アイテム番号: SCP-1133
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1133はサイト-███にある厳重実験室に収容され、1つ標準的な電源ソケットが備えられています。SCP-1133-Xの試料は現場の生物研究金庫に保管しなければなりません。どちらとも無許可の出入りを防止するために、常に武装した職員が警備をしなければなりません。
説明: SCP-1133は一般的な病院で使用される静脈輸液のスタンドに類似しています。輸液ポンプでのみ異常特性が見られます。チューブ、スタンド、電源、点滴静注バッグは完全に一般的で取り替えることが可能です。輸液ポンプを通るチューブを除いて、全ての装置の開口部は背部のバッテリー区画も含め溶けて閉じられており、SCP-1133は常に標準的な電源ソケットに接続する必要があります。SCP-1133を開く試みはケースを貫くには内部構成要素に重大な損害を含む程の力が必要等、ケースが著しい耐久性があると判明したため、これ迄の所全て失敗しています。この結果を受け、主要研究が完了するまで内部調査は延期されました。
SCP-1133のコンソールは一般的な輸液ポンプには無い9つのボタンがあります。最初の7つには対応する数字と、最後の2つにはそれぞれ'抽出'と'注入'の文字が書かれています。他のSCP-1133の制御は機能しません。電力が供給されると、SCP-1133はメッセージを表示します:生きている人間の被験体と接続してSCP-1133が起動した後、'動作設定を選択してください'と表示され、この時点で'抽出'と'注入'のどちらかを選択しなければなりません。SCP-1133が死体または人間以外の種に接続されると、SCP-1133は'動作不能'のメッセージを表示して電源が切れます。
'抽出'設定を選択すると、数字ボタンの1つを選択しなければなりません。これでSCP-1133は以下SCP-1133-Xとする選択された数字と一致する物質を被験体から抽出し始めます。'注入'設定の選択は想定通りにポンプを機能させ、点滴バックにある物質を被験体の血流に注入します。SCP-1133-Xのみがこの方法で注入することができます;その他物質の使用は'動作不能'メッセージになります。
SCP-1133-Xは抽出と同時に被験体の血流から直接合成し、注入中は殆ど入ったと同時に直ぐ分解される為、人間の生理学に対する影響を観察することはほぼ不可能です。しかし、SCP-1133-Xの注入と抽出による被験体の行動、道徳に対する十分且つ反対の変化は簡単に観察することができます。被験体はSCP-1133の効果に対する事前知識があったとしても、通常はこの変化に対して気づいたり、動揺したりしません。
現在までに、7つの異なる種類のSCP-1133-Xが記録されており、それぞれ別個の色と効果で、SCP-1133のコンソールの特定の数字と一致します。SCP-1133-Xの試料がSCP-1133の'注入'機能以外の方法で人体に施された場合、効果は観察されません。研究環境でのSCP-1133-Xを合成する試みはこれ迄の所全て失敗しています。SCP-1133-Xの化学的特性分析の詳細は文書1133-█を参照してください。
被験体から抽出できるそれぞれの種類のSCP-1133-Xの量には限度があるようで、個人毎で変化し、量は被験体の個性に依存します。例として:窃盗症の病歴がある被験体はSCP-1133-3が抽出可能な大きな天性の貯水池があり、更に極端な症状を示させるには僅かなSCP-1133-3だけで十分です。SCP-1133-X注入の上限は不明です。下記は7つの種類とその効果の一覧です: