アイテム番号: SCP-1115
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 通知があるまでSCP-1115を捕獲、妨害、干渉する試みを行ってはいけません。SCP-1115の動きは常に衛星と、50kmの距離をとった財団UAVによって監視します。赤道の気象状況を監視し、機動部隊ウプシロン-638(フェニックスの巣)はSCP-1115のルートを乱す現象に備えて待機します。SCP-1115-2の全発信は分析のために記録します。SCP-1115の道程が大きく逸脱する場合、サイト731から避難し、O5の判断の下で処置グリーンブライアー実行の許可が与えられます。
財団フロント企業であるスペース・コミュニケーション・プロパティズは赤道上での空中の通信を目的とした試験UAVの免許を取得します。SCP-1115の目撃はこれらUAVの原型としてメディアに伝えます。
SCP-1115の機能が停止した場合、フェニックスの巣はできるだけ早く展開して回収を行い、解体と保管のためにサイト731へ移送します。回収したSCP-1115人工品は1000lx以上の強い光に晒してはいけません。
説明: SCP-1115は現在87機のドーナツ型無人航空機で、直径が約1.2mあり、その製造と起源は不明です。19██年の直接の観察以来、常に全SCP-1115無人機は平均高度海抜約15kmで飛行し、赤道より南北に緯度20°以内で空中を移動、平均速度は1600km/hです。SCP-1115の速度は太陽の明暗境界線と同期します。SCP-1115は自身を明暗境界線の経度約45°東に離れた場所を維持し、常に地球の日照側に存在します。SCP-1115は常にこのルートを維持し、地球を24時間毎に巡回しますが、このルートが直接曇りまたは悪天候によって妨げられる場合のみコースを変更します。SCP-1115が曇り地域へ侵入した事は観察されませんでした。SCP-1115を構成する無人機は外部武力によって妨害されていない、または気象現象から避難するために移動する時、渡り鳥が示すようなV型の陣形で飛行します。各陣形に穴が見られることはSCP-1115が当初最低でも███機の無人機であったことを示します。
毎日UTC約0500時にSCP-1115がサハラ砂漠にある北緯██º██'██"、東経██º██'██"の地点の上空を飛行する間、1機のSCP-1115は地上約5,000mにまで下降してSCP-1115-2と指定された無線信号を、上昇して陣形の元の位置に戻る前に発信します。SCP-1115-2は音声記録であり、全ての記録の長さは41から46秒で、財団が未確認の言語を話す男性の声の合成が記録されています。全ての記録の大部分は同じのままですが、複数の箇所が日毎に異なります。曇りによりSCP-1115が発信地帯へと下降できない場合を除き、観察する限りSCP-1115はSCP-1115-2を毎日発信しています。SCP-1115-2の本来の受信機は不明です;該当地域における複数回の財団の調査において既存のラジオアンテまたはSCP-1115と類似した人工品は発見できませんでした。SCP-1115-2の歴史と翻訳に関する情報は付録を参照してください。
現在までにSCP-1115は飛行中の無人機の捕獲の試みに対して抵抗します。個々のSCP-1115はミサイルや大砲の砲火、地上の対空兵器を回避する能力を示し、電磁パルスを発生することで航空機を追跡できなくさせ、SCP-1115自身はこの電磁パルスの影響を受けません。██/██/19██、シールド電子機器を搭載した航空機でSCP-1115無人機の妨害を試みました。EMPを展開して航空機が追跡を続けている時、無人機は航空機に衝突して内部にある小型核兵器を爆発させて自身と航空機を破壊し、5ktの空中爆発が追跡を始めた[編集済]で生じました。[編集済]近隣の住宅地にクラス-E記憶処理が緊急空中散布で行われ、財団メディア資産は山火事の影響であると報じました。今後全てのSCP-1115妨害の試みは予め却下されます。
上記の事件に加え、観察開始以来3機のSCP-1115無人機が機能を停止しました。3機のうち2機は未解明の故障により突然高度を落とし太平洋に墜落しました;事故現場の深さのため、財団はこれらの回収は不可能と判断しました。3機目は1942年に北アフリカの[編集済]近くの土地に墜落しましたが、該当地域では軍事闘争が起きていたため直ぐには回収できませんでした;戦争終結後に調査が行われましたが発見はできず、現在は砂漠の砂に完全に埋まっていると考えられています。財団は無傷のSCP-1115を1機入手しており、これをSCP-1115-1とします;その歴史と調査結果の詳細は付録を参照してください。
付録:
1856年、SCP-1115-1はボルネオにて英国の考古学探査で発見されました。その発見時、SCP-1115-1は一部埋まっており、タンボラ山が起源の火山灰に塗れていました。タンボラ山の突然の噴火により、コース修正前にSCP-1115-1の推進システムは灰が詰まり、それが原因で故障、墜落したと推測されます。探査隊はSCP-1115-1をサラワク王国の王に売り渡し、1901年に財団が入手するまで王は王宮に骨董品として展示していました。当時財団にはその特性を調べる能力が無かったため、anomalous物体として分類され、遺物38に保管されました。20██、財団記録保管員は人工品とSCP-1115との類似性を発見し、SCP-1115-1として再分類されてサイト731へ研究のために移送されました。
