変異します。
SCP-1102-JPの主たる異常性は、上記の取引を拒否した場合に発生します。対象が取引を拒否した場合、全身の発毛部3において毛が脱落し、新たに毛の代替としてSCP-1102-JPが持つ棘と同質のものが発生します。この棘は約10分ほどで6cmほどの長さまで急成長します。このプロセスは激しい痛みと出血を伴う他、鼻や耳の毛穴から発生した棘が鼻腔や耳管を貫き、脳を損傷させるため、対象の身体機能へ深刻なダメージを与え、多くの場合対象は死亡します。この異常な体質の変化は不可逆的なものであり、対象を回復させる試みは成功していません。また、この棘を早期に抜き取った場合も即座に棘が再生するため、異常性に対する解決策としては不適切である事が解っています。SCP-1102-JPは、上記の異常性によって変容した対象から、原理不明の力で棘を抜き取ります。抜き取られた棘はSCP-1102-JPとの取引に応じた場合と同様のプロセスを経てSCP-1102-JPへ突き刺さり、SCP-1102-JPが元来持つ棘と差異の無い物体へ変異します。
補遺A: ██砂漠にて遭難していた一般人が、石油に塗れた変死体で発見された事で財団の注意を惹きました。現場へ調査に向かったエージェント・トリスが、遺体の発見場所の近くでSCP-1102-JPに話しかけられた事で、SCP-1102-JPの存在が発覚しました。
補遺B: SCP-1102-JPの行動原理についてインタビューを行い、これに成功しました。以下インタビュー記録です。