SCP-1115-1の外面はそのほとんどが未知のポリマーで造られた太陽エネルギー収集パネルで構成されていました。約5000lxの明るいスポットライトへ露出させると、SCP-1115-1は即座に起動し、以前に記録されていなかった異なるSCP-1115-2を発信し始めました。発信はスポットライトを切って5秒以内に止まります。後のデータ分析で、この発信期間中に17機のSCP-1115無人機は陣形を崩し、基本の主要コースから転換しサイト731へと向かい始めた事が示されました。捕獲したSCP-1115人工品への更なる高照度の光の露出は禁止されています。
SCP-1115の推進システムは非常に効率的で、全ての必要な燃料をソーラーパネルから獲得し、[編集済]の理論モデルに基づいているように見えますが、財団にはまだこの能力を完全に検査する事はできません。SCP-1115-1の内部の大部分とラジオアンテナを除く外部拡張は多種多様な環境監視装置で構成されていますが、全ては識別できていません。気温、風速、湿度、更には酸素、二酸化炭素、数種類の希ガスの大気中濃度、放射線量、[編集済]を測定する装置は識別できました。プリント回路板は未知の言語、おそらくはSCP-1115-2で聞ける物と同じ物を記載する装置を搭載しています。██/██/19██に起きた爆発と同様の核兵器は回収され、未知の合金でできた各面が60mmの立方体の形をしていました。
材料の放射測定検査でSCP-1115-1はその無人機が約1230万年前±600,000年に製造されたことが示されました。更なる試料収集はこの日付を特定するのに必要であると考えられています。SCP-1115-1は部分的に組み立て直され、サイト731に保管されています。今後回収したSCP-1115人工品は別の財団サイトがSCP-1115に特定されるのを防止するためにサイト731で保管することが決定されました。
SCP-1115-2は1912年に財団遠征部隊によって初めて発見され、サハラ砂漠南部█████████地域で報告された異常品目の記録のために探査している時の事でした。最初の反応の際、信号は単一の事象であると考えられていました。同じ信号が数日続けて受信されたため、更なる調査が行われて、今後全ての信号を受信するための長期傍受局が建設されました。SCP-1115本体は当時検知されていなかったため、信号自身がSCP-1115として分類されていました。19██年のSCP-1115発見でこの信号はSCP-1115-1として再分類され、後に現在のSCP-1115-1が指定された時にSCP-1115-2として分類されました。
財団は30,000以上のSCP-1115-2をこれまでに収集しました。観察が始まって以来、SCP-1115-2はカレンダーの日付の約97%で発信を行いました。SCP-1115-2の既知の言語例はここでのみ確認されているため、翻訳の試みはほぼ不可能であることが判明しました。財団言語学者はSCP-1115-2の言語とバスク語、████████の造語の間の類似点に気づきました。SCP-1115の推定される年齢から、これら類似点は偶然の一致であると考えられています。
SCP-1115-2の翻訳は19██年に財団上級言語学者である███ ███████がSCP-1115-2の初期の全てに記録されている特定の言葉が1945年7月から異なる、長い言葉に入れ替わっており、その後の頻繁な変化にもかかわらず、元の言葉が二度と使われなかったことを発見したことにより、初めて解明されました。███████博士はSCP-1115-1の研究から集められる情報と併せて、この問題の言葉が核兵器の爆発によって発生した大気中の放射能を言及していると推測しました。この仮説に基づき、███████博士と職員は20██年に12進数の数字を参照して一連の言葉を解読することに成功しました。SCP-1115-1で見られる機器の判明済の目的に基づき、SCP-1115-2の他の言葉の意味を特定する推論が行われました。
以下は██/██/20██に記録されたSCP-1115-2発信の複写で、現在推測されている意味には注釈が付けられています。
Yehom té ehal. Alar e-ahallam. Ahallam a-eh embarrah B8AA092A. Teasté 114.1. Annach heamé 5A. Mearnoch am had dalles 7 her. Yehom té ehal. Mear fallars 0.00050A22. Yehom té ehal. Hemachem am mollah 216060B. Yehar sel tevàs A.6. Reham 14A. Tevàs. Turechem embarrah a-té 20, nar nares ahallam. Yehom té ehal. Yehom té ehal. Yehom té ehal.
ページリビジョン: 7, 最終更新: 04 Oct 2022 12:17